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さよならの代わりに

3月も終わりかけの朝、隣の住人の扉を閉める音で目を覚ます。身体を起こすが脳はまだ寝ている。 冷蔵庫に向かい水を一口飲んでそのままシャワーを浴びて今日の予定を確認するが夜に最近仕事で出会った女との飯以外特に何も無い。 取り敢えず車のキーを取りガレージに向かい愛車のAudiのエンジンをかけてただ何も考えずに車を走らせる。 ラジオからは卒業シーズンのせいか別れを意図する曲が聞こえて来る。 俺達は一体何人の人達とさようならを繰り返して来ただろう。 また会おうなと言って連絡も

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