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個性的な歌声を持つKpopアイドルたち

kpopアイドル歌手の中から歌声で多くの人を魅了している人々をご紹介。どちらかと言うと自分好みの人を厳選しました。前々から書いておきたかったトピックです。

探究心を満たす為だけに得た情報も多くて敢えて言及はしていないものの、現役グループは大体把握をしており、見ています。一応。

kpopに於けるアイドル歌手の位置付け

実力者が報われ易い傾向にありますが、歌やダンスの質が比較優位性のコアではないし、正直マーケターの手腕次第で大衆人気度が左右されているのが現状。

中でも、女性アイドル歌手への評価は、容姿でストップしてしまいがち。その人の魅力を周知する目的で書くなら、彼女たちが更なる武器として身につけた『能力』にフォーカスして話が出来たらと思います。

何故、ここまでSMエンタの音楽が好きなのかと思った時に他社にも目を向けたくなりまして、幅広く知ってこそ楽しむ幅も広がるという主観のもと、これまで色んなオーディション番組を視聴したり各社の練習生情報を探っていました。

1音楽ファンとして

自分は昔から好きなもの、見る観点と拘りが変わらない人間のようです。

追っていないグループも曲を聴くことや偶に「元気かな〜?」と言った感じで、活動を見ることはあります。グループと歌手、アイドルとアーティストで見方が違うことも関係しているのかも。最近だと、ソロ活動を始めたj-hopeさんの新譜は聴きました。

ヒップホップとロックの融合良いですね。歌詞が"バンタン"って感じ。2014年当時、無名だった彼らを偶然音楽番組で見た時の記憶が蘇りました。

自分らしい受容の仕方で、芸術音楽にはしっかり対価を払い、音楽ファンで在り続けています。

kpopでは常に新しいグループが誕生し流行り廃りも激しい界隈ですので、ルーキーやベテラン問わず常に良い音楽と魅力ボイスを求めてきました。そんなこれまでの「出会い」を残しておきます。


女性アイドル編

現役アイドル・アイドル出身者の中から魅力ボイスの持ち主を選定。声が良いって最強。

Ladies Code出身 ソジョン

'93 韓国 江原道原州市出身

kpopを7,8年近く追っている人ならグループ名は一度聞いた事があるのでは?2014年夏、地方公演後の帰路でマネージャーが運転するバンが単独事故を起こし、メンバー2人が帰らぬ人となった痛ましい出来事がありました。その中で、メインボーカリストを務めていたのがソジョン。マイナーグループばかり追っている知り合いが丁度事故の1週間前に音楽番組の観覧に行っており、同グループの事を教えて貰ったばかりなだけに衝撃的なニュースでした。

暫くしてから3人で再始動した彼女たち。どう編成してくるのか気になり、MVを見た時には「何処かSMっぽい!?」と感じました。

再編成の前とはMV描写があまりにも違ったので、すぐさま制作担当を調べましたね。その立役者がチョン・ビョンギ氏。音楽PDとして、第一世代のアイドルを手掛けた後、JYPに入社。その後、2015年に独立している方です。ビョンギさんと言えば、LOONAの生みの親。独立後に、NCT 127のBOY VIDEOやLIMITLESSでMV directorも務めています。

残念ながら、Ladies Codeは2019年の契約満了を以てグループ活動が終了となりましたが各々でソロ活動を続けているようです。ソジョンの哀愁漂う雰囲気、地の底から響くようなハスキーボイスは一度聴いたら忘れません。5人時代の楽曲「Bad Girl」は特に彼女の声質が活きる楽曲でした。


STAYC ジェイ

'04 韓国 大田広域市出身

中小の事務所所属のアイドルの中では一際存在感があるSTAYC。歌唱レベルの平均値が高いグループです。元より知名度が高かった韓国の音楽PDチーム「Black Eyed Pilseung」が立ち上げた事務所High Upエンターテインメントに属しています。大手事務所の良さを少しずつ体現した様な楽曲コンセプトが特徴。

ティーンフレッシュを感じる歌詞と軽やかなサウンドは、どんな時に聴いてもスッと耳に入ってくる。小規模事務所のアイドルが割と早い段階で音楽番組1位を獲れたのも、サブスク時代の良さだと思います。『音楽性で売れる』を象徴する4世代グループですね。

その中での一推しボイスの持ち主が、Jessiをロールモデルに掲げ、グループではサブボーカルとラッパーを務めるJ(ジェイ)さん。比較的メンバーの声域が高く、まとまり感がある中で響く彼女の低音なハスキーボイスは、目立ちます。デビュー曲の「SO BAD」は流行りのレトロポップですが、彼女の声がある事によって全体が締まりますね〜。

後半の盛り上がりがある楽曲構成も良いです。サウンド自体が新しいという訳ではないですが、リリースのタイミングがいつも絶妙。だから特異性が際立つ。まだまだ彼女らについては無知に近いので、これからの活動を注目していけたら…と思います。


mamamoo ファサ

'95 韓国 全州市出身

絶対に外せないQueen、ファサ。ヒョナの「Ice Ice」でフューチャリング参加をしていた時に彼女を知りました。「20歳!?」という衝撃と共に。強すぎる個性ゆえにアイドル的人気を得られにくいジレンマに陥ったこともあるようで。中学校の同級生だったファサとフィインがきっかけでグループが結成されたmamamoo。元々、玄人向けグループのように見えていた彼女たち。2016年の「Decalcomanie」で等身大を売りにしてから一気に人気に火がつきましたね。当時、テミンの活動期で音楽番組を見ており「あの貫禄姐さんがいるグループだ!」と登場時に感動したのを覚えています。デビューから4年経ってから売れるのは今では珍しいかもしれませんね。

歌詞の良さは勿論のこと、フレージングが上手く楽曲性にも魅せられています。ファサの歌声は低音~高音まで音域が広く、纏わりつくような粘り気がある歌い方が特徴。一度聴いたら忘れない声です。

美の尺度や行動指針たるものは、あくまで彼女自身の中で完結しているように思う。新機軸を生む人が好みなので、ステージ外での私生活(ティッシュ箱の上に鏡を置いてメイクしたり、外で一人焼肉を楽しむ姿)を見て、より一層魅力的に映りましたね。

(G)I-DLE

自作ヨジャグルの代表、(G)I-DLE。自作といえば、YGに始まりセブチなど男性アイドルグループの中にPDが在籍している印象でした。そんな中、遂に女性グルから現れた。"作曲が出来る"というのは、不安定な客商売に於いて凄く強力な強みだと思います。

2016年当時、プデュのシリーズ1を見てました。その中の一推しメンバーがソヨン。「あのソヨンがデビュー!?」という事で即時MV teaserをチェック。

メンバーの個性を尊重しながら、グループとしても一線をS画した実力派が好み。なのでf(x)の活動が無き今、当方が最も推している女性グループです。夏にはワールドツアーで来日予定なので、今回も激狭キャパのチケットを勝ち取りました。メンバーの脱退があった後1年3ヶ月ぶりにフルアルバム《I NEVER DIE》をリリース。メンバーの脱退について、現メンバーが言及した所にグループ愛と新時代を背負う実力派としての矜持が見えました。本作の良さを語るだけのnoteを書けるくらいに素晴らしかった音盤。通しで聴くのがオススメです。そんなアイドゥルから2名を!


ウギ

'99 中国 北京出身

『低音×ハスキー=大優勝』の法則に最も当てはまる方。現役女性アイドルの中で最も好きな声の持ち主です。アーティストだとイ・ハイやヨンジの声が好きなのでデビュー曲で彼女の歌声を聴いた瞬間「推し声」になりました。リリース当初には中国の番組で披露していた全編英語詞のソロ曲「Bonnie & Clyde」を韓国の音楽番組でも、遂に披露。つべでは直撮りのfancamしか見当たらないので、撮っておいた放映分を共有します。自らも作詞・作曲に参加しています。

念願のロック調。まさかの途中からエレキを弾き始めました。ステージでは格好良いですが、普段は飾らない言動を含めて魅力的な人です。中学生男児感がいい。笑



ミンニ

'97 タイの音楽一家、皇族の姻戚出身

ミンニちゃんは楽曲の冒頭部分、歌い出しを担当する事が多いですね。アンニュイな目元と神秘的なボイスで一気にアイドゥルの世界へと引き込んでくれます。空間系のエフェクター、エコーをかけてるのか?と思うような歌声。ビブラートの語尾を纏めるのが綺麗です。テクがある証拠だよね。

タイ語や中国語って複雑な声調があるので、抑揚を付けて歌うことが上手い方が多い気はします。泰中 2言語ネイティブの友人らによると、歌ではメロディーが優先されるため声調は無視されるとのこと。なので歌唱中は、意識的に高低差をつけて歌っている訳ではないようです。

LION」は、ミンニちゃんの声を存分に堪能出来ます。歌い出しは彼女。『電気を消し、目を閉じて聴くこと。意識を高め耳の感覚を研ぎ澄まして。それではいってらっしゃい!』(クルー)


……超余談。

この2人が経営するスナックがあったら通ってた。はい。




男性アイドル編

LOUD出演 練習生 アマル

'05 日本埼玉県出身

JYPのパクジニョンとPSYがメンターを務める番組:LOUDに出演していた練習生です。デビュー前ですが、選ばざるを得ないくらい好きな声でした。
特にLOUDをフルで視聴していた訳ではないのですが、"実力派が多い"という噂を聞きつけて飛ばし見をしていたところ、見つけたんですよね。

日本出身 当時15歳。元YG所属、現JYP所属の練習生’’ミツユキ アマル’’さん。ソウルフルな歌声で勝負出来る人材、貴重過ぎる。観客も煽りながらステージを披露する姿は、最早アーティスト。完成されています。餅ゴリに「上手すぎて心配」とまで言われていました。これからが楽しみな方です。

歌っている姿からも分かる様に、ダンスも上手です。リズム感が良いんでしょうね。Post MaloneのHollywood's Bleedingを選曲したのは自身の声質を分かった上かな?凄い。ステージオタクには絶対刺さりますよ〜。


TXT テヒョン

'02 韓国 ソウル市出身

BTS直属の後輩ということで相当なプレッシャーと共に大きい器を用意された状態で華々しくデビューしたTOMORROW X TOGETHER。色眼鏡無しにステージを見ても、練習に費やした努力が垣間見えるパフォーマンスは非常に良い。デビューからの変遷を振り返ると、初期のイメージから上手く転換したなと思います。

コンセプトを必死にこなしている感が無く、音楽を純粋に楽しんでいるのが良い。HYBE傘下、BELIFT LAB所属のEnhyphenがデビューして以降、差別化を図るためかTXTはロックに振り切りましたね。粒揃いなグループで、歌唱力が高いので聴き応えがあります。中でも、テヒョンは宇多田ヒカルのファンでもあるので、それだけで彼の歌を聴く十分な理由になります。

中でもテヒョンの声を割った様な歌い方は、SHINee ジョンヒョンを彷彿とさせるものがあります。「リムジンサービス」でもSHINeeの楽曲カバーを披露。『忠実に再現することがcoverでは最も重要だ』と仰っていたのが印象的でした。歌によって声の色を変えてくる高度なテクニックと歌への情熱が画面越しにも伝わりますね。TXTは、どんなコンセプトも上手く消化する方々なので今後の更なる活躍に期待です。



SHINee オニュ

’89 韓国 京畿道光明市出身

安心と信頼のSHINeeよりメインボーカリストのオニュさんを!

ダンス・ファッションなど多方面でトレンドを取り入れている”コンテンポラリーバンド”にカテゴライズされるSHINee。f(x)とのコラボ曲も存在し、双方の仲やファンダムの雰囲気が似ている事もありデビュー当初から動向を追ってきたグループです。

中でもメインボーカリストのオニュさんの声は、特徴的ですよね。声質をモノに例えるなら「ラムネと金平糖」かなw 清涼感のある声が魅力的でカラッと爽やかな初夏に聴きたくなる。
現在、4年ぶりに来日しソロツアーを敢行中。数ヶ月日本に滞在している様です。次々、追加公演が発表されては即時完売しています。凄いね。

6月には、贅沢過ぎる日本語楽曲coverの配信がスタート。7月にフル公開されました。特に「キラキラ(小田和正)」は軽やかなで繊細な声が曲によく合っています。

オニュさんと言えば、ドーム公演の伝説ステージ「rainy blue(徳永英明)by Onew」の話は外せない。最近、公式が動画を公開してくれました。服装も相まって"医者と患者みたいなオンテム"も絵になります。つべを見ていたら「ラジオで偶然聴いて、気になった」というコメントも寄せられていました。確かに無知な状態でふとスピーカーからこの声が聞こえてきたら爆速ツイートをして声の主を探ると思いますね。(文明の利器に感謝)



最後にお馴染みNCTのメンバーから3名!


NCT DREAM ヘチャン

'00 韓国 済州島出身

SMTOWNステージに登場したルキズの弟組を見て、’’器用な子”と感心してしまったのがドンヒョク、改めヘチャン。彼は画面越しよりステージで生で見た方が上手さが顕著に伝わります。目が合ったオタクを逃さない、夢空間を一瞬で作り出すディズニーキャストみたい。マイケルとテミンを崇めているだけあって「ステージでの魅せ方」をよく研究してきたんだろうなと思います。歌声も唯一無二ですよね。転調、裏メロ職人のヘチャン。トーク、歌唱共に最もテイルさんの良さを引き出してくれる人でもあります。

彼が日本語曲をカバーする機会があるなら、是非とも宇多田ヒカルの「Automatic」を何卒宜しくお願い致します。中腰のまま縦揺れするヘチャンが見えるな~(幻覚)



WayV(威神V) シャオジュン

’99 中国 広東省 東莞市出身

強さと美しさが共存する声といえばシャオジュン。心の機微が表現力として声に現れている人。ビブラートがとにかく綺麗です。夏に木陰から湖を見る時に聴いていたい。彼もSHINeeジョンヒョンを彷彿とさせる雰囲気があります。そして遂にリムジンサービスでジョンヒョンの「End of a day」を披露してくれました。

顔立ち(骨格)が似ていると声質も近くなる、というのが持論ですがやはり素晴らしいカバーでした。シャオジュンが歌うと1日の終わりに自分を慰めるというよりは明日も頑張ろ〜って感じで明るい気持ちで締まる。原作の良さとはまた違った感じ。歌い手によって曲も聞こえが変わりますね。最近、シャオジュンのロールモデルはEXO ベッキョンである事が判明。凄く腑に落ちました。ボーカリストですが、ダンスも上手く舞台掌握力がある人なので、同じく途中からダンスも極めたベッキョンさんと重なるものがあります。

彼の声に合った威神の曲は「love talk」かな。クンさんのメロウな歌声との相性が抜群!シャオジュンにはいつかJojiの『Glimpse of Us』をカバーして欲しい。


NCT DREAM チソン

'02 韓国 ソウル出身

ダンサーポジションの彼ですが…どうしても入れたかった。バラード曲「Faded in my last song」にチソンを選んだ方は誰や。金一封贈りたいくらいナイス人選でした。ラストのパートがジャニではなく、チーさんだったのも驚きでしたよ。

#夜中の懐古/妄言シリーズです。よろしくお願いします。もはや歌声じゃなくて良い声での選別でしかないけれど、いつかソロでR&Bを歌って欲しい。がんば。チソンは小動物顔とギャップのあるハスキー声が最高です。SMエンタの場合、グループを構成するのに「声の属性分けを行ってメンバー選定をしているのでは?」と思う事が多いくらい振り分けが上手い。あとはシンプルに採用者に声フェチの人がいそうです。


歌唱力は発音に通じるか

多言語を話す方々は、色んな発言の仕方に慣れているからか歌での表現力が高いと思います。(リズム感が壊滅的に悪い場合を除く)

言い換えると、"上手く聞こえるように歌える"。言語の使い分けが出来るような耳のいい人は、フィードバックされた自身の声と適正値の差分に対して微調整が出来る場合が多いですね。因みに日本語は、音訓読みという複雑な言語特性がありながらも口を大きく開かずとも発音ができる、感覚に寄った言語です。「母音」が強い言語ゆえにクセが付きやすいので他言語で歌う場合は、「子音」の細やかさを意識して歌う必要がありますね。それが出来ると歌にグルーヴ感が生まれる。

Kpopの魅力と面白さ

歌声から入るKpopも中々に面白いです。

サブスク上でシャッフル再生をし、事前知識の無い真っ新な状態で『良い声』との出会いを楽しんでいます。kpopって一つのジャンルに括られるけれど楽曲やコンセプトは多様であり、総合芸術としての魅力度が高い。

人それぞれの価値観があり異なる受容体を持っているからこそ、同じものを受け取っても反応に違いが出て当然。界隈からは、色んな観点から見る違いの面白さを学ばせて貰った気がします。好きなものを語らうのに、他者や何かを蔑むのではなく自分の抱いた思いへの確信を持ってこれからも音楽オタク人生を謳歌出来ればと思います。



▽今回ご紹介した歌手の楽曲リスト


►陽炎を眺めながら聞きたくなる夏のkpop楽曲リスト(remix多め)


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