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vs川崎F(23-24J1第2節)

前置き

鹿島サイド

2連勝へ。
HOME開幕戦。
2年連続川崎。
リーグ戦7年間勝ててない相手。
超苦手。
何とか勝ちたい。

川崎サイド

開幕戦で敗戦。
CBにけが人続きで野戦病院状態。
連敗は避けたい。

監督インタビュー

岩政監督

開幕戦とても大きな一勝だった。
良い準備ができたこの1週間。
サポーターと乗り換えないといけない試合。
7年間勝てていない相手に勝たなければいけない。
真っ向勝負する。
巨大な敵を倒さなければならない。

鬼木監督

鹿島戦は難しいゲーム。
手応えはあるゲームだったが、勝って成長していきたい。
キャンプの時から誰が出ても大丈夫なように準備してきた。
クオリティは素晴らしいチーム。勝たなければいけない試合。

結果は敗戦

6分
優磨から知念でゴール!
ファーストシュートを見事にものにする。

前半は撤退守備でひたすら耐える鹿島。
危ないエリアの共通認識がしっかりしていたため、強度を上げる時、やらせる時のメリハリはかなり見て取れた。試合のペースは握れていたけど、試合を支配していたか?については別問題。

後半に入っても基本的には同じ構図。
撤退守備の鹿島にボールを握る川崎。
60分付近でプレスとコントロールしていた優磨はガス欠。
ピトゥカのプレスエリアを広げるが効果的にはならず。
交代選手は同じタスクのはずなのに機能せず。

89分からは、ワンチャンスを川崎が同点。
さらに荒木のクリアはPK判定。
それを決められて敗戦。
最早何が起きたの?状態。
結果からみればいつも通りの敗戦。

ディテールを考える

先行逃げ切りが見えてきた60分付近から

まずタスクオーバーな優磨がガス欠してプレスに行けなくなる。このまま終盤まで変えがきかない。
前半でピトゥカが我慢できなくて目の前の相手に突進→その脇から前進を数回されてたので、前に出して行ってOKにする。→後ろは佐野にお任せ。
前に出たピトゥカもプレスでボール奪える訳ではないし、カウンターで受けても左脚しか蹴れないから、角度が付けられなくて後ろに戻すシーンが多い。→結果効果的にカウンターは打てない。

上記を踏まえて疲れたメンバーを交代

しかし何故か残されるピトゥカ。→荒木が樋口に変わってCHで入るんだが、これがまぁ機能しない。→荒木がサイドに張る→同じレーンに安西が居る。→仲間も流れてきます⁉︎
たぶん岩政監督は荒木にカウンター時とかのボールを引き出してゴールに迫る形を期待したのでは無いかと。だから無理にでも走れる仲間とセットだったと推測。
仲間も山村を退場させたシーンは良かったけど、脚元の技術にそもそも問題あり。両者空回りと言うか、下振れしたのでチームは疲労だけ貯まる。

同点のシーン

CKのクリアを垣田が何故か叩きつける。
身長とボールが来た関係だけど、中途半端なクリアは相手に渡る。結果同点にされる。
スクランブルの中で何度もクリアするチャンスは来ないので、一回でクリア出来なければそこからは事故的に失点する。

CKまでもってこられた流れも10人になって、家長を中央に配置。外から中に楔の形だけで止められずひたすら前進される。右サイドは常本のカバーで誤魔化してたけど、左は安西と荒木ではちゃめちゃに。→結果佐野もそちらカバーしにきて更に渋滞。
監督の期待した動きは全くみられず、悪い方だけ出たって感じの内容で切ない。

完成度の差

色々あったけど、結局川崎がやってきたのは立ち位置で前進する所を探すこと。
優位な所を見つけたらひたすらに叩くこと。
詰まったら反対に振ること。
とかなり基本的なことだと思う。
そのレベルが高いから対応できなかったんですけどね。
それくらい差がある。
ハマれば2点取るのに10分要らない。
そんな完成度。

今後どうするか?

撤退守備。
ゴール前にバスを停める内容。
これは今のチームで得られたこと。
しかし結果は伴わなかったので次使うか怪しい。
何よりプレスの基準は優磨基準なので個への依存が半端じゃない。
垣田も同じ練習してるはずなのでなんとかなって欲しかった。

問題として、効果的にボールを奪えてたか?

これが残ると思う。
跳ね返していたし、シュートを打たせなかったり、ブロックは出来た。
しかし肝心のボールを奪って相手の攻撃時間を減らせたか?と問われるとできてなかったと思う。
相手がボールもってサッカーしてる時間が長ければそりゃ事故も起こりますよ。
更に交代するたびにチームパワーが下がるハンデ付きだから無理だったかと。
今後については、ボール握るスタイルに出来るくらいの守備能力が必要。
まず相手からボールを取り上げる方向をみたい。

中盤のクオリティ

一昔前の考え方かもしれないけど、CH、ピボーテに配置される選手ほどクオリティが求められる。
主に相手からのプレス回避や配置の調整、味方のコントロールをするためだ。
今はよりスピーディになり試合展開も目まぐるしく変わる時代になったけど、クオリティが必要なのは間違いない。
川崎はCBにアクシデント続きで難渋してたけど、中盤から前はいつものメンバーだ。
更にビルドアップに苦慮しててもリスクとの配分で脇坂や家長、マルシーニョは無理に位置を変えていなかった。山村、大南が詰まっても最低限のリスクでやれてるのを見てただろうし、シミッチが優磨に管理されててもピトゥカ側から前進できてるので最低限の攻撃は出来るしと。
鹿島側の3人もそれぞれ持ち味はある。
しかし弱点も明白で、試合の経過と共に如実にクオリティを落としていく。
試合を支配するにはまずここの成長は必要だろう。
プレスのタイミング、方向のコントロール。
相手ゴールへの前進。
スペインの彼が居ればって話しになるのは必然だとは思う。
ここの不安要素を抱えながら今シーズン戦うので、注目点ではある。

試合を終えて

敗戦。
結果いつか観た景色をまたみせられた印象。
どうしたら勝てるのか?をつき詰めてやれることを割り切ってやったのに負けた。
ショッキングだから切り替えに時間がかかりそう。

皆さん次戦も頑張りましょう。

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