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おすすめ小説3選

本ページを閲覧いただきありがとうございます。
Book&Bar書斎運営の淵江です。

今回は既に有名となっていますが、私のおすすめ小説を3点紹介させていただきます。
いずれも素晴らしい作品のため、小説だけでなく映画やドラマでも展開されています。

すべてがFになる

すべてがFになる 著:森博嗣

第1回メフィスト賞を受賞された森博嗣さんのデビュー作です。
(シリーズは全11巻)
この作品は、主人公の大学教授の犀川創平と、大学生の西之園萌絵が謎を解き明かすために奮闘する作品となります。

天才と称される工学博士である真賀田四季に会うために、孤島のハイテク研究所を訪れますが、不可思議な密室殺人事件が起こります。
被害者の真賀田四季は何故か、ウェディングドレス姿で四肢を切断され、ロボットにくくり付けられた状態で殺害されていた。

  • なぜ密室で殺人が起きたのか?

  • 異様な殺人現場の意味するものとは?

  • タイトルの「すべてがFになる」の意味することとは?

起こる事象には理由があります。
謎が謎を呼ぶ展開であり、天才は何を考え何を求めたのか。
トリックもさながら物語の展開も面白い。
本作品のみでも満足感が高く、気づけばシリーズを読破していました。
特にミステリー好きの方におすすめの作品です。

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女 著:森見登美彦

こちらの作者は「四畳半神話大系」や「有頂天家族」を執筆している森見登美彦さんです。
冴えない男子学生と彼が一目ぼれした後輩(黒髪の乙女)の恋愛模様を描いた作品です。

奥手な彼が色々な工夫を駆使して成長していく様や、黒髪の乙女の無邪気であるがしたたかな性格、その恋愛模様が魅力的な作品です。
舞台である京都の美しく魅力的な風景描写もすばらしく、独特の世界観は癖になります。

彼らが出会いをきっかけにひょんな縁から様々な不思議な体験をしつつ、親交を深めていく。
最終的に彼らの関係性はどのようなものになるのか、乞うご期待!?
 
諧謔的な言い回しが面白く、時にはほっこりできる。
そんな青春を描いた小説が好きな方におすすめです。

グラスホッパー

グラスホッパー 著:伊坂幸太郎

作者は「魔王」や「ゴールデンスランバー」を執筆した伊坂幸太郎さんです。

前述した「夜は短し歩けよ乙女」とは対照的に、シリアスな人間模様を描いた小説です。
以下の個性的な3人の主人公に焦点を当てた、オムニバス形式で進行します。

  • 妻を殺害した「押し屋」に復讐するため、彼の正体を探る元教師の鈴木

  • 催眠のような特殊な力で、相手を自殺に追い込む殺し屋の鯨(くじら)

  • 鯨を狙うナイフ使いの殺し屋の蝉(せみ)

物語は裏社会で起きた事件を追いかける中で、それぞれ復讐、過去の清算、功名心を胸の内に抱えながら、各自の目的や思惑によって動いていきます。
各キャラクターが邂逅する時、要所に散りばめられた伏線が回収され物語が大きく動きます。
裏の社会に関わることのなかった一般人の鈴木が、彼が亡き妻の復讐のために自殺屋、殺し屋、押し屋などの恐ろしい社会の人とどんどん繋がっていく。

彼は復讐を達成することができるのか?
そもそも生き残ることができるのか?
危険な描写が有るたびにハラハラさせられます。

殺し屋たちの戦闘描写もかっこよく、緊迫感とユーモアのバランスが絶妙で、一度読み始めると止まらなくなります。
サスペンスが好きな人におすすめの作品です。

さいごに

以上3作品を紹介しました。
今回紹介した作品は当店にも置いていますので、ご来店の際にぜひ手に取ってみてください。
あなたにとって、お気に入りの一冊が増えることに繋がれば幸いです。

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