見出し画像

全社で使う初めてのPower Apps!!リリース!

こんにちは🐟
出戻りガツオです。

本日ありがたいことにRPACommunityでLTをさせていただきました!
その内容のnoteバージョンを書かせてください!

Power Appsで、少し会社の仲間を幸せにできたかもしれない
という体験レポートです。

Face App 誕生ストーリー

Power Platformを学び始めて

素晴らしい本やMicrosoftのlearn、「気ままに勉強会🐼」をはじめとして、Power Platformの理解も深まってきた私。

2022年秋に、Power Appsで社内用のアプリを作成し、ローンチすることができました😆

内容はこのような顔写真検索アプリ 「Face App(仮称)」です!!

Top画面

Top画面 - 機能

  • Galleryから画面に写したい部門を選択

  • 一覧検索やタグ検索への転移もここでコントロール

なぜFace Appを作ったのか

2019年12月上旬から新型コロナウイルスが蔓延し、私の所属する企業でもリモートワーク主体の勤務スタイルに変わりました。

在宅勤務!ということで最初はワクワクしていましたが、良いところばかりではなく、課題もあります。

在宅勤務が中心になった勤務の課題

自宅で仕事ができる

このメリットはとても大きいです。通勤時間がいらない、家にいるので家族とも過ごせる。

teams、Zoom、Googleでオンラインミーティングもできて協業できる。

「会社員としての職務の全うすること」はリモートで可能になったと言い切れるのではないかと思います。。

しかし、課題もあります。
私も現在の会社に、2020年初旬に転職しました。

最初からリモートワーク主体となり、出社もほとんどしない、
そういった勤務スタイルで働く日々が続いたのです

リモートワークの課題

ありふれた言い方になりますが、リモートワークにも課題はあります。

  • オンラインで接していると、どうしても周りの状況がわかりづらい

  • 情報がテキスト主体になり、相手の表情や呼吸など、リアルで感じていられていた情報が把握しづらい

  • ふとした会話も気を遣う(チャットで突然話しかけるのも・・・)

強めの言い方をすると、一緒に働いているはずの同僚のことが、正直理解不足になる、といった弊害があります。

新参者には大きな課題

コロナ禍前に入社し、周りの仲間と人間関係ができている人は上記のような課題は少ないのかもしれません。

しかし新卒、中途問わず、オンラインで人間関係を積極的に構築していくということは結構な負担です。
私自身も入社以来初めてリアル対面は最近!みたいな人も多数います。

バーチャルオフィスも充実してきましたが、情報の量と質がどうしても不足してしまいます

そんな中、社員の人の「顔写真」や「自己開示するプロフィール」をシェアして相互理解を深めたい!teamLabの「Face Map」を作りたい!
というポツリとした呟きを拝見し、

それPower Appsでやります!

と立候補し、実際に作る機会をいただきました!


Power Apps で作る顔写真検索アプリ「Face App」

目的は「社員同士の相互理解を深めること」
作成者の私としては「会社が明るくなればいいな!」という想いで作ってみました!

要件

  • 公開可能な範囲で情報を開示する

  • 顔写真を入れ替えられる機能、Upload機能を設ける

  • タグ付け検索機能をつける

顔写真のデータは、入社時のデータであれば一応ある!という状態だったので材料は揃っています。さて、これをどう実現するか。

作成者がこだわったポイント

手前味噌になりますが、このアプリの実装に伴い、こだわったポイントがあります。

  • 「Face App」のメンテナンスのための事務作業を作らないこと

アプリができてしまったために、データソースの更新やらアップデートで仕事が増えて、負債になること。これは絶対に避けたい。

動的に変化する社員情報を都度書き換える作業、となると保守用の工数が発生し、はっきり言ってムダです。

現在の運用の中で使っている何らかしらのデータを参照し、
社員情報のメンテナンス工数は生まない、かつ便利を目指しました!

実際のアプリはこんな感じです

部門検索ビュー
詳細ビュー

選択した社員の所属や、メールアドレス、電話番号を記載

  • HTMLテキストを採用することで直接電話やメール送信に転移できる機能も盛り込んでみました

  • 写真のアップロード画面への転移

タグ検索画面
  • タグにマッチする人の検索画面

写真入れ替え・タグ付け機能
  • 自分が好きなモノ、コトを公開できる機能

  • レコメンドタグの表示、フリー入力も可


リリースにあたり・・・

実際にアプリを作ってみましたが、使ってもらわないことには価値が出ません。有志に相談し、下記のステップで導入推進を実施しました。

  1. 経営陣がいるときに出社し、デモ実施!

    1. 出社しているタイミングを見計らって、キーマンのAgreeを頂きました

  2. 全社オンラインミーティングでの発表

    1. 全社オンラインミーティングの運営枠にアタックし、近々のイベントでプレゼン・デモ!

取り組み自体は好印象に持ってくださる方が多かったです。
「余計な業務を増やさない」で生まれる楽しさがアピールポイントになりました!


リリース後!

さて、リリース!といっても使ってくれる人が出てくるかというとそうでもありません。布教活動が必要です。

ありがたいことにバーチャルオフィスで相談していた方が盛り上げてくれたこと、あとタグ付け検索という自己開示で相互理解を深めようと動いてくれる人も多く恵まれた機会でした。

写真掲載のルールについても、経営陣が「イラスト以外OK、その人判別できれば」くらいにしてくださったので、隠れた写真名人が活躍したりもしています。

個性が出て、組織が盛り上がる、それを一社員がトリガーとなってできた体験がとても嬉しかったです。


大きかった課題

アーキテクチャの図は載せないことにしますが、簡単に書くとデータソースはクラウド上のスプレッドシート、写真はSharePoinのドキュメントライブラリに「base64文字列で保存する」という方法を取りました。

この時期ではSharePointの画像更新ができず、やむなくこの方法に・・・。

Appsに直接写真を入れるにもアプリの重さが気になること、
写真そのものを反映するにもSharePointの写真情報を変更する!という方法は難しく、base64文字列でコントロールするというガテン系の方法で対処することに・・・

Appsの起動時に、スプレッドシートとSharePointのライブラリをジョインしたデータをソースにするので、起動がとにかく遅いと不評でした・・・(泣)

※インナージョイン形式のテーブル作成はMVPのHiroさんのブログを参考にしました。この結合が出来たことも感動でした

カイゼン!

いろいろ検証してみて、画像の参照をデータURI形式にする方法に切り替えてみました。

なんとかこれでスピード対策はできましたが、動作が不安定、
それでもユーザーが増えてきて嬉しい限りでした。」

そして今ではSharePointの画像の利用が劇的に向上したので、本当に作りやすくなっています!


ユーザーを増やす

カイゼン効果も有志とともにシェア!

「使われてる」感が伝播し、特にタグ付けのPower Automateのフローがよく更新されていきました。

タグの種類は百を超え、多様な使い方をしているようです。
作ったかいがあります。先輩社員の自己開示によって、社歴が浅い人ほど「先輩社員の趣味がわかって嬉しい😆」といった声もいただきました。

失敗しても良い、とにかく何か方法がないか、純粋に調べれば今よりマシな方法はあるものですね。

しかし全員が好意的に使ってくれているわけではない

Power Appsの利用率はPower Apps Studioで確認することができます。
全員が全員、写真やタグ情報をアップしてくれるわけではなく、忙しい部門からしたら、「好きなことやっていて良い身分だな」って見え方もします。

なにかをやってみると肯定・否定・無関心それぞれです。

作成者としてドンドン活用されて、Power Platformへの興味促進など、期待した効果もありましたが、そこまで行くにはまだまだです。

巻き込み、会社を楽しくする、までにはまだまだ行き着きません。

リーダーシップを発揮して、会社の変革をけん引する、壮大な目標ですが、わたしには足りないところが沢山あるなと自覚した体験でした。


どうしようかな~?2023!

いつもこのフレーズが付きまといます。もう年の瀬。
気ままに勉強会🐼を中心に、個人的な勉強も中心にスキルは高まるけど、充実したキャリアが送れているか、これはNoと言わざるを得ません。

タダのお金を稼ぐ場所

会社もとい仕事をそういうモノとしておきたくない、やはり自分の努力と組織の変革を楽しみながら、良いシゴトしたな~って言って生ビールをグイって飲む生活を送りたい。

ただ、コミュニティに参加させていただいたり、2022年に沢山の出会いがあり、私の価値観も変化していきます。今はただ、

会社、地域、コミュニティ、
場所を選ばず、出来る貢献がしたい

そういう気持ちが強いです。
だからこそ発信や研究、もっと走れるだけ走ってみるか!ということで締めたいと思います!

お読みいただき、ありがとうございました。
LTをさせてくださったRPACommunityに感謝します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?