2か月遅れ

だいぶ後出しジャンケンになります。
一応、開幕名古屋戦直後の記事で、アビスパは負けたけどそんなに悲観することないとは書いていましたよ。
そのうえで今、約1/3消化時点で今期アビスパの順位予想をするとします。


勝点94で優勝!


残り26試合を全勝するとこの数字。昨年独走の川崎が83だったのでそれすら上回る圧倒的勝者として長く語り継がれるであろう!相手がどこであろうと毎試合勝つつもりでこっちも応援してるのでね。そういう数字になるんですわ。

当然相手方も同じで、毎試合勝つつもりでくる。なので少々妥協した数字は勝点53で10位前後。=長谷部シゲさんの掲げている数字付近に落ち着きます。繰り返しますが、後出しではあるけれど開幕時からだいたいこれくらいでみてます。


いわゆる評論家様たちの評価は、もうずっと昔からそうであるように著しく偏ったものが多過ぎる。20年前totoが始まって改善されるのかなと思ってたのは甘かった。名前だけの評論家よりも目の肥えた一般人のYouTubeチャンネルの方がよっぽどの精度と説得力を持つ。ちなみに昨年、アビスパを堂々と昇格候補筆頭にあげていたMILKサッカーアカデミーというチャンネルはboobyお気に入り。
雁の巣に来るわけでもない、九州まで出張してくるわけでもない、知らないし知ろうとしないから軽くみる。そんなアビスパを軽視していた連中の御尊顔がぽんぽんと浮かびますね♪その色メガネ叩き割ってやろうか♪

そういう方々が今期アビスパを予想した際に根拠としていたものに反論してみる。


まず、昇格主力の遠野上島増山らの退団に理由をおいていた方々へ。
その3人を1年前にどう評価していましたか?上島増山はJ1でそれぞれ現状力不足の烙印を押され、遠野にいたってはアマチュアでそこそこやってた、その程度の評価でしたね?いわば予想外に結果を出してしまった無印選手たちが退団したことを殊更大きく捉える必要、ある?スターシステムに浸かりきってた有名評論家様たちは、無名のチームより有名選手の方がお好みなのはわかりますがね?
「スーパーな助っ人のおかげで昇格したのでその助っ人がいなけりゃ勝てないよ」
という論調は的外れもいいとこだ。現役時代の華麗な宇宙開発でも思い出されるとよい。遠野も上島も増山も、2020長谷部アビスパと自身がフィットしたことで、各々キャリアハイといえるシーズンを過ごし、J1昇格に大きく貢献した。名前を挙げた3人はそれぞれ川崎、柏、神戸で、昨年ほどのインパクトは出せずとも着実にキャリアを重ねていっている。選手の能力なんか、固定値じゃない。伸びもするし衰えもする。合う合わないもあって、例えば2010年アビスパ昇格の原動力だった永里元気とかね。合わないチームじゃどの選手だろうとポテンシャルの無駄遣いだよ。遠野がいなくなったら金森が帰ってきた。増山のポジションに入る金森には吉岡やジョルディという強力なライバルがいる。宮と奈良の強さは場合によっては上島を超える。だいたい、名前の知られた選手のブランド力で勝負できるなら横浜FCは優勝争いしてますわ。


次に、5年周期の昇格降格を指摘する方々。
経営、変わってるからね?
5年周期とは、創設来アビスパというクラブのJにおける相対的なポテンシャルがだいたいエレベーターポジションにあり、その範囲で成功→失敗→失望→低迷→変化→といったサイクルを繰り返していた前回昇格直前くらいまでのこと。そのタイミングで経営を一新したアビスパは、降格翌年の2017シーズンも昇格争いに加わり、最終的にPOで疑惑のオフサイド判定もあり昇格を逃した。翌2018シーズンも昇格争いに加わっていた。2019の混乱で低迷したとはいえ、過去のアビスパ福岡とは基礎的な力がまったく違う。だからこそ、新監督を迎え大幅に選手を入れ替えたチームが2/22の狭き門を堂々と潜り抜け、首位と同じ勝点84で昇格をきめることができた。
5年ぶりだったのは今回に限ってはたまたまだ。昇格が3年前でも2年前でもおかしくなかった。オカルトを根拠にするような評論家様の財布はきっと黄色の開運モノなんだろう。

守備力で昇格したので攻撃力が弱い、というご意見。
得点よりも勝点を優先した結果ですよ。
リスクを最小限に、綺麗な4-4のブロックが縦横に立ちはだかる、その基本形を崩さないことが第一に、攻撃ユニットは参加可能な最小人数での速攻をファーストチョイス。さらにわかりやすい5バックでの逃げ切りという形を確立しちゃったので、攻撃の時間は短くなります。終始振り回す刀ではなく、鞘からいつでてくるかわからない居合、そんなスタイルだったからね。
実際にコロナの影響も受け17位まで下がった状態からやるのなら、着実に勝点とれるスタイルで上位進出狙うのは当然だったと思う。
昨今の川崎のような特異な例を除き、攻撃的なチームが強くて守備的なチームが弱いという論調はいい加減どうにかすべきじゃないかな。ポゼッションをどうこういったところで、打つ手なしで横パスしてりゃ上がっていく数字なんだよね。あと長谷部アビスパはショットオンゴール率は高い。攻撃を回数や時間だけではなく質・精度でも語っていただきたいものだわ。
井原監督の影響もあり、土地柄と正反対の守備の面白さを受け入れられたアビスパ。ウノゼロ万歳だよ。ベイスターズの大魔神やタイガースのJFKに熱狂するようなものだ。
長谷部アビスパにはそういった守備ベースがシーズンまたいでも堅牢なまま存在しているので、攻撃補強で単純に得点が増えるチームになっている。実際今期、無得点試合はスコアレスドローだった2試合のみ。負けた試合、ゴールだけはしっかり奪っている。少なくともJ1の試合でも十分ゴールを奪えるチームになっている。

J1のレベル?J1のスピード?
慣れるわそんなもん。久しぶりに高速乗ってもしばらく走れば慣れるもの。新東名の120㎞/h区間も慣れればみんな平気で走ってる。
どこぞの記事で酷評されたGK村上は横浜戦以降のハイボール処理の消極性を克服し、広島戦では非常に安定したプレーをみせた。セランテスの穴と言われたウィークポイントは村上の目を見張る進化の前に埋まりつつある。といった例はいくらでもある。おすすめは山岸マグネットとでも言おうか、11番のポストプレーヤーのハイボール処理とかかな。あと志知孝明が長谷部アビスパにフィットするとは思っていたけどここまで目立つと女性ファンが増え過ぎてbooby嫁が嫉妬してしまうな。
選手がJ2レベルとかいう論評はもはや論外。何をもってJ1レベルというのか、J2、J3レベルと断じるのか。古橋も江坂も前田大然も、日本代表選出選手の多くが下部カテゴリーでプロキャリアをスタートさせている。合う合わないでポテンシャルが開花する選手もいれば埋もれ消えていく選手もいる。昔書いたんだけど、構造的に野球界はステップ、サッカー界はスロープ。ちょっとしたことで坂道を転げ落ちる選手もいれば一気に頂点まで駆け上がる選手もいる。栄枯盛衰。
特にJの初期、J2もなく依然読売思想も残り、Jクラブが20以下で現在の半数以下しかなくまさにプレミアオンリーだった頃に現役だった方々はJ1を特権階級視しすぎる。欧州スーパーリーグ構想と同類の特権意識は現状のJリーグとは乖離していると断言しておこう。憎たらしいことこの上ないサガン鳥栖などはそれを実証してみせている。


そもそものスタート位置の認識において、まあ長谷部監督もそう言っていましたが、J2の2位だったから20番手、というのにはbooby思いっきり違和感だよ。
昨年はイレギュラーなシーズンだった。失礼を承知で、降格が無くなったことで翌2021シーズンへのアドバンテージを多くの2020J1チームが手にした。同時に「恩恵」を受けたチームが2つ、湘南と仙台だ。通常シーズンなら自動降格で今J1にはいないはずの2チームを差し置いて一番下にアビスパを置いているのには違和感たっぷりだった。2チーム、未だに苦しんでいるね。ここから挽回するクラブの力がどれくらいのものなのか、それがアビスパのクラブとしての力を上回るものなのか、気になるところ。ウェリントンとかな・・・。


なので、アビスパを降格候補に迷うことなく放り込んでいた方々には、いい加減こちらが納得してしまうだけの根拠を基に予想を垂れ流すというごくごく当たり前のことをやれるもんならやってごらんなさい♪と喧嘩腰になるのです。資金力に劣るクラブはこういった理不尽な評価がスポンサー獲得の足枷となるケースもあるのでね?

正直、20チームの順位をピンポイントっていうのは神業だ。昨年のJ2リーグで「勝点81で昇格」と宣言し、実際に81到達で昇格を決め、+3で最終84点稼いで見せた長谷部シゲさんのような眼力がないと難しい。
だからboobyの予想も長谷部監督の勝点50で10位以内を根拠にしました。シゲさんの眼力に便乗します。12試合を終えて勝点16。単純に3倍すると36試合で48なので、だいたい予想付近になる。鹿島や東京、広島にも勝ったことである程度の地力の証明にはなっているだろう。横浜FM戦のようにミスさえなければという敗戦も今の段階なら糧にできている。現在下位に沈んでいる、現状うまくいっていないチームとの対戦を多く残していることもプラス材料にできるだろう。それらの対戦も含めて、点とって点とられて、だましだまされ削り削られ、勝ったり負けたりしながらシーズンを過ごすでしょう。当たり前に。アビスパはJ1のチームとして、J1リーグを闘うよ。


心配なのがコロナアクシデント。

シーズン終盤だと挽回できない。

お気をつけてね。











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