服部良一サブスク解禁!!

という事で。本日4/28にコロムビア編も解禁になり、沢山の服部良一メロディをお手軽に聞いていただけるようになりました。嬉しいです。本当に嬉しいです。
祖父のマインドとして、曲は聴いてもらってナンボというのがあったと思います。大事に箱しまっていても何の意味もない。今まで解禁に至っていなかったのには別に特別な事情があったとういわけではなく。専属という括りがあった昭和初期のレコード業界。はじめて2つのレコード会社と契約を結んだのが服部良一でした。

今でも続くその大きなレコード会社の2社がほぼ同時に解禁になったのが嬉しいです。

というわけで、2社揃った所で独断と偏見、そして身内的な思い入れのみで孫の代では多分最も服部良一さんの曲知ってると自負する私が大好きな祖父の曲をいくつかピックアップしてみたいと思います。気になったらぜひ聴いてみてください。

とはいえ、私は身内なので。本当に昭和の音楽を愛する方々にはその情報量は遠く及びません。なんなら「ともこさん、それ間違ってます。」などとご指摘を受ける事もしばしば。なので、もろもろの間違いなどございましたら、こっっっっそりご指摘ください。家族としての思い出は負けませんし。😁

では「僕の音楽人生」コロムビア編から!!
・・・とはいえですね、好きな曲ばっかりなんです。私が祖父の曲を意識して聴くようになったのは祖父が亡くなる数年前ぐらい。大学で音楽を勉強しはじめてからでした。それまでは家の中で普通に服部メロディが流れており、聞き飽きていた感も。だからこのアルバムで祖父の初期の作品をはじめて聴いた時には結構衝撃で。こんな曲も作っているんだ!とびっくりしたものでした。

「おしゃれ娘」淡谷のり子
これぜひぜひ聴いて欲しいです。淡谷のり子さんと言えばブルースの女王。どちらかというと低音ボイスが魅力の印象だと思いますが、このおしゃれ娘は実に明るい。服部良一の一番のファン!な音楽評論家の瀬川昌久先生の解説によりますと。この曲はコロムビア正式入社第一回目の吹き込み。ジャズです。ジャズ!淡谷のり子さんのボーカルにリズムシスターズがコーラスを入れるのですがそれが楽しい。このあとこういったジャズコーラス作品は沢山生み出されますが、「山寺の和尚さん」の原点。。かな。そういう背景はともかく、とにかくかわいい曲です。

・「ビロードの月」二葉あき子
好きな曲を10曲選ばないと携帯の中身削除する。と脅されたら。
私はこの曲は絶対に入ります。それぐらい大好きな曲。おしゃれ娘と同時期に吹き込まれました。こちらは男性のジャズコーラス、リズムボーイズと言えばいいかな。軽快なコーラスに二葉あき子さんの明るい爽やかな声が重なって、そしてとても素敵な歌です。藤浦洸さんの歌詞がもう素敵で素敵で。随分前に歌いたくて歌わせてもらった曲。

・・・いかん。先は長いのに。

・「バンジョーで唄えば」中野忠晴
この中野忠晴さんの声が好きで好きで。一時期ひたすら繰り返し聞いていました。なんて楽しい曲だろう!瀬川先生解説によりますと「雨のブルース」のB面。まったくタイプの違う曲をカップリングしていて面白いなぁと思います。

「チャイナタンゴ」中野忠晴
声が好きなので。これもはずせないんです。唄っているととても気持ちのいい曲で。昭和14年吹き込みのこの曲は時代的にすでに戦争の影がそこまで来ていたと思います。服部良一のチャイナメロディはこんな時代だけれど、大陸の決してジメジメしていない香りがするんですよね。♪クーニャンの前髪に~やるせなくなく夜はふけるーー

・「ラッパと娘」笠置シヅ子
叶わぬ夢ですが、一度本物を生で聴いてみたかった!と思わせる最高にかっこいい曲。笠置さんとトランペットの掛け合いが猛烈にかっこいいです。ルイアームストロングからヒントを得たとありますが、吹いて欲しかっただろうな。

断腸の思いでCD1枚目にあたる中からはここまで!

蘇州夜曲とかそういうのはあえてはずしますね。

・「小雨の丘」小夜福子
昔からこの曲を聴いていた記憶があるのは、恐らく服部家の家族で好きな人が多いからだと思います。当時宝塚の大スターだった小夜福子さんにレビュー以外では唄わせないという方針を覆させた曲。良一さんも好きだったんだと思います。この曲。この年になってこのメロディの良さが分かるようになってきた。かも。

・「私の鶯」李香蘭
音大の声楽に入った私に祖母が「いつかこれを歌いなさいよ。」と言われ続けた曲でした。 昭和18年、戦争のまっただ中で満映と東宝の共同で作った映画の中の1曲。がっつりクラシックの曲で。ラストになかなかハイレベルなカデンツァ、しかも高音で歌います。とにかく美しいメロディで、服部良一の作品の中でもこのメロディの美しさはかなり上位。こういうオペラアリアみたいな曲は祖父の根底の中で常に流れていたんだと思うのです。この曲のあとに伝説になった夜来香幻想曲・イエライシャンファンタジーに繋がっていきます。*幻想曲は本来ラプソディですが譜面にはファンタジーとあるので、こっちを採用。

・「胸の振り子」霧島昇
大切な大切な曲。大切すぎて自分の会社を設立する時にこの名前を付けてしまったほど。爆発的にヒットしたわけではないですが、今でもどこかで誰かが歌ってくれている。そんな曲です。ロゴをお願いした方にもこんなイメージなんです!と聴いてもらって。とても素敵な感想、そしてロゴを作っていただきました。

・「アデュー上海」渡辺はま子
この曲も祖父、祖母、亡くなった克久伯父、などなどみんなが大好きだった曲だと思います。これを私が大好きになるのはやはりそんな流れもあって。祖父が亡くなってすぐぐらいに私が演奏会で祖父の曲を歌う事になり。祖母や母がこれがいいんじゃないかと選んでくれた曲の1つです。

予想通りの大作感漂ってまいりました。もう少しお付き合いを。これでもめっちゃ削ってます。

・「恋のアマリリス」二葉あき子
この曲はずっと知っていましたが、じわじわと私の中に入ってきて、大好きに到達した曲です。祖母や母も昔、ふと口ずさんでいた曲の1つ。Facebookで克久伯父が毎年庭にアマリリスが咲くとそれをアップしていたのが懐かしいです。私はそれを見るといつも「恋のアマリリス!」って言ってました。あの、青い山脈のカップリングです。

・「午前二時のブルース」小川静江
これも家族でファンが多い曲。めちゃめちゃかっこいいです。そして歌われていた小川静江さんは祖父の歌のお弟子さんでもあり、私も何回かお目にかかった事がありました。もちろん小川さんと午前二時のブルースが繋がる事は若い私にはなかったけれど。これはすごい前にバンドで挑戦してみたのですが、歌いこなす事など無理。でした。人生の経験値なさすぎ。😁

・「買物ブギ」笠置シヅ子
えーと。全部歌えます。

・「サム・サンデー・モーニング」霧島昇・小川静江
tweetもしましたが、これ大好きな曲。一度聴くとみんなが好きになってくれる曲。とても幸せな歌詞、そしてメロディです。友人の中には結婚式で使ってくれた人も。毎回言うのですが、私が子どもの頃にテレビの企画で祖父母がこれをデュエットした事があって。私の中ではそんな祖父母の素朴な歌声が今でも聞こえてくる曲です。

今日はコロムビア配信日!という事で。今日はここまで!!
最後まで読んでくださってありがとうございました。聴いてみようかな。と思ってくださったらとても嬉しいです。

そういえば。私が大好きな「ホームランブギ」収録されてないんだな。そして私の生きていく中での心の支えみたいな曲、「ヘイヘイブギ」も~!





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