5分で読む「アフリカ」ニュース(10/9~12/01)

2024年12月11日 21:48

国際情勢レポート (アフリカ)

アフリカ諸国の深刻な人道危機と社会課題が浮き彫りとなっている。特にスーダンでは、国軍と準軍事組織RSFの戦闘が1年半を超え、死者2万人以上、国内外の避難民が1300万人を超える大規模な人道危機に発展している。最近では中部ジャジーラ州でRSFによる村落襲撃により124人が死亡するなど、事態は悪化の一途をたどっている。

一方で明るい兆しも見られる。アフリカ南部のボツワナでは、独立以来約60年ぶりとなる初の政権交代が平和裏に実現。マシシ大統領は「民主主義のプロセスを誇りに思う」と述べ、円滑な政権移行への意欲を示した。

医療面では、エムポックス（サル痘）の感染拡大がコンゴ民主共和国で深刻化しており、特に子どもへの感染が増加している。また、ユニセフは「世界子供白書2024」で、2050年にかけてアフリカの低所得国で子どもの人口比率が大幅に上昇すると予測しており、教育や医療インフラの整備が急務となっている。

南アフリカでは違法採掘が社会問題化しており、政府は警察と軍による「封鎖作戦」を展開。約4500人の違法採掘者が地下に閉じ込められている状況で、人道上の懸念も指摘されている。

さらに、「女性の活躍」を掲げる開発政策が、皮肉にも女性の過重労働を生んでいるとの指摘もある。特にガーナなどの農村部では、女性たちが家事、育児、農作業などの重労働を強いられている実態が報告されている。

これらの状況は、アフリカが経済発展と人権保障、民主主義の定着という複雑な課題に直面していることを示している。特にスーダン紛争は「忘れられた紛争」と呼ばれ、国際社会の関心の低さも問題視されている。アフリカ諸国の安定と発展のために、より積極的な国際支援と関与が求められる状況が続いている。

終わり

以下、引用

5分で読む「アフリカ」ニュース(10/9~12/01)

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