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全て

大学生になった私は、未だに吹奏楽を続けている。中学、高校と吹奏楽を続けて来て、大学では全国を目指しているところに入部した。最初はそんないい楽譜が来ないよ、サブ的なところでしか活躍できないよ、今の学力じゃ厳しいよ。沢山の意見を言われてきたが、受験生の私には何一つその言葉は刺さらなかった。それが諦める理由にはならないと感じたからだ。あと、大人の言いなりになるのが嫌だったのもあるのだろう。大学生になってから痛感していることは、自分の性格である。考えすぎてしまう性格だ。周りがそんな考えなくても大丈夫だよ、という課題すら考えてしまう。大学2回生の頃から、この電車で事故らないか、駅で暗殺事件が起きないか、後ろから刺されないか、とマイナス思考になっていった。もし誰かに刺されて死ねるものなら、それほど幸せなことは無い。と考えてしまうようになり、栄えている駅の周辺を歩いている時は少しルンルンだった。しかし無事に乗り換えができてしまうとそのルンルンは消えてしまう。毎日毎日電車通学をしているのにも関わらず死ねないのだ。みんな人を殺すことにひよっているんだ、ダサいヤツばかりだ。そう思っては悲しくなり、毎日生きることに絶望を感じてしまう。死にたいという欲はない、生きているのが辛いだけである。辛いことから逃げるのは人間の本能だろう。
私には何かしらの武器があるわけでもなく、頭が良い訳でもなく、友達が多い訳でもない。部活に行っても友達はいない。あの部室に私の居場所は無い。楽譜に私の活躍場所は無い。そんな4回生だ。周りが就活で内定を貰ったり面接を受けに行ってる中、今日も私は、私の存在がない部活に行っている。

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