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型・その2①: 結い和す道着の帯や花筏

中七〔切字や〕+下五〔季語・名詞〕
二物突撃:上五・中七は下五の季語と関わりのない内容

型2️⃣
① 中七を「や」で切る。
② 下五は季語(名詞)
③ 上五・中七はひとつながりのフレーズ。
④ 上五・中七は、下五とまったくかかわりのない内容。

藤田湘子先生によりますと、

〔型・その2〕は大変厳確な、がっしりした俳句の作れる型です。

角川文庫「20週俳句入門」p.169

恋ひとつ残して逝くや花の雨
恋ひとつ残して逝けり花の雨★

こいひとつのこしてゆくやはなのあめ
こいひとつのこしてゆけりはなのあめ【季語:花の雨(天文/晩春)】

※上(切れ字「や」)でも良いかな、と思うけれど
 下の(切れ字「けり」)のほうがもっと良い気がするのですが
 みなさんはどう思いますか?
「や」より、「けり」のほうが語感が強いと思うのですが
合っていますか?😅

※「や」の場合は、これから逝く人
 「けり」の場合は、すでに逝った人

願掛けの重き柄杓や岩燕

がんかけのおもきひしゃくやいわつばめ【季語:岩燕(動物/晩春)】

杖跡の深き堤やけふ穀雨

つえあとのふかきつつみやきょうこくう【季語:穀雨(時候/晩春)】

結い和す道着の帯や花筏

ゆいやわすどうぎのおびやはないかだ【季語:花筏(植物/晩春)】

書きかけの離婚届や孕猫

かきかけのりこんとどけやはらみねこ【季語:孕猫(動物/晩春)】

今回の型は
なかなかバランスの難しい型だなあと思いました😌
中七の切れ字「や」が、とても強いので
本当にその「や」が必要であるかどうか
加えて
季語がちゃんと生きているだろうか…

ゴロゴロさび
ゴロゴロさび②
ぺろぺろサビ

#俳句幼稚園

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