なんか書いてから寝よう。

入学式で校長先生が言っていた言葉に驚いた。

『効率的でスピーディーな教育』

まず冒頭が桜の話で、その日は大雨と強風。
桜はすっかり散ってしまい、ガッカリしながら登校したのに、
「この学校の桜だけはまだ美しく咲き誇り、
君たちを待っているかのような…。」
という、あらかじめ用意してあったセリフを
そのまま読んでしまうところから、
既にすっかり。何一つ頭に言葉が入ってこなくて、
いくら聞き取ろうとしても言葉が逃げていく。

そしていきなり
『効率的でスピーディーな教育』
がきて、一気に私の頭の中をいっぱいにしてしまった。
どんな文脈であれ、教育が効率的でスピーディーな学校に
子どもをやることになってしまった。

そのあとの保護者向け説明会にも絶句した。
説明会なのに、説明に対して
保護者が質問する機会が設けられていない。

SNSのトラブルは必ず起きる。
が、それはあくまで個人のものであり、
何かあっても学校では対応できない。
個人間の問題として法的措置を。
との説明に、この時代、学校に子どもを行かせることが
どれほど危険かを知り、驚愕してしまう。

が、よいこともあった。
SCの先生は常駐とのこと。
話が興味深かった。
子どもにとって学校がストレスになるというストレートな表現。
よいことでも慣れない新しいことはストレスにつながる。
んだそう。
そうだ。そう思う。

ゆえにサポートの目的で、
全校生徒全員が面談を受け、
先生は専用の教室に常にいて、
相談を受け付けてくれるんだそう。
(保護者生徒それぞれ要予約とのことだが)

で、学校はストレスなんだなぁ。と改めて思う。
でも、ストレスになる学校がストレスを軽減することはなく、
ストレスを受けた子どもをケアするために頑張る。
というこの仕組みに、どうも釈然としないものを感じる。

今日は、子どもが寝る前に焦りの状況を話してくれるも、
背景が思い描けるけど、それについて解決方法がないので、
何も返せない。

また、自分の中学の頃の話でもできたらいいな。って思うけど、
自分は30分以上かかって山道を自転車で通う環境にあったのと、
時代背景の違いとであまり参考にならないかもしれない。と、
思い直したり、直さなかったり。

あともう一つ。

ちょうどエトセトラでもベンチの話が出ていたので、
改めて取り上げる。

そもそも都会の密度が高すぎるのや、
人がお酒に頼らなければいけないのや、
家がなくていくところがない人がいる。
そして、それがどんどん増えていく社会のほうに問題があり、
ベンチを利用する側に問題を押し付けるのが間違っている。

ベンチは誰でも利用していいし、
今こそ、ゆったり過ごせる場所と時間が必要。

子どもが小さいときも、どこもかしこもコンクリートに囲まれ、
子どもが走って転ぶことも許されない社会に閉塞感と絶望を覚えた。
こんなコンクリート取っ払って、車道封鎖しちゃって欲しい。
泣きわめいたり転げ回ったりするイヤイヤ期を前に、
何度そう思ったことか。

今でも、歩行者より車が優先される社会に納得がいっていない。
車の人が偉い社会なんておかしい。

あと、今は。
公園が商業施設になり、お金を払わないと利用できないでしょう。
それにね。
衛生問題とか環境問題とかを理由にして、
いろんな自由を排除している社会的背景があるように思う。

先日、動物園に行った。日本最大級。広い。
なのに、休む場所がどんどん集約されていって驚いている。
ベンチがどんどん撤去されて、
お金を払って食べるお店と、
無料で利用できる休憩室が分かれ、
自由に座れる場所が、あったはずのベンチが、
どんどんなくなっている。
歩いても歩いても休む場所がなくて、
ついに階段に座った。

ああ、ここは座ったらダメなところかも。
ああ、人のためにどんどん変えられた社会が、
ついには人がいることさえ許されない社会になってきた。