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22才で仕事のやり方を180度変えて監督として部下の人材育成に励んだら…【#僕のSofmap時代 Vol.15】

GWもなんだかんだガンバってます。前回はこちら

今日も22才(1994年)の話の続きです。22才編がしつこく長いな…笑

仕事のやり方を180度変えないと。(スパッと)
とにかく、スポーツ界のリーダー(監督、ヘッドコーチ)の本、スラムダンク安西監督やら、片っ端から人材育成に通じる結果を出した「監督」の本を読み漁りました。この頃は野茂とイチローを育てた仰木監督やら、まあ数々の本を読み漁ってそのまま実行するのは超得意技です(笑)
何をやったらイイかはあんまりわかんないけど、何をやったらイイかがわかった時はめちゃめちゃ強いんですね。根がアホなもんで(笑)
仕事は自分でやらない。部下にやらせる。その上で結果を出す。

まず「選手兼監督」から「監督」1本になるために、一番最初に1つ決め事を作りました。

・基本的に通常業務を一切やらない
(イレギュラーはもちろん対応するが、自分は管理だけに全集中)

一番速い球が投げれても、一番ホームランが打てても、それは選手(部下)に全部プレーさせる、そしてその結果をより良くしていくために管理、指導、育成をどうやって行くか?に重点を置きました。本当に180度変更。後にも先にもこの舵取りが人生を一番大きく変えたんじゃないかな、と今となっては思います。それぐらいな出来事でした。

正直、このやり方(割り切って監督)で仕事が軌道に乗るまで2年くらいはかかりました。もちろん最初の頃なんかは毎日課題だらけで、

・仕事が時間通りに終わらない(イライラする)
・凡ミスが増えて、リカバリに無駄な時間がかかる
・クレームも増えて、対応に時間がかかる
・全体のパフォーマンスは低下する(特に最初はかなり下がる)

もうめっちゃ大変な状態になりました。ただ一方で、後釜候補(次期店長候補)を何名か副将(コーチ/補佐役)として配置して、管理と育成を同時に進めたりもしていました。特にこの頃に一番強く意識をしていたのが、優秀なアルバイトを社員昇格させることでした。

実は当時のSofmapあるあるで、優秀なアルバイトがたくさんいた!

この90年代、特に1995年頃(ウィンドウズ95発売)前後の当時のSofmapあるあるで、なぜかめっちゃ優秀なアルバイトがたくさんいました。不思議。おそらく最先端のPCスキル(今で言うITスキル)が手に入るし、勉強になるからって感じだったと思います。会社の正社員としてはもっと大手に就職したり、自分で起業したりすることを考えてる人も多かったかな。(社員は嫌だ、自分バイトでいいっすよなフリーターが多かった時代)

ちなみに秋葉原のソフマップ1号店Chicagoのシカゴは、Microsoft Windows 95の開発コードネーム(Chicago)なんですよね。 #まあまあ知られてると思うけど

優秀なアルバイトを片っ端から大井教に洗脳する!(笑)

とにかく仕事にまだまだ伸び代があり、もっと優秀な成績を出す見込みのあるアルバイトたちとめっちゃ仲良くしました。仕事も遊びも。大井の考えや話をしっかり聞いてもらうには、めっちゃ仲良くなること。同じ時間をたくさん過ごすこと。

・キャンプ、BBQ、花見、海、山、旅行、ドライブ、一緒に行く
・カラオケ、飲み会、映画、ライブ、競馬場、ゲームセンター、パチンコ

この遊び時間で「いかに仕事の話をするか」が監督大井の重要なポイントでした。もちろん相手はそんなこと思っていない(オフの日なので当たり前w)ので、会話で使う言葉のチョイスはいろいろ考えてましたね。そのうち相手に届く「伝え方」がだんだん経験でわかってきました。

・相手の好きなことに例えて話すと、相手に伝わりやすい。

ゲーム好きなら、ドラクエでお前は戦士で強いけど、チームのために回復呪文も覚えて欲しいねん、とか。野球好き、サッカー好き、競馬好き、漫画好き、それぞれ相手の得意フィールドに入って、その世界観に置き換えて、仕事の話をよくしていましたね。大井さんズルいと言われたこともありますが笑

・優秀なアルバイトを社員に昇格→スグに即戦力ポジションに配置
 ┗場合によっては即リーダーポジションに大抜擢
・新規アルバイトを募集、面接(人事部にも関与してく)、育成

なんだか、サッカーに例えると、ユース世代(Jrユース世代)から力を入れるみたいな感じでした。特に人事部にはそれまでは、「誰でもイイから2名回して」みたいな依頼から180度変えて、「若くてやる気ある元気でガッツもありそうな子」とか「人事異動で他部署社員が回ってくるのはもういらない。オレもアルバイトの面接一緒に出てイイ?」とかなり関与するようになりました。って人材育成を考えたらこの新人スカウトの時点からでしょ、って感じでしたね。

甲子園で連覇する強いチームには1年生レギュラーがいる

この頃から強く意識し始めたのが、本当に強いチームは完全実力主義の法則になっていること。年功序列ではないこと。

・1年生が自分の実力でレギュラー、スタメンを勝ち取っている
・3年生でベンチに入れないが、スタンドで本気で声を出しチームを応援している

この環境を、監督が本気で作らないといけない。でもほとんど多くの監督がここから逃げちゃうんですね。#にんげんだもの

・長年、一緒に頑張ってきた先輩に花を持たせたい(人情)
・新人を大抜擢すると人間関係がギクシャクして嫌だ(対処に困る)

ここでもちろん失敗もたくさんしたけど、大井個人は監督としてのかなりの経験値を荒稼ぎして次の急成長に向かった1つの節目となったと思います。そうそう文中に「上司」とか「店長」とかじゃなくずっと「監督」と書いてあるのは、その頃片っ端から読んで学んだ本が、世界の各スポーツ界の「監督」の本が多かったからです(笑)相変わらず、本を読んでその通りに実行する、が大井の黄金スタイル。

本気の人材育成は本気の酒付きあいも増えたね。苦笑

今の時代だとそんなに飲み会やら、飲みに行こうってかなり少なくなったかもだけど、90年代はとりあえず飲みに行こ、とりあえずカラオケボックス行こ、でした。人と向き合う時間を急激に増やしたら、お酒も急激に増えましたね。まあ、飲みは好きなんですが、体質的に酒が弱くて当時は大変でした。

はい、そんなこんなで次回は店長から次の役職に???
ハートにスキフォローSNS拡散などしていただくとエネルギーフル充電で次回作の更新がきっと早くなります(たぶん)

うーーーん、
過去を振り返りつつも、目の前、未来がもっと面白いワクワク人生であるように。
ガンバろうっと。

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