見出し画像

☆小学校教員の小技①~戦う前に勝負はついている~

教員生活7年目にして、初の低学年担任。
躍動する1年間の実践を記録します。


[年度初めの諸準備]
⓪作戦を立てる(1年間の見通し)
①時間割・学年通信・学級通信の作成
②名前カード・シールの作成
③分掌業務・部活動
④教材選択と学年会計予算書作成
⑤教室設営
⑥教材準備
⑦教室のシステム構築


⓪作戦を立てる(1年間の見通し)

 新しい学年の引き継ぎをしたら、1年間で子どもたちをどう育てていくか作戦を立てます。
 目標は短期・中期・長期で立てます。
 短期は毎日意識して取り組み、中期でその成果が結果としてあらわれ、長期で次年度以降の将来を通した力の育成を図ります。
短期 
学校は楽しいところと知る。
→ミニゲームや作戦プロジェクトで、楽しみながら集団で一体的に正しい行動をとれるようにする。
楽しいためにはルールを守る必要があると気づく。
→お楽しみがあるときにトラブルが起こり、やり直しする。または教室に戻した話し合いをして、なぜダメなのかをみんなで確認する。
自己肯定感と自己有用感を高める。
→とにかくできている人を大げさに何度も繰り返しほめる。具体的に!作戦プロジェクトで成功体験をたくさん積んでいく。
※生活科の学習と関連させて、生き物を飼う。生き物を飼うことでお世話をしたり、名前を決めたり、様々な楽しい活動が生まれ、意図的にトラブルを起こすことも可能になる。結果として集団が育つ。火起こしできる要素の一つにもなる。
中期
短期の目標を意識して続けることで、できることが増えて自信をもてるようになり、夏休みまでに子どもたちが変わったと自分たちで実感できるようにする。スーパー2年生を目指すというイメージを共有する(ヒーロー、学級目標、芽が育つ)。
長期
家庭学習ノートの充実により、学力の定着や向上を図る。これは将来に渡り、ずっと必要となる。シールの活用などごほうびの設定、なぜ家庭学習が必要かの話や、内容や提出率のアップに対するフォロー(ほめ)、外発的動機付け→内発的動機付けへ。今後も続く工夫を。
 Amazonでは高いが、こちらは初任段階の方におすすめの本↓

著者の中村先生の著書「ブラック」シリーズは、初任の頃からの「お守り」です。ぜひ、初任のありがちな失敗防止に。


①時間割・学年通信・学級通信の作成

 学年で担当を決めるが、今回は時間割と時数集計の担当となった。学年通信のタイトル名も決めてほしいと言われたため、学年・学級経営の方針を子どもたちと共有できるタイトルにした。
 時間割の作成は、2年生の実態を考えて行う。今回は子どもたちが自分で見て準備できるように、見慣れた昨年度のレイアウトをそのまま活用することになった。ここで、自分が使いやすいようにエクセルの数式をいじってカスタマイズをした。日付の自動入力と時数の自動集計など、今後便利になることは最初のうちに時間をかけて行うことが大事だ。
 学級通信は、担任が決まった段階で作っていた。
 参考にしたのは、敬愛する田中先生の本↓

 子どもの心・保護者の心をつかみ、確実に成長させていくための指導法などがわかりやすく載っています!1年生を担任したときの通信一覧だが、プロフェッショナルな学級経営の手法がしっかりと学べます!
 もちろん、2年生でも参考になる!!

②名前カード・シールの作成

 下駄箱や机・イス、タナなどの名前シール等の作成。ここらへんは、名簿からテプラの一括作成が便利ですよね。あとはマグネットシートで印刷して作成していこうと思います。


③分掌業務・部活動


 今年度も昨年度に引き続き、分掌長。そのため、分掌部会の予定とお知らせ用のプリントの原盤を作っておく。自分が担当してる分掌の提案文書も昨年度の反省から改善を図り、期日より早めに作成しておく。ポイントは、分掌部会のお知らせに、話し合う内容のポイントを示しておくことと、事前に資料を配布しておくこと。これらをすることで、事前に頭に入った状態で会議に参加してもらえるので、話し合いが円滑に進む。
 部活動は引き継ぎが終わってから、役割分担をして監督と連絡をとる。

④教材選択と学年会計予算書作成

 教材選択は学年の先生で話し合って決める。今回はGIGA対応教材も多かったため、何度も筆順を確かめられるドリルなどを選択した。AIドリルの導入で保護者負担が大きいため、なるべく安価な教材を選択した。
 教材を選択したら、学年会計予算書を作成する。
 そして、教材会社に発注をする。
 やっぱり筆順アニメーションがついているドリルが安心ですね笑
 今は児童も繰り返し筆順を確認できるwebサービスも!!

⑤教室設営

 やるべきことが多いか少ないかは教室の様子を見てすぐわかる。前まで使っていた先生がピカピカにして足りない物を補充してくれていたら、やることは少ない。しかし、そうではないも掃除からやらなければならないことになる。
 1.教室掃除。
 2.教師用机の設置
 3.児童机の設置(座席表作成) ※アプリ活用
 4.黒板にメッセージを描く(黒板アートも)
 5.名前シールを貼る
 6.日直の仕事や当番表(掃除・給食)の作成
※時間割用のシートはこれまで使ってたものをそのまま使用する。
ここではフォレスタさんが便利↓


⑥教材準備

 教材研究をするには、様々な本を参考にするとよい。ポイントは児童の気づきで進む授業、楽しい授業、学習が定着・深化する授業だ。
 今年度は様々な研究発表が控えている。
 また、研修講座の講師も4本ほどある。
 自分の実践が他の先生方に伝わり、それが子どもたちに還元されることをモチベーションに頑張る。
 研究を進めながらも意識することは上記に記したことになる。
参考著書はこちら↓

少し古いかもしれませんが、いまだに参考になる授業作りのポイントが載っています。紹介したい本は、もっと山ほどありますが…。

⑦教室のシステム構築

1.朝の会帰りの会のシナリオ
 ダンス入れる?
2.係活動の決め方
 必要な係の話し合い
 メンバー決定
3.学級目標、個人目標の決め方
 学級目標→どんな学級にしたいか?一人一人が出す。集約し、こちらの思いを入れて作成。
 作成→葉っぱに一人一人の思いを書き入れて作り、木の幹に大きく学級目標を書いて、大きな木の形にして作成する。木に具体的な行動。ヒーローの間に【スーパー2年生】の文字。
4.当番表の作成(給食・掃除)
5.日直の仕事内容とチェック表
6.1日ルーティン
 日直→2人
 係→黒板、配り、チェック
 朝→健康観察シート・家庭学習ノート・宿題を提出
教師の持ち味を発揮して、いい1年間にしていこう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?