【クルマ】マツダで軽自動車買った話

私はそこそこのクルマ好きです。

これまでは、2008年式のマツダ初代アクセラ(BK型)の2.3Lモデルに乗っていました。

峠をガンガン攻めたりするほどの腕前はないのですが、ワインディングロードなども含めて、普通にドライブを楽しんできました。

初代のアクセラはマツダが「Zoom-Zoom」というスローガンを打ち出し始めた頃に開発されたクルマです。このクルマに乗り換える前はVWのポロ(6N型)に乗っていました。ポロもかわいらしくて、とても愛着の沸くクルマでした。ハンドリングはとても穏やかで、75馬力のエンジンはちょっとした登坂でもウンウン唸る。そういうのんびりしたところがとても魅力的でした。

中古で購入したポロがあちこち不調が目立つようになったことをきっかけに、違うクルマに乗り換えようと思った時、私のアタマに真っ先に浮かんでいたのがアクセラでした。

まず何より街中で見かけるアクセラのデザインの良さにとても惹かれていました。また、安全性を重視するVWとは全く違った思想で作られている点にも魅力を感じていました。その思想こそ、「Zoom-Zoom」。「クルマを走らせるってことを思い切り楽しもうぜ!」というのが、マツダの考え方で、それは今の「Be A Driver」にも通じています。試乗したアクセラの2.3Lモデルは、圧倒的なパワーと、クイックなハンドリングを持っていました。

特に、ハンドリングはVWとマツダは全く正反対の考え方だと、乗ってみるとよくわかりました。感じ方は人それぞれあると思いますが、アクセラは、極端に言うと「常に両手でハンドルを握っていないと、すぐに曲がってしまう」と感じるくらいにクイックで、そんなハンドリングでワインディングロートを走ったりすると、その楽しさは言葉にできないほどでした。これも好みの問題かもしれませんが、個人的にはロードスターよりもアクセラの方がハンドリングは好きでした。

って、タイトルにある「軽自動車」はいつ出てくるんだという話ですが、そろそろ本題に入ります。

アクセラは、車幅が1700mm以上ある3ナンバーボディ。VWで言うとゴルフと同じくらいの大きさで、一般的な感覚としては決して大きなクルマではないですが、妻にとっては大きくて運転しづらいクルマのようでした。私の住んでいる地域は東京下町の住宅密集地なので、確かに、路地も多いですし、車庫入れもなかなかコツをつかむのが難しいのは事実でした。そんなことから、妻はあまりアクセラを運転しないので、ますます車両感覚をつかめず、という悪循環に陥っていました。

最近は小学1年生の子どもがサッカーの試合の時で少し遠くのグラウンドに出向く機会も増え、そういう時は私が運転して会場まで行くことが多かったのですが、ふと妻が「こんな時にもう少し小さいクルマだったら、私が運転して●●(娘)と2人だけで行ってこれちゃうんだけどね」とつぶやいたことがありました。

私も決してサッカーの試合会場に行くこと自体は嫌ではないのですが、持病で体調が悪いときなどもあるので、そういうときは確かに妻と娘だけで行くことができるならみんなにとってよいな、と思いました。

折しもアクセラは新車登録から13年を迎えようとしており、税金等の維持費も上がるタイミングだったので、ハイト系の軽自動車を探して回りました。

ハイト系の軽自動車は、いま日本では最も売れ筋のカテゴリーで、例えば日産のRooxの上級グレードなんかは、新車で諸費用も含んだ乗り出し価格は、下手したらアクセラを買った時の金額に迫るのではないか、という勢いです。

単純にコストだけの問題で考えれば、13年経過したクルマとは言え、乗り換えない方が安いは安い。

しかし、私しかほぼ運転しないクルマの維持費(2.3Lエンジンの分自動車税51750円(13年経過なので15%上がっている)、保険料約46000円)に加えて205/50/R17のタイヤ交換にかかる費用、ハイオクガソリン(実質燃費10km/l程度)を払っているよりも、妻も気軽に子どもの送り迎えや買い物に使えるほうが、総合的に考えて活きたコストになると考えて、乗り換えることにしました。

乗り換える際に比較検討した車種の話はまた別の回に譲るとして、結果的にはマツダのフレアワゴンに乗り換えることになりました。

フレアワゴンは、スズキのスペーシアのOEM版で、本当にエンブレムが違うだけで、ほぼスズキの車です。このカテゴリーではホンダのN-Boxが圧倒的な人気を誇りますが、スペーシアもクラス最高レベルの室内空間と安全装備で人気です。

マツダのディーラーで買う必要があったかというと、必然性はないですが、いつかまた本当にマツダらしいクルマに乗りたいので、それまでのつなぎだという思いもありましたし、営業担当の方が非常に金額面で頑張ってくださったので、マツダで買ってよかったと思っています。

そして、こういうファミリーカーも、乗ってみるとけっこう楽しいものだということがわかりました。広い室内やラゲッジスペースは「道具」としては最高に優れています。そういう「道具」としての楽しみはとても大きなものでした。また、アクセラのようなドライバーズカーから乗り換えても、そんなに退屈に思うような走りではありませんでした。足回りがこの手のクルマにしては少し硬いという声もありますが、個人的にはそこはさすがスズキだなと思いますし、「マツダが選ぶ軽」だなと感じます。

また、妻にとってはアラウンドビューモニターは最高の装備のようです。私はアダプティブクルーズコントロールの出来栄えに驚きました。

結局のところ、クルマって何に乗っても楽しいんじゃない?

自分のクルマとしてはまだ「3台目」に過ぎませんが、そんな風に思える1代でした。

フレアワゴンとの新たなカーライフが楽しみです。

またクルマ関係も何か発信出来たらいいなと思っています。

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