暑さにうなだれるフラッグ達
風が無い日の外がこんなに辛いなんて…
私はマレーシアに来て初めてそれを知った。
プトラジャヤピンクモスクを見学し、まだ日暮れまで時間があったので地図を見てみると近くに植物園を見つけた。
歩いて20分くらい。行ってみよ〜!と気軽に歩き始めてしまった。
ドリアンコーヒーを飲んだ直後、もう喉が渇いていた。
でも20分頑張ろう、と歩く。照りつける直射日光にやられながら倒れそうになるのを我慢して歩き続ける。
体力を消耗しないようにゆっくり歩くべきなのか、日光にあたり干上がるのを防止するため出来るだけ早く歩くべきなのか…
早く歩いてみると体力が底をつくのではないかという恐怖感が出てきた。
太ももの筋肉と胴回りがサーっと血が引く感覚に見舞われた。
トライアスロン中の選手ではない。私はついさっきまでベンチに座りドリアンコーヒーを楽しんでいた、ただの歩行者である。
たった20分の距離を歩くのに、こんなに心細くなるなんて。
途中にあった信号も不安に拍車をかけた。青に変わらない。そもそも日差しが強すぎて光っているのかどうかもよく見えない。
無限スクロールは可哀想なので、続きは次のページで。
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