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行ける時に

その喫茶店は高校の時に見つけた。バス通学だった私は窓の外をぼーっと見ていた。たまたまその時に見つけたのがその喫茶店だった。

それから、月日が流れ私は社会人になった。そんなある休日、モーニングを食べに行こうと思って近くの喫茶店、カフェを調べていたときにその喫茶店がヒットした。そういえばずっと気になってたけど行ったことなかったなと思い口コミ、写真を見ていたら閉店の張り紙の写真があがっていた。

来年の1月で辞めるというものだった。もしここのお店を気に入ったとしても常連になることはもう一生ないんだと思うと悲しいし小さな田舎の町のお店が一つなくなるというのは寂しかった。


次の日。その喫茶店へ行った。3,4人ほどお客さんがいた。お店の雰囲気は古き良き昭和のお店という感じで、ここだけ時間がゆっくりと流れているようだった。
モーニングセットやピザトーストなどいろんなメニューがある中で、ホットケーキセットを頼んだ。

ホットケーキは最近のカフェで出てくる厚みがあるタイプではなく昔からのホットケーキだった。そしてなぜかアルフォートがついてきた笑
コーヒーは少し酸味があるタイプのコーヒーで美味しかった。

ゆったりとした贅沢な時間を楽しめた。ここが無くなるのは寂しいけれど、閉店する前に行けたのはよかった。

気になっているけどずっと行けてない場所、ずっとやりたいけど行動に起こせないことというのは案外多い。いつか行こうと思っていたら手遅れだったということもある。皆様も今度の休日に気になっていた場所に行ってみてはいかがでしょうか。

喫茶店が閉店するまでにもう少し時間があるのでもう一回行こうと思います。



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