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社畜が骨折したら、引きこもりになった件。⑩~勝負の神様の髪の毛をつかめ~

最初に手にとってしまった本がこの手のものだと、周囲から「のどかは社畜か斜め上に突き抜けてるか、どっちかだよね・・・」と納得されても仕方がないのかもしれません。なにせその本があったのは気晴らしとは無縁の資格関連の棚で、偶然目に留まった、数ヶ月前取得したばかりの検定関連の本でしたから。しかも前職で興味があれど取得する前に転職してしまいそれきり忘れていた資格取得のためのマニュアル本な上に、現職とは真逆の立ち位置にある本です。

なので、受験を決意するどころか、人が殴れそうな厚みのあるテキストを開いているだけで、周囲はクエスチョンマークを飛び交わせるどころか、「転職するの?」と懸念される始末。一応、規定や身体能力的な問題で、キッチリと定年が決まっている故に、他人事ではないのも理解しています。それに、私自身、勉強スキと公言する気は全くありませんが、他人が何かしようとすることに口を出さなくても・・・・・・とマイナスイメージを抱いた記憶がまざまざと蘇ります。

ですが、引きこもり中の今なら? 失敗しても、挫折しても、何をしても秘密のままでOK。大事なのは、自分がしたいことを自分の責任でする、それだけです。私は備忘録としてnoteという公の場を利用していますが、私にはnoteも新しい挑戦、引きこもりという新生活を楽しむための第一歩。自分のしたいことをしたいだけ、誰かに邪魔されることなく満喫するためのプロローグなのです。

で、開き直ったのか、何も考えていなかったのか、職場でなければ何も言われないよねと、誰かを殴れば殺人事件が成立しそうな分厚い本を2冊も購入していました。その直後、夕食の食材がプラスされたトートバッグの重みに、勉強する前から気持ちが萎えたとしても仕方がない話ですよね?

ただ、私は偶然、自分にとって将来役に立ちそうな本を手にしましたが、誰かに恩返ししたいとか、社畜の負い目を払拭するため勉強をしようとか、聞こえのいい話のために動かない方がいいです。絶対、長続きしないし、後悔します。それなら、安静、安定、安全な引きこもり生活を送った方が、健康な状態で復帰を迎えられます。

考えてみてください。表向きを繕うために嫌々勉強した試験に落ちでもしたら、復帰後、精神的に危うくなりませんか? 人それぞれ事情はあったとしても、無理矢理、勉強するのは出世に関わったり、前述の転職に不可欠だったりと、必要に迫られてからでも十分間に合います。同僚と差をつけられて焦る方がいたとしても、どうしようもなくなったら動いているので大丈夫。むしろ、今の仕事をじっくり、丁寧に、確実に熟して、地固めという羽ばたく準備をしている最中だと自信を持つべきです。

言い換えるならば、私が現在抱えている夜中に突然襲われる肩の痛みのように、逃れられないものを自ら増やさないでください。マイナスに立ち向かうには、精神力がゴリゴリ削られる覚悟がいります。そんな無駄な努力をするぐらいなら、自分だけの大切な宝物を探す時間に費やした方が有意義だと思いますよ。

ちなみに、私が購入したテキストは1冊600ページ越えていて、目的のページを読んでいると勝手に閉じてしまいます。それを防ぐために左手で抑えていましたが、長い時間保持していると、どうしても手が痺れてしまいます。なので、文鎮がわりにリモコンを置いて読んでいましたが、テキストの一部が隠れて読めないストレスに耐えきれなくて、下記のサイトでお薦めされているページオープナー(ナカノ社)を購入しました。

ナカノ社が販売するページオープナーは、ページの間に差し込むことでページをキープしてくれるアイテムです。ステンレス素材で作られているので見た目以上に強度があり、分厚い本であってもしっかりホールドしてくれます。重量は、10.5gと軽く、厚みも1mmしかないので楽譜や参考書にしおりとして挟んでおくこともできます。

本を開いたままにするアイテム7選!おすすめ度つきで紹介 | booklife(ブックライフ) (book-life.net)

使用感としてはプレビューどおりですが、ページの固定時、金属製のオープナーを弓なりにする必要があり、やや指の力が必要です。コツさえ掴めば難しくありませんが、大切な本に使用する場合は、最初に他の本で練習してから挑んでください。オープナーを指でうまく保持できず弾いてしまうと、本を傷つけてしまいかねません。

他にも、記憶に刻みつけるため新しいノートと筆記用具を購入しましたが、こちらは活用できていません。それまでずっと左手を庇い続けていた右手が悲鳴をあげてしまったからです。その原因は、三角巾を支えていた右肩が、元々高い筆圧の負荷に耐えられなくなって発症した神経性の痛みだったようで、整形外科の先生からも呆れたような口調で「患部に負荷をかけないのは当然だけど、使えるところを壊すまで使うなんて論外だよ」と諭されてしまいました。なので、痛みが多少和らいでからは「左手も指なら動かしていいから」と先生からの許可の元、ノートパソコン内のワードとエクセルにまとめるためにブラインドタッチで日々過ごしています。

他に探したものは、大きな文字の電卓ぐらいでしょうか? でも、こちらも試験間近まではお蔵入りの予定。それまではノートパソコン付属の電卓で十分です。大事なのは、なくさないように大切に保管することでしょうか?

そうして勉強モードに突入してから3ヶ月近く経過した現在、あの時の選択は、私にとっては正解だったと実感しています。多忙な日々を過ごしている方々には申し訳ありませんが、引きこもっていると時間が過ぎるのが長いのです。私の症状は不幸中の幸いで、固定さえされていれば日中はほとんど痛みがありません。歩行その他の運動能力にも問題ありません。ですが休職中なので不用意に出かけることはできない自宅待機、いわゆる軟禁状態。インドア派で多趣味だとしても、やる気がなければ、起きて、ご飯を食べて、寝るの繰り返すだけの日々を送ってしまいます。事実、しまむらへの買い物という例外を除いて、再診で外出するまではそのとおりでした。

なので、きっかけは本当に大切だと思います。些細なことでも、壮大なことでも、何でもいいので、したいことへの1歩を踏み出してみてください。たとえ、後々、後悔したとしても、停滞していた時間があっという間に流れていくことで気持ちの切り替えができるはずです。ちなみに、私は、その勉強をきっかけに、新しい趣味を始めたり、継続している趣味を深掘りするようになりました。

そのあたりは後日お伝えするとして、次回は、再診後のとある手続きについてです。知らないと焦るし、損をするかも? つづく

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