コルシカの郷土料理と郷土菓子

フランスの家庭料理のお教室を
ささやかにしていますが、
特に力を入れているのが
地方料理と地方菓子です。

5月のテーマはコルシカ島でした😃
地理的にイタリアと思っている人も
多いのですが、
実はフランス領🇫🇷
ナポレオンの生地でもあります。
夏のヴァカンス地としても人気の地♪
歴史も古く、そそり立つ岩壁に
灌木のマキの茂みと青い海が美しい
地中海で4番目に大きな島です。

食文化としては
フィガテルなどの豚肉加工品、
栗粉(AOP)、
セドラやクレモンティーヌなどの柑橘や
ミント、オレガノ、タイムといったハーブ。
そしてオリーブなどがキーワードでしょうか?

お教室の前菜には
こんなものを作りました

茄子のボニファッシオ風

ボニファッシオというのは島南部の地名。
茄子の実をくり抜き、
ミルクに浸したパンや
生ハムと混ぜたものを
皮に詰めて焼き上げます。
下にはトマトソースを敷いて…
見た目本当にイタリアン🤣
食べるとパンの甘味とハムの塩味と旨味、
グリルした香ばしさがたまらない美味しさ♪
コルシカを代表するお惣菜のひとつです。
パンを詰めるのは、
貧しい土地なりにボリュームを出す工夫でしょうか?
そう言えばシチリア島のイワシとフェンネルのパスタにも、
上からパン粉をふりかけますね!

メインはコルシカ風のチキンライス。

どーん!とフライパンでサーヴ
合わせるワインは
ミネラリーなヴェルメンティーノ

こちらは島の特産である
栗をたっぷり乗せて。
コルシカではお菓子やパンなどにも
栗粉がよく用いられます。
(現在では生産量も減っているようです)
この料理はハーブをたっぷり乗せて
柔らかめに炊き上げますが、
香り爽やかで手羽元からも
いいお出汁が出ます。
大森由紀子先生に教えて頂いた
お気に入りのお料理です。
思いつきで仕上げにオレンジの香りも🍊
爽やかな島の香りをイメージしながら
召し上がっていただきました。

デザートにご紹介したのは
フィアドーヌというチーズケーキと
カニストレリというビスキュイ。

フィアドーヌはブロッチュと呼ばれる
山羊のフレッシュチーズで作られます。
カニストレリは白ワインとオリーブオイルで
作りますが、これがザクホロの食感で
実に美味しい!
白ワインとの相性がよく、
我が家でも作るとあっという間に
無くなります。
今回はカニストレリを砕き、
ケーキの下に敷き込むという、
コルシカの贅沢なコンビネーションで
仕上げました。

なかなか普段はお目にかかれない
コルシカのお味ですが、
親しみやすく大好評。
フランスのひとつの顔として、
もっと皆さんに知ってもらいたいなぁ!

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