【オリンピック種目】競輪の魅力

こんばんは!bomb324です。

先日8月16日は競輪のオールスターというG1レース(大きいレース)の最終日でした。
最終日はその大会の優勝戦があります。

今回のレースにはオリンピックの代表選手にも選ばれている脇本雄太選手が出走しました。
惜しくも結果は2着でしたが圧巻の競争を魅せてくれました。

さて延期されてしまった東京オリンピックですが、今回タイトルでも触れている通りオリンピックの種目でもある競輪。
上で触れた脇本雄太選手は金メダル候補と言われている程の実力者です。

地上波でも大きいレースが放送されていますが、私の周りではあまり競輪の認知度が低く感じます。
また競輪は知っているけどラインとかよくわからん…という人が多数います。

そこで今回は公営ギャンブルのほうではありますが競輪の面白さのさわりだけでも伝えられたらなと思います!


競輪の魅力その1:ライン

1.ライン内での役割
競輪を語る上では外せない『ライン』。
しかしこのラインがとっつきにくくしているのも否めません。
まずラインとは何なのか、それを簡単に説明したいと思います。

ラインとは一言でいうと、そのレース内で組む即席のチームのようなものです。
ではどのようにそのチームが結成されているのか。
同地区もしくは近隣地区で組むことが多いです。
1ライン2人~5人程度で組まれることが多いです。

ではなぜラインを組むのかですが、それはレース内でうまく立ち回り勝つ確率を上げるためです。
そしてライン内では各選手に役割があります。

まず先頭を走る『自力選手』
この選手はライン全体を引っ張っていく役割をします。
この自力選手がレース展開を作っていきます。

1レースで2つか3つ位のラインが出来上がります。
そしてそのライン同士の戦いとなり、最初にダッシュを掛けてペースを作っていく自力選手、そしてその展開についていき後から有利に待っていく選手など作戦の要となる大事な役割を担っている選手です。

そして次に自力選手の後ろについていく『番手選手』。
この選手は他のラインからの攻撃を止めるために左右に揺れながらけん制したり、先行選手との車間を少し開け後方のラインからの捲りをけん制したりします。

かなりアバウトではありますが、これがライン内での役割です。


2.ラインがもたらすレースでの展開

1にも書いたように競輪のレースは基本的にライン同士の戦いとなっていきます。
自力選手が最初にどのように立ち回るかでレースの動き方が大きく変わり、それを予想するのが楽しいですし、予想通りの動きをしてくれた時の興奮は何にも変えがたいものです。

Aのラインが先行していき打鐘(残り1周回半を知らせるのに鳴らします。)とともに逃げ始め、Bのラインがそれを追いかけていき捲り切るのか、それともAのラインが逃げ切るのか…。
この手に汗握る展開は賭けていなくても見ていると力が入ってしまいます。

しかしライン全車が抜けていき綺麗に決着するだけではないのも魅力なのです。
時にはごちゃごちゃになりライン内での裏切りが発生したりもします。
Aのラインの番手選手がこのままでは勝てない!と考え、Bのラインの捲りに切り替えていってしまったり、自力選手が番手選手を置き去りにするようなスピードで駆けて行って鮮やかに逃げ切ってしまったり…。
予想が単純なものではなく、もしかしたら…を無限に考えられるのも楽しさになっています。



競輪の魅力その2:決まり手

これは競輪に限らないのですが、1着2着の選手には決まり手というものがあります。
これはそのレースでどのような勝ち方をしたのかという事を『決まり手』として表します。

主に使用される決まり手は
逃げ…自力選手が先頭を走りそのまま一着でゴールする事、もしくは途中まで1着で最後抜かれて2着の場合もこの決まり手が付きます。
捲り…後方から前に居る選手を抜かして行き、最終的に1着もしくは2着を取ることで付きます。
差し…自力選手の後ろを走っていた選手(主に番手選手)がゴール直前で前の選手を抜いて1着もしくは2着を取ることで付きます。
マーク…自力選手にゴールまで付いていき2着を取った時に付きます。

そしてこの決まり手も競輪の予想をする上では重要になります。

例えば先行選手の場合、捲りの決まり回数が多い選手はレース後半まで後方で走り、捲りを決めにいくことが多いです。
ですのでこっちのラインが先に逃げていく可能性が高いから1着になりそうなのは…と予想を立てやすくなります。

また自力選手の番手にいつもは自力でレースをする選手がいる場合もあります。
その場合はラインの限界が来た時に番手が自力で捲りに行くかもしれない等という予想を立てたりして人気薄なところを買う根拠をつくることも出来たりします。

このように決まり手というものを知ると自分の中でレース展望を組み立てていくことができ、レース観戦がグッ!と面白くなっていきます。


競輪の魅力その3:熾烈な番手の妨害

これはやりすぎるとルール違反になってしまうこともあるのでなかなか難しいところもあるのですが、主に番手の選手が他のラインの進行を妨害する時や最後のゴール直前で他の選手を前に行かせないようにするために『頭突き』や肘を出して妨害をしたりします。

これはレースが大きく荒れる原因にもつながりやすく、車券を買っているとやめてくれええええ!と思うこともありますが、意地と意地のぶつかりあいが見れたり、うまく妨害して勝ちきったりすることもありレース観戦をしてる時にはハラハラドキドキ感を演出してくれます。

この動画で特集されている南修二選手は喧嘩屋と呼ばれるくらいに激しいレースを展開してくれます笑。

このような選手を見て楽しむ事も競輪ならではであります。


最後に

ラインを筆頭に予想するのが難しそう…と競輪は避けられやすいですが、難しいものではなく、各選手が役割を持ったチームとしてレースをしているという事さえ分かれば見ていて様々な選手の動きや作戦の鮮やかさ、勝ちへの貪欲さなどなど…他の公営ギャンブルとはまた違ったアツさや面白さにきっと気付いてもらえると思います!

冒頭にも書いたようにオリンピックの種目であり、金メダル候補の選手が走っていたりしますので、ぜひ興味を持たれたら掛けなくともレースを覗いてみてはいかがでしょうか?
多くの人が競輪の面白さに少しでも気付いてもらえたら嬉しいです!

では!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?