検査って…
そらはよく低血糖を起こす子でした。
当時小6だったので、小学校にも
低血糖用のブドウ糖タブレットや黒糖を、
ランドセルに忍ばせて持って行っていました。
スイミングでも低血糖を起こしていたので、
コーチにも対応をお願いしていました。
なので、診断されるまで私は売店でパイナップルジュースを買いながら、
(朝、倒れたのは貧血かな?)
(診察室でしんどくなったのは、
朝ごはんも倒れて食べられていないし、
もうお昼だからお腹が空ききって
しんどくなったんだろな。
ジュースを飲んだら血糖値が戻って
元気になるでしょ。)
なんて見当外れなことを思っていたのでした…。
そらが診察室の中で受けていた検査が何か理解できたのは、ずいぶん後でした。
その時は、
(なんかわからんけど、調べるための検査があるんだな)
と私はあまり詳しく聞こうともしませんでした。
聞いても分からないだろうな…と思っていたのかもしれません。
「血圧」「脈拍」「寝て測る」「起きて測る」
そんな言葉がDr.から出ていたと思いますが、
詳しい数字は何一つ覚えていないし、
書き留めてもいません。
メモしとくべきだった!!残念!!
新起立試験とは?
1⃣あおむけに寝る
診察台の上にあおむけに寝て、血圧計や心電 図、聴診器をセットして10分間安静を保つ。
10分後に収縮期/拡張期血圧を3回測る。
脈拍を測り、聴診器で血流音を聞く。
2️⃣起き上がって血圧を測る
合図と同時に起き上がり、立つ。
同時に医師がストップウォッチをスタートする。
血流音で血圧回復のタイミングを見てストップウォッチを止める。
さらに、1、3、5、7、10分ごとに血圧と脈拍を測る。
という、検査です。
診察室の中で、こんなことが行われてたんですね…。
そらは起き上がり立って直ぐに貧血を起こして、
立っていられなかったそうです。
今ならそれがどういうことかわかります。
だけど、
この時の私は
「立ちくらみ、まだするんだな」
と軽く考えていました。
だって!
起立性調節障害は
「朝起きられない病気」だと思ってたから!
合宿に戻ったそらは
3日目の練習もこなして、
何事もなかったのように帰ってきました。
その後の夏休みも、
朝はのんびりと好きな時間に起き、
夏休みの宿題を嫌々(笑)こなし、
夕方はスイミングに行きました。
夏休み生活を満喫していました。
私は、そらが起立性調節障害だと診断されたことなんて
少しも気にしていませんでした。
そして
8月下旬の始業式の日。
「やったー!やっと中学校始まるぅ~🎶」
と自転車爆走で登校したそら。
帰宅してからも
「楽しかった~!!」
とご機嫌でした。
次の日。
そらは起きてきませんでした。
※新起立試験の説明は
田中英高先生の著書
「起立性調節障害がよくわかる本」より
※新起立試験の画像は
おは朝2018年5月8日放送より
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