子どもの現状について。

きのう、登校時のことを子どもに聞いた。

おかあさん、いや…。やっぱいい。
っていうから、いいじゃん聞かせてよ。と、
話を聞かせてもらった。

朝の分団登校の集合場所が
建物の前の駐輪場なのだけれど、
そこについていたチェーンで転んだ子がいて、
おでこから流血したんだそう。

大騒ぎになったけれど、出発の時間で、
大人も誰もいなくて困っていたら、
自転車で通りすがりの人が気づいて、
登校見守りの人に知らせてくれて、
その人が来て、それでその子を任せて登校したそう。

自分は何もしなかったんだ。って言っていた。

そうだなぁ。昔なら、
誰か6年生が走って知らせに行ったのかもしれないし、
みんなで協力して何か対応したのかもしれない。

でも、今は登校の時間がきっちり決められていて、
その時間より遅れることは子どもにとって計り知れないリスクだし、
近頃、通学路周辺の朝は車が本当に多くて、危険地帯と化している。
なぜならマンション乱立で、人口が一帯で過密化しているからだ。

学校のルールも、次々と変わっていく。
一年生の頃は欠席は必ず電話連絡と、
他の生徒を通して連絡ノートを学校に届けなくてはいけなかった。

コロナになって、学校に電話連絡だけになり、
しばらくしていきなり新年度に、
他の生徒に欠席の旨を伝えて欲しい。と学校から通知があり、
新学年の保護者が慌てることがあったが、
それも保護者の負担や感染対策からしたら相応しいものとは思えず、
元々欠席の多い生徒が周囲に多い中、
気づいたらそういうのも聞かなくなった。

みんな誰が休んでも気にしないで時間通りに登校する。
時間通りに登校して、1日の授業を予定通りにこなす。
それができないと、学校についていけない。
そういう雰囲気を確立してきたように思う。

徹底的になったのは学校の欠席連絡がメールになったこと。
学級閉鎖の連絡が全学年ではなく、当事者の学級のみとなったこと。
誰がどんな理由で欠席しているのか誰も知らないわからなくなった。

近くの学校も欠席連絡がメールになったのは同じタイミングだったらしいから、市内全部同じかもしれないけれど。
その学校は欠席したら夕方に担任の先生から電話がもらえるそう。
それ以外にも結構色々電話がかかってきて、子どもの様子を伝えてくれるけど、長電話が面倒。という話を先日聞いて驚いた。

うちの学校は欠席した場合も、
こちらから電話しないと対応してもらえなくなった。
宿題とか次の日の準備とか根掘り葉掘り聞かないと、
次の日の授業のことは教えてくれない。
宿題はやらなくて溜まっていても本人のペースで進めればいいし、
準備も予め伝えてあるから、忘れたら本人の責任ということらしい。

まぁ、最高学年だもんね。
そりゃそうだ。
と思いながらも、政治の中の自己責任を思うと、
なんだか胸の痛くなる話だと思う。

今日のお休み何人だった??
卒業式が近いから聞くのだけれど。
まるまるくんでしょう。(不登校の友人)
あ、あとまるくんも。(よく知っている友人)

え??そうなの??
だって元々よく休むもん。

そんなに休んでるの??
そうだよ。
来ないこと多いよ。

…。
クラスで一体そういう子が何人いるんだろう。
学校全体では??
全国ではどうなの??

もうすでにこの国の未来は見えている。

こども家庭庁の予算とかネットで色々書かれているのも見るけど、
なんていうか主観的意識が欠けているような気がしてならない。

もう一つ。

これもすごく複雑な心境になる。
どうしてこういう報道になるんだろうかと疑問を感じざるを得ない。
別に否定もしなければ肯定もしない。
ただ事実だけを伝える。

世論も何もなくて、元気な人がネットで叩くだけで、
そこに住む人の気持ちは置き去りだ。