#357 正しい情報と欲しい情報は違う

澤円さんのVoicy澤円の深夜の福音ラジオ 【第463回】「会話には想像力が何よりも大事という話。」を聴いたことのアウトプット。
澤さんの奥さんが顔面神経麻痺になったことをSNSで投稿したところ、多くのメッセージが届いたことから正しい情報と欲しい情報は違うという話。

たくさんメッセージが届いて、本当に多くの方に支えられていると実感した。
ほとんどが励ましのメッセージだったが、その中のいくつかに、同じような症状を発症した人から「すごく治るのに時間がかかります」「後遺症が出ます」「完治していません」を送ってくる人がいた。
たぶん、それは正しい情報だったり、身の回りで起きたという本人の体験談だったりするので、リアリティはあるが、それは、かみさんにとって必要な情報ではないんですよね。
治ることや治療方法は、お医者さんから受けているので、症例とかを共有されたりする必要はない。ましてや、治ることを心から望んでいる人に対して、わざわざ「治らないよ」「すごい時間がかかるんだよ」という情報を提供して、どうしたいのかな?という話。
本人としても本当に欲しい情報ではないし、ものによってはすごく絶望するような内容もあったようで、「なぜこんなことが起きるのか?」と考えたところ、「想像力の欠如」に行きつくのかなぁと思う。
この話を聞いたら相手がどういうふうに感じるのか、どういうふうに思うのかというところまで想像して、言葉を選んだり、事態の共有をすると、ああいうエピソードは思いつかないのではないか。
すごく心配してくれてるのはわかる。何か伝えなきゃと思って言ってくれてるんじゃないかと思うが、言われた方が、それを受け取ってどうなるかというところまで考えると、やっぱり言うのは躊躇うんじゃないかと思うけれど、これはやっぱり人それぞれ。
相手にとって、その情報がどういうふうに受け取られるのか、ということを考えるのがすごく大事だと再認識した。

相手が困っていたり、大変だと感じたときには、自分の持っている情報や体験談を伝えたくなりがちです。
良かれと思って伝えてみても、相手にとっては良からぬ情報だったりするかもしれないと、今回の話で気が付かせていただきました。
いくら正しい情報でも、聞きたくないものもあるので、親切の押し売りにならないよう気をつけなばなりません。
相手に伝える前に、自分がその情報を受け取ることを想像するワンクッションをおけるようにしたいですね。

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