やりたくないことはもうしない

「婚活」って本当は変な言葉ですよね。
結婚するために活動するっていうことはつまり、結婚したくないけど、しないといけないから活動する。ってことなんです。

婚活を始めたばかりの私はまさに「婚活」をしていました。
結婚しないと生きていけないから、結婚しなきゃって思ってましたし、もうこれ以上、武德に無理をさせちゃいけないから、なんとしてでも成功させなきゃみたいな心づもりでした。

でも、婚活相手じゃない人、本当に会いたかった人に出会ってそれまでの考えがまるきり変わってしまいました。
同時に、なんでこんな苦しいこといままでしてたんだろうなって思いました。

自分のいちばん好きな人とは一緒にいられないんだなと思ったのはショックだったけど、その後、他の人を探すように言ってくれた友人に、自分から、もう婚活なんてしたくないし、しませんって言えた時がいちばんすっきりしました。
友人が、それを受け入れてくれたのも嬉しかったです。

無責任な選択かもしれない。
でも、自分のしたくないことを選ばなくていいんだって思ったらすごく安心したし、好きな人をずっと好きなままでいてもいいってこれ以上の幸せはないんだなって思います。

最近思ったのが、好きでもない人と100万年一緒に過ごしても、好きな人の一秒にもならないと言うことです。

また、好きな人は一人だけとも限りません。
先日の予想外な恋愛のように、いろんな人を好きになる可能性があります。

私は真っ直ぐ過ぎました。
その結果、大切に想っている相手に大きな負担を与えてしまいました。

それから、立ち直っていく過程で潜在意識を知り、自分の中の常識がどんどん変わっていきました。前よりもっと自分が輝いています。

私は今のこの幸せなままでいい。
それだけですね。

まりあ


28歳の時「ゴメン、本当の性別女じゃなくて男だった」を食らった性別不合の当事者です。日常的に男女の性別使い分けを強いられそのまま根付いてしまった奇妙な人生。サポートや紹介していただけるメディアさんも募集しています。