経済的事情で通院での治療ができない
⑦ 最近は軽い病気の初期症状の人でもメンタルクリニックへの受診の敷居が低くなったと言われますが、日々診療で感じるのは睡眠障害があっても受診せず、「1週間で3㎏痩せました」だとか、「何となく疲れる、体がだるい」といった症状がかなり重くならないと受診しない人が多いことです。
もう少し早く受診していたらここまで病状の悪化で苦しむことも無かっただろうにと感じる事が多々あります。それは症状が例えばうつ病によるものだという事がわからない事の他にも、経済的な理由で受診出来ずにいる人達も多いです。
例えば内科で言うなら血圧が160/110と高く治療が必要なレベルの人もお金がないと通院できない人がいます。精神科も同じ様にかなり重いうつ病の人で症状がたくさんあり通院治療が必要な人でも経済的理由で通院できない人がたくさんいます。
寝つきが悪い、夜中もほとんど眠れず夜中の3時頃から目を覚ましてしまう、といった睡眠障害だけの人には睡眠薬だけで症状は著明に改善するのですが経済的な理由で通院できない患者さんがたくさんいるのも事実です。
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