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BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM 20 NIGHT

特別な「LEGEND」Liveの中でも特別な「イニシャルLEGEND」

BABYMETALはライブバンドである。
その中でも特別なライブには「LEGEND」という名前が冠される。
さらに、メンバーのイニシャルがついたLEGENDライブはスペシャルである。
2017年に広島で行われたLEGEND-S、2019年に名古屋で行われたLEGEND-M、どちらも単にメンバーの20歳の生誕祭ということにとどまらず、本当に特別なライブだった。
そして2024年、MOMOMETALの20歳最後の夜と21歳最初の夜に「LEGEND - MM」が開催された。
イニシャルLEGENDなので行かないという選択肢はないが、2日間ともいうわけにもいかず、いつものように土曜日の「20 NIGHT」だけに参加してきた。
 

物販所要時間の記録更新

地元を出発するときは雪が降っていた。
東京、横浜は雪こそ降っていないがかなり寒い。
ちょっと薄着をしてきてしまったようだ。
ホテルのチェックインまで時間があるため、会場の横浜アリーナに向かう。
物販の開始時間から1時間以上過ぎていたので、物販待ちの列はそれほどでもないだろうと思っていたら甘かった。
物販会場には建物の裏口から入場するが、そこで列が2回折り返しているのに並びきらなくて、建物の正面左側に列が伸びている。
折り返さないとあの大きい横浜アリーナを1周以上する列の長さだった。
他にすることもないので並んでみたが、これまでの記録を更新し、並びはじめから物販終了まで2時間以上かかった。
物販に並んでいるメイトさんをみていると、相変わらずおっさんが多いが、これまでになくおば・・・もとい御婦人の姿が多い。
それ以上に多かったのは外国人の姿だ。
さずがに海外在住者向けにチケットを公式に販売し始めただけのことはある。
さらに円高だから、これまでに参加したライブでは飛び抜けて外国人が多い印象だ。
ただ、物販待ちがあまりにも長いため、数人先の外国人の女性はちょっとキレかけていた。
BABYMETALのファンになるということは楽しいことばかりではなく、むしろ修行と呼びたくなる時もある。
反対に若い人の姿はこれまでで一番少なかったかもしれない。
今回は特にチケット代が高かったことも影響しているかもしれないが、数年前まではもっと20代ぐらいの人の姿を見たのにな。
平均年齢の高さに不安を覚えざるを得ない。
 
これでほしいグッズが目の前でSold Outになったらこっちもキレそうだったが、今回は潤沢に在庫があるようで、今回の公演のみ販売されるTシャツを含め、欲しいものは全て買うことができた。
 
予想以上に物販に時間がかかってしまったので、急いでホテルへ移動しチェックインを済ませた。
開演時間が迫ってきたのでスマホの充電もそこそこに、再び横浜アリーナへ向かう。
 

「神器」は腕時計型

開演1時間前だというのに、会場周辺は人が多い。
おっと、これは完全に入場に手間取っている雰囲気。
横浜アリーナは入場待ちのスペースが少ないので、前回2019年の横浜アリーナでのライブでも、入場するのにかなりカオスな状態になっていた。
今回はそこまでカオスではなかったが、入場するまでになぜか1時間以上もかかってしまった。
スペースがないとはいえ、並ばせ方がまずいような気がする。

この状態から入場するまで約30分

 

いつものように荷物とボディチェックがあり、その後で「神器」が渡された。
外国人スタッフの片言の日本語での説明を「お、おぅ…」という感じで聞いていた。
LEGEND-Sのときは三種の神器、鼻から上のハーフマスク、全身を覆うローブと首からかけるオーナメントだった。
LEGEND-Mのときは、LEGEND-Sのハーフマスクとデザインがおそろいの小手というか、アームカバーだった。
今回は非常にコンパクトな腕時計型のリストバンド。
新生ベビメタにふさわしく色はバンドが透明で、発光する部分と思われる腕時計の文字盤に当たる部分は乳白色だった。
LEGEND-Sのときは、そのまま外を歩くと職務質問されそうなレベルだったので、ライブが終わってから外したが、かさばってホテルまで持って帰るのが大変だった。
LEGEND-MのアームカバーはLEGEND-Sの三種の神器ほどかさばらなかったが、名古屋駅のチャージ機の上に置き忘れるという痛恨の失態を犯したのがトラウマだ。
我が家にはハーフマスクは2個あるが、アームカバーは1つしかない。
リストバンド型だとつけたまま帰れるのでとてもありがたい。
他のライブで観客がつけて光る小物はこのタイプが多い。
東京ドーム公演の時の光るコルセットとか、LEGEND-Sのハーフマスクの額の部分がウルトラセブンのように光るとか、BABYMETALは凝り過ぎなんだよ。

シートはステージから遠めだが視界良好

ようやく会場に入って自分の席を探す。
今回はかみさんと来る予定だったので、超ではない普通のシートだ。
Cエリアのステージ寄り前方の席だったが、やはりステージが遠い。
2019年の横浜アリーナのときは、Aエリアでステージの横だったが、ステージの距離はずっと近かった。
今回の方は、メインステージ、センターステージとも見やすいが、ちょっと遠い。
3人の表情までは肉眼で確認するのは難しい距離だ。
ただ、隣のかみさんの席は空いていたし、一番ステージ寄りの席の人はずっとシートに座ってみていたので、ステージの視界を遮るものはなく、その点では快適だった。
 
いつもは客入れSEをShazamという曲判定アプリに聞かせて、曲を判定しながら開演を待つのだが、今回は1曲しか聴いていないところで客電が落ち、ライブが始まってしまった。
ああ、開演を待つあの時間がいいのに。

セットリスト

1.BABYMETAL Death
2.メギツネ
3. DA DA DANCE
4.Shanti Shanti Shanti
5.Kagerou
6.MAYA
7.BxMxC
8.Syncopation
9.Monochrome
10.メタり!!
11.ギミチョコ
12.ドキドキモーニング
13.The One
14.ヘドバンギャー!!
15.Road of Resistance
 
ライブが始まって気づいたのは、この席は音が悪い。外れだった。
横浜アリーナは比較的音のよい会場として知られている。
2019年のAエリアはかなり音がよかったが、やはり場所によるようだ。
スタンドの傾斜がきついさいたまスーパーアリーナや武道館は低音がこもる。
東京ドームはそもそもコンサートを行う会場ではない。
そこへ行くと、横浜アリーナはスタンドの傾斜が比較的なだらかなので音はよいはずなのだが、今回のシートはなぜか低音が抜けるような状態になり、せっかくの神バンドソロ、特にドラムソロが楽しめなかった。
昨年のぴあアリーナMMでは、バスドラムのボディブローがすごかったのに、今回は拍子抜け。
 
オープニングは「BABYMETAL Death」。
やっぱ、これだな。
自己紹介曲として、新生BABYMETALにふさわしい。
単純にアガる。
 
「DA DA DANCE」はライブで久しぶりに聴いた。
2020年の幕張「LEGEND - METAL GALAXY」以来かな。
BABYMETALの扇子も発売となっているのでそれ用か。
 
ライブ中神器が光り出す。
BABYMETALの光るアイテムといえば、なんと言っても東京ドームの光るコルセットだが、あの時はまだ単色で白く光るだけだった。
その後、LEGEND-S、LEGEND-Mでは白と赤の2色になったが、今回は3原色仕様でいろいろな色に光る。
横浜アリーナのような広い会場なので、赤外線ではなくて無線でコントロールしているのかと思いきや、赤外線でも光るらしい。
はじめ、リストバンドを腕時計のように光る面を手の甲側につけていたのだが、これでは手を上げたときにステージに光が見えないので、手の平側に付け替えた。
やはり、MOMO色に光ったのが印象的だった。
 
そういえば映像で何度も見ているのであまり新鮮味はなかったが、「Kagerou」で洋神のソロを初めて聴いた。
上手のギターの神CJはとにかく背が大きいので目立つ。
普通のギターなのだが、ショートスケールのギターに見えるくらいだ。
指もかなり太いが、あの指で器用にタッピングもこなす。
Metal Galaxyで和神バンドと共演したあたりから、神バンドとしてのまとまりがでてきて、出す音も和神バンドと似てきた気がする。
ただ、「Road of Resistance」のイントロのギターをオリジナルから1オクターブ下げて弾いてみたりと、洋神としての個性も見られるようになってきて、これはこれでよい。
昨年からのツアーは3月末の沖縄でファイナルとなるが、そこまでは洋神帯同のようだが、神ソロが復活したなら、そろそろ和神バンドも見てみたいなあ。
 
今までのライブでも照明としてレーザーは使っていたが、今回はレーザーの使い方うまく、一番見栄えがしたかもしれない。
小箱のライブもいいが、大箱なら照明にもこだわってほしい。
 
横浜アリーナの「THE ONE」といえば、フライングなのですよ。
2015年の横浜アリーナでは3人でゴンドラに乗って会場を1周していたが、今回はMOMOMETALがひとりでゴンドラに乗ってステージに降り立った。
こういうセルフオマージュは前からのファンにはたまらんな。
 
イニシャルLEGENDライブでは「ヘドバンギャー」をそのイニシャルの人が歌うのがもはや伝統なのですよ。
LEGEND-Sは色々な意味で忘れられないライブになったが、広島の地で「ハタチの夜」と歌うSU-METALの姿は今でも鮮明に覚えている。
LEGEND-Mでの「MOAバンギャ―」では、久しぶりに聴いたMOAEMTALの甘い声にしびれた。
今回も当然MOMOバンギャ―があると思っていたが、果たしてそれはあった。
ただ、デスボ(あえてグロウルとはいわない)からアニメ声での歌唱というのは予想していなかった。
もはや新生BABYMETALのデスボ担当はMOMOMETALということでいいですよね?
 
そして、ライブの締めの定番「Road of Resistance」でライブは終了。
あまり意外性はなかったが、お祭り気分の楽しいライブだった。
MOMOMETALが正式に加入した新生BABYMETALは、やはりフレッシュな印象を受ける。
 

BABYMETALを聴く理由

ライブ終了後、ここ最近恒例となっている大学時代に友人と酒を飲んだ。
この友人は、スマホを使っているにもかかわらず使い方がガラケーのままで「俺は電話とメールしか使わん!」と言い切る昭和の男だが、単身赴任中になぜか乃木坂46にはまってしまった。
SU-METALの姉が元乃木坂46のメンバーだということもあり、飲むとその話題になることが多い。
その友人はアイドルとかには全く興味はなく、むしろアイドルオタクを唾棄する傾向にあったくらいなので、その彼がアイドル、しかも大人数系アイドルのファンになるとは未だに信じられないというか不思議でならない。
話を聞くと、ファンの種類としてはプロデューサー目線系のようだ。
「6期生の応募は多かったので、戦力的に期待できる」みたいな発言には、「阪神タイガースファンか!」と内心突っ込みたくなるが、ライブには行かない純粋な「在宅」ファンで、奥さんに小言も言われながらも乃木坂のライブDVDを自宅で見ているらしい。
その彼からすると、学生時代は全く活動的ではなかった自分が単独でBABYMETALのライブに行っていることが不思議らしい。
その理由は簡単で、SU-METALの歌が聴きたいだけだ。
ソニスフィアのライブMVを見て、いや聴いて心撃ち抜かれて以来SU-METALの歌の虜といっていい。
もともと音楽は好きで、女性ボーカルは好きだったが、好きな歌手はシンガーソングライター系が多く、純粋なボーカリストとして好きと言い切れる歌手は日本にはいなかった。
「好きなボーカリストは?」と聞かれて即答できるのは、カレン・カーペンターだけだったのに、まさに青天の霹靂、SU-METALの歌声に出会ってしまった。
そして現在に至る。
いくつになっても新しい出会いはある。
そう思えるようになったのが、これからの希望だ。
 
自分としてはそうなのだが、嫁メタルはかわいい女の子好きなので、20代になってしまったBABYMETALにはあまり興味がなくなってしまったらしい。
そもそも音楽にはほとんど興味がないのに、嫁メタルになってしまったぐらい、アイドルとしての魅力もあったというのは深く頷けるものがある。
ライブに行けなかった嫁メタルのために、LEGEND-MM限定のTシャツを買ってきたが、あまり反応がなかった。
LEGEND-Mのときも限定Tシャツを手に入れていたので、コレクションの意味合いもあるのだが、さすがに今回のデザインだとおっさんが着るのは厳しい。
あまりBABYMETALに興味のなくなった嫁メタルのためにライブのチケットをとって今回のようなことになってもチケット代がもったいないので、嫁メタルがどうしても行きたいと言わない限りは、今後はBABYMETALのライブには単独で参加することにしよう。
そうなったら、物販ファストパスが使える「超」一択だな。
 

2日目のセットリストはちょっとうらやましい

2日目のセットリストを確認したら、MOMOMETALのバースデーソングは「MOMO太郎」ならぬ「META太郎」だと!
他にもほとんどライブで披露したことのないあの曲やこの曲もやったとか、ああ2日目も参加すればよかったか。
これは、WOWOWの放送待ちだ。
 

沖縄「43」って何?

実はこれは昨年から続いているツアーのラストではなく、3月中に沖縄でツアーファイナルが予定されている。
なぜに沖縄?という疑問が払拭しきれないが、ライブのサブタイトルである「43」というのがまた謎めいている。
沖縄のシーサーにかけているだけなのか、その他の意味があるのかはっきりしない。
沖縄のライブも映像化されるかもしれないので、資金を貯めて準備をしておこう。
 

FOX_FESは見送り

さらに、5月に噂されていたBABYMETAL主催のフェス「FOX_FES」が開催されることになった。
面子は面白そうなので行きたいのはやまやまだが、5月に他の歌手のライブに行く予定があり、さすがに資金的に厳しいのでパスかな。
今後も主催フェスはありそうなので、来年以降に期待しておく。
 

今年のベビメタ

沖縄のライブで昨年からのツアーは終了することとなる。
しかし、4月からは早速アメリカでのフェスに出演、6月以降は単独ライブを挟みながら、ヨーロッパの主だったフェスにほとんど出演する予定が公表されている。
2024年はフェス中心で攻めるらしい。
秋以降の予定はまだ公開されていないが、来年の4月頃に新生BABYMETALとしては初のアルバムリリース!というアナウンスがありそう。
F.HEROさんとのコラボも発表されたし、ニューアルバムはそう遅くない時期にリリースされるだろう。
原点回帰でなんじゃこりゃ?!WTF?なアルバムになるのかどうか、今から楽しみDEATHね。


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