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【パトロンNFT】盆栽の針金掛けを支援する理由

NFTで盆栽の未来を変える!盆栽マンです。
松盆栽生産日本一の高松でYouTubeやメルマガの運営など、生産者のマーケティング支援をあれこれやっています。

「パトロンNFT」がスタートしたのは2023年の5月。
すでに54人の方にパトロンになっていただき、ご支援いただいた金額も約54万になりました。本当にありがとうございます。

>>ローンチ翌日のリリースはこちら

今回はパトロンのみなさんのご支援で展示会を目指す黒松「玉繋」の針金掛けが始まりましたので、その進捗を報告させてもらいます。大型の黒松の針金掛け、なかなか大変な作業です!後半はなぜこの針金掛けにパトロンの支援が必要なのかについて、少し説明させてもらいます。

それでは、さっそく!


大型黒松 圧巻の針金掛け

パトロンのみなさんにご支援いただいている盆栽は、樹齢200年を超す北谷養盛園の看板木であり、園としても門外不出を決めている立派な黒松です。

パトロンから支援を得ている黒松「玉繋」と北谷養盛園4代目北谷隆一さん

針金掛けの進捗ですが、この記事を書いている時点で、すでに作業は後半に差し掛かっています。これから最後の仕上げといったところです。(昨日、北谷養盛園に伺ってきました)

枝先まで丁寧に巻かれた針金の様子

作業は園の4代目で現在の園主・北谷隆一さんと3代目、つまり隆一さんのお父さんのお二人が丸4日~5日かけて完成させます。どのように針金を掛けるかについて、たまに二人の意見が食い違い口論になることもあるようですが……こうして技術が伝承されていくんですね。

3代目が針金を掛けている様子

北谷さんが針金掛けをスタートするときに撮影した動画はこちら!

パトロンが見守るなか進む作業

作業場には、ゴールドランク以上のパトロンのみなさんのお名前が書かれた木札が吊るされています。(新しいパトロン数名のお名前がまだ間に合っておりません……すみません!)

下の写真を見ると、作業場の中で針金掛けをしているところを、パトロンが見守っているようにも見えますね。逆にプレッシャーになるかも…笑

パトロンのお名前が書かれた木札

これまでの支援の中で一番大きなものは、新しい盆栽鉢の制作です。愛知県常滑市の人気窯元「角山陶苑」さんに特注オーダーさせてもらい、数か月かけて完成させました。とにかく、このサイズの鉢を作ること自体が珍しいとのことで、伝統工芸士でもある角山陶苑の4代目も力が入りました。

>>常滑焼でつくった玉繋の新しい鉢についてはこちら

今回の針金掛けの背景

今回の玉繋に対する針金掛け、ここにもパトロンの支援が入ります。つまり、北谷さんには針金掛けの技術料(の一部)として、パトロンから集めたお金から支払いさせていただきます。金額は10万円を予定。

どういうことかを説明します。

門外不出を決めている「玉繋」ですが、北谷養盛園が管理する7000本以上の樹の中での価値や存在感は当然最上位であるものの、管理の優先順位は決して上位ではないんです。

なぜなら、畑にある千本を超える黒松や五葉松の剪定、棚に並ぶ売り物の盆栽の日々の管理を優先することになり、将来性のある盆栽であっても、展示会に出せるクラスまで仕上げていく手間はかけられなかったのです。

実際に高松盆栽は松盆栽の生産拠点であり、盆栽業者のみなさんに買っていただくことでビジネスがまわってきました。つまり、生産者が1本の盆栽を仕上げて展示会を目指すような活動より、畑にある樹の管理や苗からの生産に重きを置いてきたのが実情です。

つまり、パトロンNFTのプロジェクトがなければ玉繋に対する針金掛けの優先順位は下位のままで、本当にいつできるかわからなかったのです。

言わば、パトロンの存在が北谷さんの尻をたたいたということです。これこそパトロンの本来の役割のような気もします。

とはいえ、玉繋の所有者は北谷養盛園なので、技術料というとおかしいので、応援という名目にはなりますね。

一点補足です。

技術料(応援)としてお支払いするのは、今回のような特別な作業のみです。つまり、季節毎に行う普通の芽切りや剪定などは該当しません。あくまでも、玉繋を展示会に出せるクラスまで仕立てていく特別な作業にのみお支払いしていくという考えです。

なぜパトロンの支援が必要なのか

パトロンNFTのデザイン

これからは生産地であったとしても、個々のブランド力を向上させる必要があると感じます。

というのも、愛好家の高齢化、住環境の変化による国内市場の縮小は避けられません。その流れで盆栽業者数も減少してるため、ビジネスの形を変えないといけないからです。

実際に、今後は高松が松盆栽の生産拠点であることを知っている層も少なくなるでしょう。ということは、どの産業も同じですが付加価値を高めた商品設計やtoBからtoCの比重を高める必要もあるのではと感じています。簡単に言えば、量から質への転換です。

パトロンNFTの取り組みは、この盆栽生産の環境変化に対して、生産者の支援をしようとするものです。推し活として、ビジネス協業を意識して、支援のスタイルは様々ですが、その多様性も力になります。

パトロンが支援した盆栽が展示会に出品されて、パトロンみんなで観に行くようなことができれば最高です!

まとめ

パトロンの支援によってどんどんよくなる黒松「玉繋」の針金掛けが進んでいます。今回は、その作業の進捗とあわせて樹齢200年超えで将来性抜群の盆栽であっても、管理の優先順位をあげることができない事情と、その課題に向き合っているパトロンNFTの背景について説明させていただきました。

>>パトロンになる方法はこちら
>>ふるさと納税でパトロンになる方法はこちら

今回は以上になります。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

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