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移動の記録 秋川渓谷とカッパの川流れ
7月、8月とあまりの猛暑に自宅でくすぶってましたが、改めての秋川渓谷を訪問しました。
実はこの界隈は、しょっちゅうことあるごとに楽しませて頂いております。
都内唯一の温泉観光地でして、「つるつる温泉」「瀬音の湯」「数馬の湯」など複数の温泉が点在します。
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今夏、久方ぶりに「瀬音の湯」を訪れました。「瀬音の湯」は、裏山からハイキングコースを歩けたり、谷を下れば川のせせらぎを楽しめるバンガローにアクセスできたりと、かなり高付加価値な楽しみ方ができる温泉スポットです。
温泉の詳細はこちらをご覧ください。
さて今回は、「瀬音」の手前にある橋の下を攻略しました。橋の下の流れに人間を発見したことから、我も楽しみたいと、クサボウボウの山道を踏み分け、川辺にたどりついたのでありました。
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秋川渓谷界隈は、たいていどこぞの資本が、川辺と景観を占有し、それについて課金する商法が定着しているようですが、近年の不景気、あるいは後継者不足で「景観」を手放すところ(主として観光旅館)もあり、そうしたところが狙い目なのであります。
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うっかりすると毛虫に接触したり、あるいは見たくもない虫に遭遇するかもしれないという危険を冒して川辺に辿り着くと、そこには〝川仙人”とでもいいますか、かなり浮世離れした人間が、川泳ぎを楽しんでいたのでありました。
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肌はすでに焼けていて、上流から流れに任せて泳いで来る様はまるでカッパそのものでもありました。
やばい、うっかりすると尻子玉を狙われるのではないかと警戒を強めたそのとき、上流から、黒いプラスチックの板のようなものが流れてきました。
私は単なるプラスチックゴミとしか思わなかったのですが、このカッパ氏はおもむろに水中メガネをつけ、水に入って行きました。
しばらくすると上流から、「サンダル流れてきませんでしたか」と大学生らしき男子が近寄ってきました。
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わしゃ知らんとよ、というと、なんとあのカッパ氏が見事これをキャッチしていたのでありました。
カッパ氏はこれをかの男子に渡しました。カッパ氏がいなければ、この男子は危うく裸足で帰宅する羽目になったことでしょう。
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カッパ氏は”川仙人”でもあり、かつまた”川善人”でもありました。
こうした穴場は駐車場の問題もあり、四輪で行くのは難しい。二輪でよかった、ホッ!
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