2023年の観劇を振り返る
観劇記録
ミュージカル
オペラ座の怪人(劇団四季)
ダブルトラブル TeamE
ザ・ビューティフル・ゲーム
ミーンガールズ
ドリームガールズ
キングアーサー
バンズ・ヴィジット
マリー・キュリー
太平洋序曲
ジキル&ハイド
フィーダシュタント
RENT
リリウム 新約少女純潔歌劇
エリザベスアーデンvsヘレナスビンスタイン
FACTORY GIRLS
ダーウィンヤング
ムーラン・ルージュ
TRACE U
ファントム
アナスタシア
BACKBEAT
スリル・ミー
浅草キッド
ロジャースハート
46番目の密室
LUPIN
TOHO MUSICAL LAB.
ミア・ファミリア
赤と黒
ジル・ド・レ
宝塚
MAKAZE IZM
応天の門/Deep sea
カジノ・ロワイヤル
DEATH TAKES A HOLIDAY
エクスカリバー
大逆転裁判
1789
フリューゲル/万華鏡百景色
ストプレ
蜘蛛巣城
ミナト町純情オセロ
ブレイキング・ザ・コード
天號星
ヒトラーを画家にする話
ジャズ大名
歌舞伎・文楽
初春文楽 1,2,3部
壽初春大歌舞伎 1部
壽祝桜四月大歌舞伎 昼の部
市川猿之助奮闘歌舞伎公演 昼/夜の部
新作歌舞伎 刀剣乱舞 月刀剣縁桐
朗読劇・その他
朗読劇はじめての (朗読劇)
スジナシシアター (即興劇)
CLUB SEVEN 20th Anniversary (ショー)
READING HIGH 『BASE METAL』(朗読劇)
劇団朱雀 祭宴 (大衆演劇/ショー・芝居)
VOICARION ⅩⅦ スプーンの盾 (朗読劇)
東京バレエ団 くるみ割り人形 (バレエ)
多ステはしても基本2回、うっかりして3~4回、最大は11回(1作だけ)の59作品92観劇。過去最多の78観劇だった去年の記録を更新してしまいましたが、去年は東海圏に住んで東名阪を反復横跳び(50大阪20東京10名古屋)だったのに比べて今年は関東圏に引っ越してほぼ東京のみで観劇しているので交通費も足すと案外大人しい気がします。あと当日に中止になってもすぐ家に帰るだけで済むのが精神的にもすごく楽で良かったです。東京に向かう高速バスの中で中止を知る悲しさと言ったら……。
勝手に演劇大賞
総合:該当なし
初っ端から、しかも92本も観てて該当なしとかある?とは思いつつ、手放しで全部が良い!大好き!と言える作品は今年は現れませんでした。ちょっと目が肥えたというかうるさくなりすぎてしまってる自覚はあります……。来年は大箱から距離をおいて新作や逆に超古典なんかを色々観られたら良いなと思っています。
企画:TOHO MUSICAL LAB. わたしを、褒めて/DESK
TOHO MUSICAL LAB.という企画と、2本の食べ合わせ(?)バランスを含めて企画賞。
観客側からすると“非日常の裏側”の世界をポップにキャッチーに描いた「わたしを、褒めて」と、より現実的な辛さや共感を絵画的に拾い上げた「DESK」の対比が、限られた舞台機構を上手く分け合っていたことも含めて、面白い良いミュージカル対バンでした。
言葉遣いや韻の踏み方をダイレクトに楽しめるのも日本語原作の醍醐味なので、ミュージカルよりはストレートプレイや映像で活躍されているクリエイターさんが選ばれていたのも面白かったと思います。
お仕事系の作品って日常と近いからこそ評価がその人の生活と直結すると言うか、観た人本人が好きなことを仕事にしたのか、仕事が楽しいのか、によって受け取る印象がかなり分かれる印象があって。私は好きなことを仕事にして楽しい人なんですが、その点で自分と違う人の感想を見ると全く真逆のことを感じたりしていて、新作を作る上では難しい部分かもしれませんが、観る方としてはその賛否両論具合が新作らしくて楽しかったです。
演奏:初春文楽 壇浦兜軍記 阿古屋琴責の段
これを超えるものはさすがに出てきませんでした。私は三曲(箏、三味線、胡弓)の中では箏しか経験がないので(それもほんの少し)的確に賛美するには鑑賞力も語彙力も足りませんが、それでもよく分かる凄まじさでした。
人形と字幕を交互に見ながら浄瑠璃も聴きながら、と観る方も忙しい文楽ですが、この演目は筋をあまり気にする必要が無いので(そうは言っても阿古屋の演奏する姿からその健気な心が伝わってくる良い芝居でもあるのですが)集中して見られたのも良かったです。
演目としても、超絶技巧の演奏を箏なら運指だけでなく押し手引き色すくい爪など奏法まで完璧にコピーして演じる人形を観るだけでも感動的というか、もはや目を疑いました。人形が出来るということは当然人形遣いさんも出来るということで、人間国宝レベルになると極まりすぎていて意味が分かりません。
歌唱:「TRACE U」風間由次郎 榊原徹士
ロックバンド(ユニット?)を組んでいる2人の話で、ライブシーンの歌唱と会話(ミュージカル)シーンの歌唱があり、段々とそれが重なったりライブの歌詞の中に出来事のヒントが隠れていたり、と進行するミュージカル。作品としてはできるだけネタバレを避けたい類のものなのであまり書きませんが、キャストや日によって結末が違うので無限に通えてしまうタイプのやつです。
バンドのメインボーカルであるボナ役の榊原さんの歌はロックシンガーそのもの、リードギター(?)のウビン役の風間さんはロックの雰囲気を取り入れつつもしっかり歌詞を伝えるミュージカル歌唱で、おふたりともとにかく歌が上手いのはもちろん2役のバランスも良く、ライブとしても十二分に楽しめる上にミュージカルとしての完成度も高い素晴らしいペアでした。榊原さんに至ってはミュージカル初出演だそうで、今まではロックオペラに出てたとかそういう話では?と疑っています。もっとミュージカル出てくださいとりあえずRENTとか。風間さんはSMOKE観に行きます。
演出:「新作歌舞伎 刀剣乱舞 月刀剣縁桐」尾上菊之助 尾上松也
当方2.5次元を食わず嫌いし続けた古の審神者ですが、とうらぶ歌舞伎にはまったく感服致しました。審神者としても歌舞伎初心者としても見どころいっぱいで、解説ポイントが多いのでイヤホンガイドがややうるさいくらい。
歌舞伎の演目と縁のある刀が主に編成されていたり、平安刀から新刀までいるので台詞回しがそれぞれ生まれた時代に則していたりでキャラ付けもはっきりしていてまず単純に見やすかったです。
ミュやステがどうなっているのか分かりませんが小烏丸が女形っぽく造形されているのは、そういえば文楽とコラボしたときに作られた人形も娘のかしらにもみじ手だったなあと、伝統芸能の自由度も感じましたし、三日月がお姫様に慕われるくだり、そのくらい“美しい”刀なのだと言う表現は他メディアミックスではなし得なかった、歌舞伎だからできたことと思います。
面白かったのは三幕二場「息子が死に母は泣き崩れ父は苦渋」を語る義太夫、があまりにもちゃんと歌舞伎すぎる上に、この場に刀剣男士は出てこないという。あと陰腹ってなかなか筋の通し方の練度が高い気がします。単なる“キャラもの”“ヒーローショー”にならず物語に奥行きが出ていて良かったですし、同時に刀剣男士を演じる役者たちの“普段の芝居”に近いものを見せることは役者のオタクを作る目的もあるのかなぁと邪推しました。
演出的に特に好きなところは義輝が残した刀に桜が舞うところ。1枚の絵のような美しい場面に、前の主を討ち取って誉をもらう三日月という、刀剣男士と審神者の煮詰まった業を織り込んでいるのがとても好きです。
俳優:望海風斗「ムーラン・ルージュ」
ちょっと王道すぎてブログに書くのを躊躇うくらいではありますが、再演に向けて今年分の感想を残しておこうという意味も込めてここへ。実は個人的には平原サティーンのショーアップスタイルのMRの方が好きなのですが、望海サティーンはBWに負けない華と技術で裏打ちしながらも日本のミュージカルらしい芝居心をめちゃくちゃ尖らせていて、却って「日本でしか観られないMR」になっている特異点的存在だと思っています。華と技術がありすぎるために簡単にBWミュージカルの日本版はここを目指せば良い、と言えるものでもないですが、MRに限らず、BWミュージカルスターたちの素晴らしさを知っている人にこそ見て欲しいサティーンです。
感謝:「アナスタシア」ディミトリ役 内海啓貴
とてもとても感謝しているので感謝部門大賞です。
アナスタシアは私にとって本当に特別な作品で、2020年の宝塚版を7回?くらい観て円盤も音源も買って全編を日本語でも英語でも歌えるくらい好きで、でも大好きだった真風涼帆さんと星風まどかさんコンビの最後の作品になってしまった複雑な想いのある作品でもあって。それ故に真風さん以外のディミトリと梅芸版の翻訳を受け入れられるのか、というのが個人的に大きな壁でした。
ところが、去年の秋にバイバイバーディで内海啓貴さんに出会い、春にドリームガールズで再会、梅雨にダーウィンヤングで沼落ちして夏にお便りを送ったら読んでもらえてチェキも当選して観念したところにやってきた今秋のアナスタシア。内海さんなら、真風ディミトリの隠し持っていた少年性と近いものを持っているかもしれない、そんな期待と不安を胸にチケットを買いました。正直内海さんでなければ、大好きな演目なのに、悩みながらも観に行かなかったかもしれません。
内海さんのお陰で大好きなアナスタシアをまた観られて、そしてそれが正に私が見たかったディミトリでもあり全く新しい別のディミトリでもあり、両方の部分を楽しんで観られたことが本当に嬉しかったです。
実はまだ怖くてディミよし以外は結局観られずじまいなので他キャストと比較してなど客観的に評することはできませんが、内海さんは歌詞の単語の区切りより曲のフレーズを重視して歌っているので私のように曲を聴き込んでいるオタクにもフレージングに違和感がなく、一方でテンポは的確に守りながらも実は大胆にアゴーギグを効かせて“ロシアのネズミ”らしい抜け目なさや飄々とした印象を与えているように思いました。曲のフレーズと歌詞の区切りが異なるのは翻訳ものに多い悩みですが、フレーズ自体は崩さずに縦線を揺らしてバランスを取る方法もあるのだな、と気付かせてもらった点も感謝ポイントです。
好き:スリル・ミー
スリルミーに狂ってる人はよく見ていてみんな熱狂的だな……という印象があり、ハマったら怖そうな作品枠だったのをとうとう今年初観劇しました。まんまと私も今後上演される全ペアを多ステしたい人になってしまい頭を抱えています。
TRUMPシリーズなど他作品でも思うことですが私は“狂ってしまった”悲しみよりも“狂えない”苦しみの方が好きなので松岡私が、ペアとしても歌が1番安定しているヤマコーペアがとても好きでした。
クラシカルな響きのピアノが悲しみを湛えていながら、役者の声色や歌い方に応えてコラールのようにもポップスのようにも様々に展開する音楽が耳に馴染むだけに、2人の恐ろしくも悲しい行く末がいつまでも頭に残る作品です。
刺さり:劇団朱雀 「祭宴」
今年1番大きなインパクトを残した興行。こんなヤバいもの(大衆演劇)が流行っていた昭和の時代の風紀の乱れが心配だし、劇物すぎて出会いたくなかったまであります。
歌舞伎や宝塚のように男性しかいないから女役もやる、女性しかいないから男役もやる、だとある意味自然(?)で、男女両方いる中に女形がいると倒錯感のレベルが違いました、恐ろしい。
舞踊・芝居・歌謡ショーという全ての芸能が詰まったような構成、昭和歌謡やポップスのテンポにのせた日舞というわりとありそうで考えたこともなかった組み合わせが感動的に楽しくて美しくて、また新たな沼を開拓してしまいました。最近歌舞伎町に新しく大衆演劇の小屋が出来たらしいので2024年はそちらにも行ってみたいです。
印象的だった作品
その他、入賞に至らなかったものの印象的だった作品など。
脚本:「天號星」中島かずき
ストーリーそのものと言うよりは作劇の上手さに感動したのが劇団新感線の天號星。早乙女太一さんvs古田新太さんでとにかく殺陣を見せたい!!という興行なのですが、新感線作品においてある程度パブリックイメージが固まっている古田さん太一さんに新鮮なキャラクターを与えるための仕掛けもあり、一方で殺陣を見せるならば太一さんvs古田さんよりは当然太一さんvs早乙女友貴さんの方なのでそこが山場になる展開をしつつ、斬り合いに終始しても成立するストーリーでちゃんと面白い、という三方よし。
戯曲の後書きを読んで、興行的に求められることと自分がやりたいことが一致するから人気作家なのか、両立させる手腕こそ人気作家たる所以なのか、と中島かずき氏の凄みを感じた作品でした。
結局来年は髑髏イヤーなのかどうなのか分かりませんが、戯曲本の後書きにいつか女性ダブル主演で何かやりたいようなことが書いてあって、実は今回観劇しながら新感線作品におけるジェンダーロールの移り変わりを感じていたのでそれも楽しみにしています。
脚本:READING HIGH 『BASE METAL』藤沢文翁
やっぱり好きすぎる藤沢朗読劇。フランス革命前夜のベルサイユ宮殿に集った錬金術師もとい詐欺師たちの物語で、カリオストロ伯爵、サンジェルマン伯爵、ジャコモ・カサノヴァなど超有名人物(キャラクター)が大集合しているのに新しく、ファンタジックなのにどこか“ありそう”な塩梅がリーハイらしい作品でした。藤沢作品に共通する“優しい嘘”に込めた想いについて1番はっきり描いているような気がして、READING HIGHシリーズ、VOICARIONシリーズとも重ねて観たいので切に円盤が欲しいです。
そして個人的な好きポイントは錬金術の解像度の高さ。硫黄・水銀・塩などの象徴的なモチーフをしっかり押さえながらも錬金術について詳しくなくても物語が伝わる自然さの絶妙な塩梅。例えば、大錬金術師たるサンジェルマン伯爵が唯一苦手な料理、そのスープに足りないものは“塩”だと言い当てる弟子のカサノヴァ。これは師弟の関係性の可笑しみを描くようで物語を通して観るとその優しい関係性に泣けるポイントでもあるのですが、錬金術的に“塩”は硫黄と水銀を結びつけるもので、それによって賢者の石が生まれます。“塩が足りない”ことに気付いているカサノヴァはサンジェルマンよりも真実により近いところにいるとも捉えられて、ぐっとくるシーンでした。こんな仕掛けがいくつかあって、私の解釈が正しいかは分かりませんがすごく好きです。
配役:ダーウィン・ヤング
正直作品としては特別に大好きというわけでもないんですが、今年の観劇を振り返る上でさすがに外せなかったダーウィンヤング。
2022年のアタタミュで完全にMVPだった渡邉蒼くんの待望の初主演ミュージカルで、先述の当時気になる俳優枠だった内海啓貴さんへの沼落ち記念作でもあり、べらぼうに歌が上手いのに1,2年に1本しかミュージカルに出てくれない推し石井一彰さんの1年ぶりのミュージカル出演で、と私の目線では「推しを人質に取られてる」状態ですが、曲がかなり高難度で、筋がすこし共感しにくいので芝居も難しいこの作品にファンクラブすら持っていない若手や東宝ミュージカル界隈でそこまで知名度の高くない大人キャストを配したのはなかなかチャレンジングなキャスティングだったと思います。結果的に主演Wキャストの渡邉蒼くんと大東立樹くんが全く別のアプローチで演じていてとても見応えがあり良かったです。16歳、36歳、56歳の3世代の家族の40年が描かれているのですが、祖父役の石川禅さんが16歳から56歳まで、父役の矢崎広さんが16歳から36歳までを通し役で演じているのも面白いところです。
東宝の固定レパートリーになるという噂(?)もあるので再演を期待しています。
科学:マリー・キュリー
マリーが黒板にものすごい勢いでマクスウェル方程式を書き始めたのを見たときは痺れました。テーマとして科学者倫理を扱っているのがミュージカルとしては新鮮でしたし、科学が好きで科学者倫理と向き合うことを知っている人にはかならず刺さる物語だと思います(私は逆に、そうでない人はどこが刺さっているのかがよく分かりません)。
舞台作品に登場する科学者って大抵マッドサイエンティストだったり、ぽんぽんと発明に成功する天才でほぼ魔法使いのようだったり、偏屈で孤独でオタク的な造形だったり、とやや偏った表現をされている気がするのですが、マリーキュリーでは彼女の科学者としての功績だけでなく差別と戦うことや科学者倫理との向き合い方について、より人間的な側面について描いているのも特筆する点です。
個人的に、周期表の歌を歌っている時にシャラララララ✨と輝かしくウィンドチャイムが鳴って、化学への愛が正しくときめきとして表現されているのが大好きでした。
数学:ブレイキング・ザ・コード
科学部門があるのに数学部門もあります。
もはや哲学の域にある高度な数学を、手法にはほとんど触れないまま整然と方針だけ話すことで抽象的なことを抽象的なまま観客に理解させている点と、内容だけでなく背景から展望までそれこそ論文のように情熱的に繰り広げられる計算可能数と決定問題についての超長台詞、これらが内から湧き上がって抑えられないという風に超然と語る亀田佳明さんの芝居も含めて見事でした。
物語としては“数学者の”アラン・チューリングではなく数学者で、ASDで、同性愛者で、あの時代に生まれてしまった人間としてのアラン・チューリングの生き方や生きづらさを描いているように感じられました。数学がメインではないですが数学についてもある程度描写することで彼がどんなものに情熱を注いで、どんな展望を持って臨んでいるのかがよく分かって良かったです。
ちなみに一応数学部門と呼ぶからには他の作品もあって、ミーンガールズでは極限の問題において「分母がゼロなので極限は存在しない」という答えがヒロインとヒーローの出会い、そしてエンディングでの再会のキーとして使われているのが好きでした。今年1番のときめきかもしれません。
トライアウト:ジル・ド・レ
信頼している俳優さんや、実力は間違いないがソロなどでちゃんと観たことはなく気になる俳優さんが御三方ほどいらっしゃったのと、蚤が主人公の新作ミュージカルというのが気になって今年の観劇納めに選んだ作品。クリエイティブ陣も何となく名前は知ってる、くらいの解像度だったので正直かなり不安でしたが(観劇納めが消化不良だとなんとなく嫌ですよね、)期待値が低めだったことを差し引いてもかなり良かったです。パリが舞台のど真ん中ラブロマンスミュージカルって意外となかったり古典すぎたりして、完全新作でこれが出てくると新鮮で面白いですね。
最近は舞台もハッシュタグで盛り上げようみたいなものが時々あって、タグイベに積極的なのは演者のファンが多いので作品の感想を辿りにくくて私は馴染めないんですが😌この作品は「トライアウト」と銘打っているので良いことも悪いことも書かれた感想をよく見かけた気がして良い事だと思いました。貶すことと批評することは違いますがなかなかはっきり否定的な意見は言い難いし、感想フォームにわざわざ記入するのもそれなりに面倒なんですよね。
何かの興行で主催側の方が「重視されるのは公式アンケート>個人ブログ>SNS。SNSのポストは保存しにくいので、せめてブログなどにまとめて貰えると資料として使いやすく反映もされやすい」と仰っていたことがあり、個人的にせめてブログにはしたいなと常々思っています。
話は戻ってジル・ド・レ、本公演はもちろんアフタートークではコンサートへの夢などもお話しされていて、今後の展開に期待しています。
結局:スプーンの盾
結局これだな……と落ち着いてしまうのがスプーンの盾。毎回泣いてしまうVOICARIONですが初演観てるし、とタカをくくっていたらナビザで最前ドセンを引き当ててしまい、本当に食卓を囲むような距離でスモークに埋もれながら観劇して溺れるほど泣きました。
再演なので今年は受賞を逃しましたが作品としても観劇体験としても大賞クラス。フレンチレストランのブラッスリーレカンさんとのコラボも素敵で、個人的には2023年夏のムーラン・ルージュ冬のスプーンの盾、くらいにお祭り演目でした。ダーウィンヤング同様、東宝の固定レパートリーになって毎冬上演してほしいです。
まとめ
自分的に初見の作品はたくさんありましたが、完全新作は少なかったというか怖くて手を出せなかったものもちらほら。そろそろU24やU25チケットが買えなくなるお年頃なので、使えるうちに色んなものを観よう、というのを2024年の抱負にしたいと思います。
そして最愛ミュージカルのひとつシデレウスが韓国で再演されるので渡韓に向けて、貯蓄と語学などを頑張ります。宣誓、多ステはしない、できるだけ。
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