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将来性

今回は、宅建講師のメッセージのうち、迷物講師(小口忍 )の言いたいことから。

司法試験を受験していた時、二番で合格した人の「論文試験の再現答案」が手に入ったことがあります。

司法試験の予備校には通わず、私立大学の3年生で受かった人の答案です。

合格するだけでも大変なのに、二番の答案ってどんなものだろう?

当時の受験仲間は、みんな、こぞって全科目を手書きで写しました!

この答案、法律の答案としては非常に幼ないです(今でも保存してあります)。
専門用語もまばらで、ほとんどが日常用語で書かれているのです。

一般用語の語彙もそんなに豊富とは言えません。

「こんな答案でも二番で合格できるんだ!」
この時のショックは、今でも忘れられません。

司法試験の論文答案に満点はないです。

当時は14通の論文答案を書きましたが、一通あたり25点が大体の合格点と決まっていて、素晴らしい答案には33点以上付けた試験委員もいたらしいです。

司法試験で素晴らしい答案とは何か、イロイロ意見がありますが、受験者の「将来性」が滲み出ていることが相当なウエイトを占めると思っています。

でも私には、最後まで「将来性」が滲み出ているような答案は書けなかったです。

年齢の問題もありましたが、一番大きかったのは、「予備校の世話になり過ぎた」ことだと思ってます。

司法試験の予備校は、手取り足取り、合格マニュアルを教えてくれました。
これが逆効果でした。

いわゆる「型にはまったマニュアル答案」しか書けなくなってしまったのです。

司法試験をあきらめた原因のひとつでもあります。

以来私は、二人の子供を育てる時も、宅建の講師として教える時も、相手の「将来性」を摘み取らないことに、最大のウエイトを置くようにしています。

・ 「マニュアル人間」
・ 「寄らば大樹の陰の人」
・ 「長い物に巻かれる人」

に悪口を言うのも、大げさに言えば、日本人全体の「将来性」を摘み取らないためです。


将来性を具体的に何で判断するかは、諸般の事情から開示できません。ご勘弁を。

迷物愛用のメガネ

#宅建   #宅建士   #宅建塾   #宅建講師

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