知らない人んち(仮)プロット

○きいろが子どもの頃に描いた絵の内容は?(そしてジェミはなぜ、きいろを知っているのか?)

絵に描かれた人物構成は左から、きいろ・兄(未登場)・父(故人)・ジェミ(きいろの姉)・弟(未登場)。
母はキャリアウーマン、父は専業主夫だったため離婚後、子供たちのなつき具合でめずらしく父が全員の親権を持つことになった。それで母は描かれていない。
そして絵がきいろにより描かれて間もないころ、父が病気により急逝する。経済的事情から子供はバラバラに引き取られる。きいろと弟は母に、ジェミは父の姉(おば)に兄は父の兄(おじAとする)に。
母と父方の関係が疎遠になるのはもとより、このおばとおじも大変仲が悪く、きいろ兄妹はまったく会うことが許されなくなる。兄妹がまだ小学生のころだ。そのため兄妹の記憶も薄く、ジェミは絵のようにめがねをかけていたが今はコンタクトであるため、きいろは気づかなかった。

兄妹は互いに会うことをあきらめていくが、あるときジェミがきいろの動画に気づく。ジェミだけはきいろを認識している。

○三人は何者なのか?なぜ他人の家にいるのか?

ジェミを引き取ったおばの実の子供たち、つまりきいろ・ジェミのいとこにあたるのがアク・キャンの兄妹である。ジェミは兄妹同然に育てられた。
おばは占い師であり、占星術を中心に自分の占いを盲信していた。
ジェミも含めた三人の子供たちは、反抗期をむかえると、おばの占いに基づいて行動する習慣に嫌気が差していた。
「おばの夫(アク兄妹の父、おじBとする)に悪いことが起きそうなので子供たちもついていきなさい」とのおばの命令を無視する。おじBは一人で出かけることになってしまった。するとおじBは偶然なのか事故で死んでしまう。
まだ中学生だった子供たちは父親の死にショックを受け、それ以来のおばの占いを絶対と信じ込むようになる。ショックのあまり個を消し去り、自分たちを運命にゆだねられた星座の名で呼び合うようになったのだ。特にアクは狂信的で、妹たちまで占いどおりに行動しないと気が済まないため、先々に監視カメラをしかけるようになった。

成人しても、占いに身をゆだねていた三人だが、それでは実生活がうまくいかない。就職もうまくゆかず、きいろに職を聞かれても答えられなかったのはそのせいである。キャンなどは「アイドルをめざせ」との占い結果により応募したが連戦連敗でYOUTUBERのきいろの問いかけに涙を見せたのだ。

おばは子供たちを不憫に思い、自分の占いも信じられなくなる。占い師から足を洗おうと決意して、うその占い結果で子供の行動をいい方向に向かせようとする。
まず、仲たがいしていた、兄(おじA)のようすを見るため、ジェミを家政婦として、おじAのもとに忍び込ませる。おじA一家は生き別れのジェミの兄も含め、ジェミの正体に気づかない。

おじAの家のある自治体が、町おこしで、100年に一度しか咲かないといわれる花を育て開花させた人に、賞金を出すという。
おじAが企画に飛びついて花を育てていることを、おばはジェミから聞き、育成を手伝わせる。

ここで大きなネタばらし。おばはおじAと和解することで、きいろ・ジェミたち兄妹をも再結集させようと考えた。また、占い依存で自身では友達すら作ろうとしない自分の実子たちに、きいろ達いとこを引き合わせようとしたのだ。

おばは、まずおじAだけにジェミの正体を告げ、おじA一家全員に家族旅行に出てもらうよう頼んだ。その間植物の世話など、留守番をジェミ一人にさせるよう頼んだ。おばとおじAが連絡をとっていることを知らずにジェミは家政婦として留守番をする。
おばは、おじAの家(それが舞台となっている家なのだ!)でジェミを手伝うことが占いのお告げであると、アク・キャンに信じ込ませる。アク・キャンは占いを盲信しつつもおじAが知らないうちに入り込んでいることに罪悪感をもっている。
おばは占いの指示で「指定された土地の土を持って来い」とも言う。「落し物」は花を育てるのによい土の採取だった。アクが回収したのは採取用のシャベルなどである。子供たちは他人の土地から土泥棒をしているのを「見られた」などと思い込んでいるが、これもおばの策略だ。
きいろの母にも連絡を取り、知り合いの土地のいい土を紹介してもらっていたのだ。またおば・母の連絡を知って、その土のある場所に「おもしろそうな場所だ」と誘導したのはきいろの弟である。最近うまくいってないきいろにサプライズしようと母・弟は隠している。
こうしておばは、人のつながりを取り戻そうとしていたのだ。

おばの占いのお告げのひとつに「決して土を取るところを見られてはいけない。見た人間は仲間に引き入れるしかない」というものも。
これは何とかきいろをおじAの家のアクたちに受け入れさせるため。

●ジェミは家政婦をしながら、懐かしさから実の兄がおじAの家で何か自分につながるものを持っていないか探した。すると、兄が子供のころ、きいろとの別れ際にもらった絵が出てきた。アクたちにも前の兄妹の思い出を気づかれたくないため、ジェミは雑に隠していたのだ。

●「ニゲテ」は実は「ニゲ『ラ』」でニゲラは実在する植物。花やハーブとして栽培される。
単に栽培好きおじA一家の妻あたりが、育てたいからとジェミに渡したメモが落ちていただけだった(笑)。

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