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あの日のこと

初めまして(^-^)
のんです。

私には3人の子どもがいます。
上から
中3 そら(♂)
小6 うみ(♀︎)
小1 りく(♀︎)です。

今、起立性調節障害で「普通」の暮らしができていないのが、
中3のそら。

そらは小さい頃喘息があったので、年中からスイミングを始めました。
泳ぐのが大好きでいつもニコニコと泳いでいました。
小1の頃にはコーチから声をかけていただき、選手育成コースに入ることになりました。
得意な泳法は平泳ぎ。
小6のとき、一度「水泳をやめたい」という時がありましたが(この話はいずれ)
スイミングクラブを移籍して、
気持ちを新たに続けることになりました。

今から2年前の2019年夏。

新しいスイミングクラブでの1年間がすぎ、
仲間ともいろいろありながらも
楽しく泳ぐ日々でした。
何よりコーチの寄り添い力がとても高かった!
ここは、速い選手をどんどん出すようなスイミングクラブではないんですが、
楽しみながら長く続ける子が多いスイミングクラブだと思います。

8月に入ってすぐ、2泊3日の合宿が
少し離れた市の市営プール(50mプール)で
ありました。
2日目の朝7時過ぎ。
私のスマホに着信が。
見るとコーチの名前。
どうしたんだろう…?と電話に出ると

「実はそらくんが、朝ご飯の時、意識を失って倒れたんです。」
「え!?今は?」
「今は横になってもらっています。
すぐに意識はもどって、今はいつものそらくんかと。」

そらにかわってもらって話をしました。

「朝ごはん食べてる時、トイレに行きたくなって…
トイレから戻るときに目の前がだんだん暗くなっていくからヤバいと思って、
体の左側を壁につけてそのまま倒れたんよ…。」
「じゃあどこも打ったりしてない?痛いところもない?」
「うん。」

そらとはそんな会話をして、コーチには迎えに行く段取りをするのでまた連絡しますと伝えました。
話をした感じでは、そらはいつものそらで。

でも意識を失って倒れるなんて…。
ただの貧血なら大したことないかもだけど、
てんかんとかも有り得るから、
とにかく一度病院行かなくちゃ。
それに選手コースの練習は半端なくキツイから、
その練習に引き続き参加していいのかも聞かなくちゃ。
そらだけ宿泊先(普通の旅館だったから)に残ることもできないし、
とにかく迎えに行く段取りしなくちゃ!

コーチから連絡がある少し前に、主人が出勤したところだったので、
主人に連絡をしました。
主人はそのまま、そらを迎えに向かいました。
私はうみとりくがまだ寝ていたのですぐに起こして、
お兄ちゃんが倒れたから、念のために病院に連れていくことになったこと。
うみ(当時小3)は祖母宅へ、
りく(当時年中)は保育園に行く用意をしよう。と話してバタバタと準備をして、そらが主人と帰ってくるのを待っていました。
かかりつけの小児科さんにも順番予約しました。

そらが帰ってきました。
思ったより元気そうでホッとしました。
主人は「頼んだぞ」と言って仕事に向かいました。
私は3人の子どもを車に乗せて、保育園と主人の実家に寄り、そらをつれてかかりつけの小児科に行きました。

小児科医さんから近くの総合病院への紹介状を書いてもらい、
電話で連絡もしていただいて、
急いで向かいました。
11時までに受付しないといけなかったからです。
いつも優しい小児科医さんは、
「そうかぁ、そらくん、急に目の前が真っ暗になったから、びっくりしたやろ。大丈夫やと思うけど、大きい病院でちゃんと診てもらおうな」
と送り出してくれました。

総合病院に行く道中でそらは
「倒れた時めちゃくちゃ怖かった…。
もう倒れたくないや…」
と言っていました…。

そこの総合病院には、そらの苦手なDr.がいます。
またそのDr.かなぁ…と憂鬱そうなそら。
でも診察室に入ると別のDr.で、ホッとしていました。
脳波の検査とかするのかな?
と思っていたんですが、
「お母さん、外で待っていてくれますか?」
と言われました。
待っていると、しばらくして看護師さんが
「そらくん、またちょっとしんどくなったみたいで飲み物がほしいって言ってるんですけど…」
と中へ呼ばれました。
「売店で何か買ってくるね。何がいい?」
とベッドに寝ているそらに聞くと
「パイナップルジュース」
とマニアックなことを言うので
「あったらね」
と売店へ向かいました。

このとき、そらは「新起立試験」
受けたあとだったのです。

そしてなんと!
売店にトロピカーナのパイナップルジュースがあったのでした!
そらはよく低血糖になることが多かったので、
酷い低血糖になったのかな?
とも思っていました。

その後、そらの体調が回復するのを待って
診察室へ呼ばれました。
「そらくんは起立性調節障害ですね。
お母さん聞いたことあるかな?」
Dr.のことばに私は
「知ってます…知ってますが…そらが?」
私はその病気を深夜のドキュメント番組をたまたま見て知っていました。
でもテレビで見たのは
「朝起きられない子」でした。
そらは違う。朝も起きる。

「さっき新起立試験をしたんですけど、
立ち上がってまた気分悪くなったよね?
数値的にも起立性調節障害なので、
水分を1日2Lとってね。
塩分も多めに。
ポテトチップスとか食べたいだけ食べていいし、
カップラーメンの汁も飲んでいいよ。」

そんな事をDr.から言われた気がします。
はっきり覚えていないし、
まさかこの半月後から、
そらが全く起き上がれなくなる
なんて思ってもいませんでした。

Dr.には
「しんどくなかったら合宿に戻っていいよ」
と言われたので、そらと相談して合宿に戻ることにしました。
みんなに心配かけたよねって100%ジュースの差し入れを持って、
夕方、2日目の宿泊先に合流しました。

そらが倒れた時
旅館の中居さんが見つけてくれて
「誰か倒れてるーーー!!」
って叫んでくれたそうです。

起立性調節障害は
「朝起きられない病気」とよく言われますが
そらは
「ぶっ倒れる」
から始まりました。
予兆はもっと前から出ていたことが後々わかってくるんですが…。

起立性調節障害…って…
同じ起立性調節障害だけど
あなたも私もなんか違う。

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