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ミャンマー内戦

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ミャンマーの内戦についてです。
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記事一覧

ミャンマー内戦⑫揺らぐ連邦政治交渉協議委員会(FPNCC)

連邦政治交渉協議委員会(FPNCC)とは?連邦政治交渉協議委員会(FPNCC)とは、ワ州連合軍(U…

myanmartaro
2週間前
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ミャンマー内戦⑪国際危機グループ「クーデター後のミャンマーにおける民族自治とその…

国軍の劣勢ミャンマーの内戦は2021年2月1日のクーデターを機に始まったのではない。 ミャンマ…

myanmartaro
4週間前
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ミャンマー内戦⑩ロヒンギャはアラカンで存続の危機に直面している

ロヒンギャ各団体、緊急の国際人道支援を要請する。 共同声明2016年から2017年にかけての大…

myanmartaro
1か月前
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ミャンマー内戦⑨ミャンマー内戦の勢力図

実態を反映していない内戦の勢力図クーデター以降、様々な機関が国軍と少数民族武装勢力の領土…

myanmartaro
1か月前
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ミャンマー内戦⑧アラカ軍(AA)によるロヒンギャ小虐殺

国軍によるロヒンギャに対する人権侵害現在、ミャンマーのラカイン州では、国軍とアラカ軍(A…

myanmartaro
1か月前
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ミャンマー内戦⑦国軍派民兵の役割

シャン州南部 パオ民族軍(PNA)が、パオ民族解放軍(PNLA)などの反政府武装組織に占領され…

myanmartaro
1か月前
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ミャンマー内戦⑥ミャワディ紛争後の国境管理と越境貿易(ISP-Myanmar)

各国境ゲートの支配状況 まず図の見方だが、各国境ゲート名に入っている色が、どの国との国境かを示している。🟦が中国、🟫がラオス、🟪がタイ、🟩がバングラデシュ、🟧がインド。 次に国境ゲート名から伸びている線の先の点の色が、どの勢力が支配しているかを示している。🟢が国軍支配下のゲート、🔵が国軍支配下であるものの停止中のゲート、🟠が少数民族武装勢力(EAO)、国境警備隊(BGF)など反政府勢力支配下のゲートである。 ただミャワディ(Myawaddy)の国境ゲートは「2024年

ミャンマー内戦⑤Krackhauer氏による1027作戦以降のミャンマー内戦考

ミャワディの戦いをめぐる情勢変化は、ミャンマーの民主派支持者の多くを落胆させている。そ…

myanmartaro
2か月前
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ミャンマー内戦④NUGは行方不明?1027作戦の政治学

1027作戦の成功 「私たちはただ傍観して拍手しているわけではありません」と国民統合政府(N…

myanmartaro
7か月前
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ビルマ社会主義計画党(BSPP)第1回党大会におけるネウィンの歴史的名演説

わが国の歴史に残るべきこの意義ある日に当たり、直ちに行動を必要とする3つの大きな課題につ…

myanmartaro
1年前
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ミャンマー内戦③半世紀に渡るビルマ反体制派の理念不在

byマウン・ザーニー この30年間、私はビルマの民主化運動に没頭してきた。最初はアウンサンス…

myanmartaro
1年前
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ミャンマー内戦②壊滅的な弾圧を受けたバゴーの生存者たちは街の奪還を誓う

ヤンゴン出身のニェン・マウンは今年の2月下旬までバゴーに来たことがなく、バゴーの主要バリ…

myanmartaro
2年前
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ミャンマー内戦①ミャンマーの来たるべき革命~崩壊から何が生まれるのか?byタンミン…

ミャンマーは今、後戻りできないところまで来ている。2月に行われた国軍によるクーデターは、…

myanmartaro
3年前
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【日本・ミャンマー協会 渡邉祐介氏】日本は欧米諸国の体制変革政策に盲目的に同調するのではなく、国軍とアメリカや他の民主主義諸国との橋渡し役となるべきである。

シュエダゴン・パゴダが太陽の光を浴びて輝いていた頃、私はミャンマーの進取の気風に富んだ旧首都ヤンゴンで、「まさかこんなことになるとは…」という思いを抱いていた。それは10年に及ぶ民主化の歩みが突然止まってしまった運命の2月1日の早朝のことだった。賑やかなヤンゴンの朝の街に軍用車両が溢れている光景を見ながら、私はミャンマーの過去の記憶の坩堝に彩られた不気味な既視感に襲われた。 その後すぐに私は、ミャンマーの現在の事実上の指導者であり、彼が取った行動により強い国際的非難を浴びて