修行中の凡人くん@凡人の幸福論 著者(凡人)

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最近の記事

尾崎豊、BOOWY、夏目漱石の登場するただの随想。

こないだ尾崎豊をきいていて思ったんですよ。 尾崎豊は自由になりたいと歌い、サラリーマンにはなりたかねえと歌い、抑圧的教師との対立を歌う。 一方で今日ではそんなことは歌にはならないし、表面的にはわかりやすい対立も発生しないけど、心の中では教師を馬鹿にしてる。こんなくっそくだらねえ仕事なんて辞めてFIREしたいと少なくない人が思ってる。 現代人の方がずっとスマートにコミュニケーション不全(意見をぶつけあったって不毛でしょ)をさとっているし、さとっていつつも、そんなことは顔に

    • 凡人の人生を変える(かもしれない)概念集

      凡人の人生を変えうる概念について、思いつくままにぽつぽつと書いていきます ①平野 啓一郎「色んな自分がいる、それって普通のことですよね」小説家の平野 啓一郎さんは分人という概念を提唱していて、この説は実にセクシーだと思います。 それは要するに「個人というのは分割できない最小単位なんかではなくって、普通に分割できるし、色んな自分がいるのは普通のことですよ」っていうようなことです。 こう考えると色んな自分が許容できるようになって心理的に楽ちんになります。 私は平野 啓一郎さ

      • 孤独と家庭と職場のバランス、コミュニティ、養生訓に学ぶ充実した人生について。

        (よく言われることですが、)第1の場である家庭をいい場所にするのもいい、 第2の場所である職場を自分にとっていい場所にする(変革/転職/適応する)のもいい。 それに加えて第3の場所をもつこともいい。読書会やボランティアへの参加、空手道場通いをはじめるとか。 一方で第0の場所ともいうべき自分と向き合うことも大切ですよね。 ゆっくり寝たり、のんびりしたり、本を読んだり、勉強して自分を変革したり、自分に対する考え方を変えたり(自分は不完全だけど、まあいっか!と思うみたいに)

        • 最近買ってよかったものをシンプルに簡潔に紹介します

          ①ノイズキャンセリング イヤホン今日届いてめっちゃおどろきました。8000円くらいなのに超高品質。 今までは数万円するApple AirPods Proを使ってましたけど、 音質も使い勝手もこっちの方がずっと良好に感じます。 イヤホンに限らず、商品がコモディティ化する速度には改めて驚くとともに、時を経ても陳腐化しない物事の価値が相対的により高まっているように感じますね、なんだか。 ②入浴剤とてもいいかんじの入浴剤です ③座敷ぼうきこれでお部屋をおそうじするとなんだか「ち

        尾崎豊、BOOWY、夏目漱石の登場するただの随想。

          飲食店や旅館でのオモテナシを通して職業選択について考えてみた。

          高級旅館に泊まってみると特別扱いされる。 オモテナシを受ける。 きれいなお姉さんたちがずらっと並んでお辞儀をしてきたりする。 こういう特別待遇がすきな人もいるんだろうけど、私は気持ちわりいと思いました。 その気持ち悪いと思う気持ちはいったいどこからやってくるんだろう、と考えてみるとたぶん以下のような理由です。 「特別扱いされたくないから」 「本当は私のことを敬ってなんかいないくせに敬っているような態度をしてほしくないから」 「私はぜんぜん偉くないし、偉くなりたいとも思っ

          飲食店や旅館でのオモテナシを通して職業選択について考えてみた。

          専門性・特殊性と転職について。

          専門家は特殊能力者で、特殊な能力を持っているからこそ転職しようと思えばできます。 例えば看護師は全国で働ける。 例えば寿司職人は世界で働ける。 一方で、所属する会社や組織(特殊な条件下)でのみ通用する特殊能力はそこでしか使えません。 所属する会社や組織でのみ通用する一般性のない特殊能力の研鑽もいいけど、その能力は特殊な条件下でしか使えない魔法みたいなもので、所属する組織が嫌になってもなかなかそこから脱出することができません。 だって転職しちゃったら魔法の使えないただ

          祝祭と日常、ハレとケ、スペシャルとノーマル、特別と普通について

          ①余命3ヶ月の難病からの奇跡の生還は物語になる。 一方で、食事・睡眠・運動に常に留意して病気を予防した男は物語にはなりにくい。 ②少年マンガはわくわくする。 一方で、夏目漱石の「門」やサザエさんや俳句ではたいした事件も起こらない。きっとNARUTOみたいに世界でヒットしたりはしない。 ③ハレとケという概念がある。 それは祝祭と日常ということ。 スペシャルとノーマルということ。 特別と普通ということ。 そのどちらも私は好きだけど、今日では祝祭の方ばかりが注目されてるし、祝

          祝祭と日常、ハレとケ、スペシャルとノーマル、特別と普通について

          【見えないものを見ようとしなければ、見えないものは見えるようにならない話】

          ①小学5年生くらいのころから星空観察がすきになりました。 星空観察がすきになってから一番驚いたのは「星をみていると星が増加してくる」こと。 例えば星を20分間くらいずっと見つめているとある瞬間を境に星が急に増加してくる(もしくはふと気づいた瞬間にはすでに星が増えまくってる)。 これは客観的に言えば要するに目が夜の闇に慣れただけのことで、だからどうした? ってかんじのことなのかもしれないけど、私にとっては忘れられない経験。 ちょっと見てわかるもの(わかりやすいもの)だけ

          【見えないものを見ようとしなければ、見えないものは見えるようにならない話】

          投資と恐竜とバフェットについて。

          投資家「過去数百年間の事実を見ればわかるように世界経済は成長し続けた。だからこれからもそうなるだろう」 絶滅直前の恐竜「我々は1.6億年前の誕生以来、シェアを拡大し続けています。過去の歴史的事実から考えれば我々の繫栄はこれからも続いていくことでしょう」 こんなことを言うと「いや、投資と恐竜は全然関係ないから!そんな詐欺師みたいな方法で説得しようとしても無駄だよ!」と思う人もいるかもしれませんが、私も同感です。たしかに投資と恐竜とには関係がないですね。 \(^o^)/ \

          プラス思考と努力の罠について。

          ①不安になったり落ち込んだりしたときに私はよく自分を慰めたり、物事のいい面を見るように努力したりする。 これはいいことであり、悪いことでもある。 だってプラス思考で物事のいい面ばっかりを見ていたら根本的な問題解決から遠ざかることもあるから。 例えばブラック企業で働く人が物事のプラスの面ばっかりを見て、ブラック企業にいつづけることがその人の人生や社会にとっていいことなのかはわからない。というか私は悪いことだと思う。 マイナスのものを無理やり捻じ曲げてプラスだと考えたりす

          玉置浩二、自省録、ベートーベン、宮崎駿、夏目漱石、そして私

          ①玉置浩二さん「生きてゆくんだ それでいいんだ」。 この歌は「生きてるだけでOK」とそれまで思っていなかったからこそ生まれた歌。 理想像と実像とがかけ離れていることが苦しくて、心を病んでしまって、暗い暗い穴の底で発見した光について歌っているような歌。 だからこそ胸をうつものがある ②古典「自省録」もきっと同様に著者がクヨクヨすることもあったからこそ自分を慰めたり勇気づけたりしてる本。 著者のマルクスアウレリウスは平和や読書が好きなのに 皇帝として戦争に参加せざるを得な

          玉置浩二、自省録、ベートーベン、宮崎駿、夏目漱石、そして私

          人生ゲームについて。

          世の中にはいろんな価値観があって、それぞれ違う種類の人生ゲームをプレイしていたりする ①資本主義ゲーム。年収を最大化し、支出を最小化し、投資利回りを最大化し、資産を最大化するゲーム ②自然ゲーム。いかに自然的で地球に優しい生活をするかってゲーム ③冷笑ゲーム。とりあえず誰かをバカにする。上司や政府や岸田総理や高齢者や右翼や左翼をバカにして、間接的に自分を肯定するミニマムなゲーム ④教養ゲーム。賢い者が正義と考える。難しくて高尚なことを知っているもの=偉いと錯覚するもの

          耳をすませば、森高千里、イーロンマスク、夏目漱石。

          ①耳をすませばに出てくる天沢くんは15歳にして生きる道を決めてイタリアに行き、「帰りたいけど帰れない」っていう明治唱歌ふるさとみたいな歌を歌って、つらくっても帰りたくなってもイタリアで頑張る(という決心をする)。 ②一方で森高千里さんは渡良瀬橋で郷里を離れられない心を歌う。なんども悩んだわ、だけど私ここを離れて暮らすことできない、って。 ③ちびまる子ちゃんの「私のすきな歌」という秀逸な映画でまるちゃんはこんなことを言う。「この町でしか夢を追えないなんてことはないよ。夢はど

          耳をすませば、森高千里、イーロンマスク、夏目漱石。

          宮崎駿さんと夢について。

          ①ラピュタの主人公には夢がある。耳をすませば、風立ちぬもそう。 ②一方で魔女の宅急便や千と千尋はそうじゃない。別に好きでもなんでもなかった労働の中から何物かを見出だしていく。 ③サツキちゃんやポルコ(紅の豚)は愛されたいという願望を持っていながら①の人たちみたいに直球勝負で夢に向かっていったりはしない。 (メイちゃんやアメリカの若き飛行機乗りは 主人公とは違って直球勝負で夢に向かう) ④「君たちはどう生きるか」の主人公は③のような愛されたい願望を持った少年で、その願望に

          2023年の本・映画・音楽、そして金と人生

          今年は373冊の本を読み、63本の映画を見、28本のnoteを書き、23本のYouTube動画を投稿し、年収300万円ダウンの転職をし、それなのに資産は710万円くらい増えました。 そんなことについて雑に・備忘録的に自分勝手に書いていきます 【本について】 今年心に残った本はこんな感じ ①僕の見た「大日本帝国」 歴史は変わるし、価値観も変わる。今正しいとされているものが正しいとは限らないとか思ったりもします ②みち いきていたら色んなことがある。大変なこともある。そ

          2023年の本・映画・音楽、そして金と人生

          我が人生のベスト10(本・音楽・映画)

          角田光代さんの小説に「私の人生の10大事件を振り返って見ましょ~」っていうような作品があったけど、そのコンテンツ版をやってみるか!と思って書いていきます。 (年末になるとさ、その年の総集編的なコンテンツが増えるじゃないですか。そういうものを見たり書いたりして、その年を総括するのもOKだけど、私は人生全体を総括する方がもっと大切だと思うのです) ちなみに私は今まで本は約4000冊読んできました。音楽は約2400アルバムを聞いてきました。映画は約1000本くらいは見てきました

          我が人生のベスト10(本・音楽・映画)