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Go To 京都、仕事で

2020年7月21日(火)

ここ2日、湿度が高く、陽射しの強さがいよいよ夏になってきた。通勤時でもセミの大合唱が。

先週金曜日、仕事の視察で京都に行ってきた。朝は生憎小雨が降っていたが、徐々に天気は回復してきた。

ルートは[神戸 → 嵐山〜四条烏丸〜JR京都駅 → 神戸]という感じ(大阪はスルーしているので二都物語だな)。神戸を出て戻ってくるまで8時間かけてグルッと回った。京都の4拠点に展開する店舗をチェックするのが主な目的だったが、あまり頻繁に行く機会もないので、それ以外にもあちこち歩いてみた。

京都の方から、最近よく「京都が前に戻ったみたいだ」という声を聞く。新型コロナウイルス感染症禍後、外国人観光客は激減してゼロに近く、国内の方もまあまあの出足ぐらい。平日は関西近辺にお住まいと思しき方が、2〜3人1組でぶらぶら散策している感じ。おかげで、この日は随分快適に目的地を巡ることができた。もっとも、この季節は祇園祭で、本来なら桜や紅葉の季節同様、国内外の観光客がマックスで押し寄せる時期だったはずだ。

昨年の夏に訪れた時は、暑さに加えて、これといった目的を持たずにフラフラしている外国人観光客が多すぎて、四条烏丸では地上を歩くことを諦め、地下道を通ったことを思い出した。

国土交通省観光庁の「Go To トラベル事業」は賛成反対、さまざまに議論されているけれど、何にせよ経済復興対策は必要なことなので、新型コロナウイルス感染を予防しつつ、規模や内容を随時チューニングしながら、とりあえずやってみたら、というのが自分のスタンス。

近年、外国人観光客の激増で、昨年の自分のように行きたいところに行くこともままならなくなった国内の京都ファンが、すっかり「京都離れ」を起こしてしまった…と、京都のクライアントからボヤキを聞いていた。多分これは肌感覚的に正しいと思う。京都に行ったはいいけれど、これまでにないストレスを感じた国内の観光客は、次に行くことをためらうだろう。

京都で事業を展開していた人にとっては、ターゲットと人の流れがガラッと変わってしまったので、今までの事業スキームを慌てて設計し直さなくてはならないという段階だった。業態によってはそんなに簡単なことではない。

京都は、日本国内の「オーバーツーリズム」の聖地のようになってしまっていた。ところがこの新型コロナウイルス禍で、また風向きが変わるのかも知れない。近場の方は今、改めて京都を訪れてみると「あれ、案外悪くないかも」と思うのではないだろうか(遠路はるばるはお勧めしませんが…)。

写真は桂川に架かる渡月橋。もちろんガラガラだった。一時は、渡れないほど観光客が押し寄せていたのだとか。

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