2024/5/25 今週の米国経済指標まとめ
⭕ 今週は、エヌビィデア決算(5/22)、FOMC議事要旨(5/23)、S&P PMI(5/23)について簡単にまとめてみました。
① エヌビィデア決算 5/22
⭕ パーフェクト決算
⭕ 増配と株式分割
1株当たり10セントに増配(四半期配当)、1:10に株式分割の計画も決定し既存株主への感謝の為に還元。ジム・クレーマー氏のインタビュー動画で、ジェンスン・フアンCEOが「株主への感謝」を述べていた事が脳裏に浮かんだ。(Makabeeの米国株 ジム・クレーマー応援CH)
⭕ 「ブラックウェル」を今四半期に出荷
好材料が控えており、エヌビディアやAI関連がまだ減速していないという安心感があります。
② FOMC議事要旨 5/23
⭕ 「より長期に高水準の政策金利が望ましい」
タカ派の内容が濃く、利下げ観測はやや後退。必要とあれば、引締めもあり、労働市場が予想以上に弱まった場合には緩和もする。
③ S&P PMI 5/23
🟡 結果 54.4 前回 51.4 先月比 +3.0
⭕ 予想(51.1)を大幅に上回り、購買担当者の景況感は依然上向きである。特にサービス業が54.8(予想51.3)と需要の底堅さがインフレの鈍化を妨げている。製造業は50.9(予想50.0)
④ 重要経済指標のおさらい
⑤ 政策金利予想 5/25
🟡 2024/6/12、連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利決定において、市場参加者の意見は「金利据え置きが99.1%」【5.25-5.50】
🟡 利下げ観測【5.00-5.25】
★ 2024/9/18 「49.3%」
★ 2024/11/7 「61.6%」
⑥ まとめ
🟡 エヌビディア新高値
この規模の企業では破壊的な成長率となる決算となり、新境地の1000ドルを超えました。下支えとなっているのは、AIによる「産業革命」(生産性向上)が世界には必須であるからでしょう。
また、「Blackwell」や「CUDA」などの好材料を残しており、次回の決算も好決算が導かれそうです。暫くはエヌビディアの製品優位と市場の牽引が続きそうです。
🟡 米国利下げ観測前進?後退?
5/23 S&P PMIの予想を上回る結果に、年内利下げ無し、まさかの利上げ観測も浮上。
しかし、5/24発表のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値で、1年先の消費者のインフレ期待が3.3%と速報値の3.5%を下回った事で、利下げ観測は一進一退。今のところ、今年の利下げは1回の意見が多数となった。
来週、5/31発表のPCE個人消費支出は要チェックです。
🟡 ユーロ圏は6月利下げ
ECBは6月6日の会合で利下げが濃厚。1-3月期の賃金上昇率は4.7%(前年同期比)と依然高いが、インフレ鈍化では確信を持っているという事でしょう。
英国はスナク首相が7月4日に総選挙実施を表明、混乱を避ける為6月20日会合での利下げは消滅。
🔅 今週の債券利回り、為替、原油(前週比)5/25現在
★ 米国10年債利回り 4.467%(5/18 4.422%)
★ 日本10年債利回り 0.998%(5/18 0.948%)
★ 1ドル=156.945(5/18 155.710円)
★ 原油(WTI)1バレル=77.80ドル(5/18 80.00ドル)
🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均 5/25現在
★ NYDOW 39,069 ▲2.34%(先週比)+2.17%(先月比)
★ S&P500 5,304 +0.03%(先週比)+4.01%(先月比)
★ NASDAQ 16,920 +1.41%(先週比)+6.23%(先月比)
★ 日経平均 38,614 ▲0.45%(先週比)+1.79%(先月比)
🔅 来週の経済指標
5/30 米国 実質GDP成長率(改定値)
5/31 PCE 個人消費支出
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