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Flesh and Blood をこれから始める人向けの安いカード

こんにちは。皆さん、Flesh and Bloodしていますか?
来年には日本語版も発売されるということで、プレイ人口も拡大していくのではないでしょうか?
とはいえ、新しいカードゲームを始めるとき(あるいは、カードゲームという趣味を始めるとき)に気になるのはやはり参入金額ですよね。
一枚1000円するカードを気軽に買っちゃう人もいれば何日も悩む人もいることでしょう。
この記事では、「安いけど強い」カードを見抜く方法と具体例を記載します。

安いカードを買う戦略

安いカードを買うにあたって「カードの金額と強さの関係」を考えてみることにします。
カードの金額は需給によって決まるわけですが、仮に
「100点のカードは5000円」
とした場合に、点数と金額は以下のような感じになります。

カードの点数と金額

数字はあくまでイメージですが、皆さんに伝えたいのは
・点数が少し下がっただけで値段はガクッと下がる
・点数が少し上がっただけで値段はグンと上がる
ということです。これはなぜなのでしょうか?
私は野球が好きなので、野球で例えますと、
野球では
打率2割の選手:年俸1000万
打率4割の選手:年俸5億円

つまり・・・
「ヒットの本数は2倍なのに給料は50倍」
という世界です。
これはなぜかというと、野球では1試合にチーム全体で40回~50回しか打席が存在しません。つまり機会が限られているのです。
限られた機会で競う場合、ほんの少しの強さの差が需要(=値段)に大きな影響を与える
ということなのです。
Flesh and Blood (とその他のカードゲーム)も同様に
「デッキという限られた枠(=機会・デッキ枚数)しかない」
ということなのです。
CCであれば(装備品やサイドボードを除いて)60枚のカードを選択するわけですから、60枚(回)という限られた打席しか用意されていません。
だから、ほんの少し強さが増しただけで値段が大きく上昇するのです。

では、たくさんのお金をつぎ込めないプレイヤーは勝てないのでしょうか?
そうではありません。実際にはそうではありません。カードゲームでは状況次第でカードの強さは変動します。
以下のようなイメージです

カードの点数と強さ

このイメージからわかるように、カードの強さには幅があり、状況次第では60点のカードが100点のカードより強くなる場面が少なくありません。
もちろん、100点のカードの方が平均的なパワーは強いわけですから、
60点のカードだけで作られたデッキを使って100点のカードだけで作られたデッキと戦うと、分が悪いでしょう。
でも、勝率4割ぐらいなら十分狙えます。そして、友達とひりひりした勝負を楽しんだり、このゲームが追加投資をするに値するゲームなのかを判断するには十分なはずです。
そうしてゲームのエッセンスを楽しんで、なお大会でいい結果を残したいと思ったら高いカードを買えばいいのです。

つまり、私の提案する戦略は
80枚という限られたスペースを高得点のカードで競い合う
ではなく、
80枚という「広い」スペースを状況次第では100点のカードを超える可能性のある60~70点のカードで埋める
という発想です。

具体的な指針
というわけで、前段までで長々と書いてきましたが、要するに「安くて強いカードを入れましょう」ということです
これまではカードゲーム全般にかかわる内容でしたが、今回はFlesh and Bloodに限った話です。

まずは、どういったカードを採用するかという指針の説明のために以下の2つのデッキを考えてみましょう。

デッキA:0コスト3点 go again のカードを60枚で作ったデッキ

デッキB:0コスト4点 go again のカードを60枚で作ったデッキ

このデッキAとBを使って友達の(お金をかけた)デッキと対戦してみてください。
そうすれば
・デッキAはとても弱い
・デッキBはとても強い
ということがわかると思います。実はFlesh and Bloodはこのわずかな差がとても大きなカードゲームなのです。
つまり
・1枚で3点分のダメージを与えるカードは普通(あるいは少し弱い)
・1枚で4点分のダメージを与えるカードは強い
というバランスで成り立っています。
そして、「強い」カードは
・4点分のダメージを与えるための条件が緩い
・安定して3点分のダメージを与える
・一部の条件で5点以上のダメージが見込める
と言った特徴を持っているわけです。
とはいえ、マナコストやピッチコスト(色)に応じて「何点以上なら強いか」は変わります。
そこで、以下の表を用意しました。

カードの合格ライン

カードの見極め方

さて、↑に貼った表の使い方を説明したいと思います。
まず、カードの以下の3点をチェックしてください
①:カードの色
②:カードのコスト
③:go againがあるかどうか
その後、表に書かれている数字を見比べて、
攻撃値がそれよりも大きいなら「強い」カード
同じなら「普通」
それ以下なら「弱い」
カードです。

練習問題として、以下のカードの強さを見てみましょう


表から
・赤いカード
・3マナ
・go againなし
をみると、基準値は7です。
そして、このカードの攻撃値も7です。
つまり、平均的な強さのカードということになります。

これは防御値でも言えます。
ただし、気を付けるのは
防御用カードは
・アクションポイントを使わない=go again を持っているのと同じ
・攻撃値ではなく防御値を見る
という点です。
例えば、

このカードは
・赤いカード
・0マナ
・go againあり(事実上)
です。そのため、標準ラインは3ですが、防御値は4あります。
つまり、「強いカード」ということになります。
しかも、手札交換のおまけつきです。
事実、このカードは幅広いデッキで使用されています。
そして、このカードは250円ぐらいで買えるのです。
ただし
防御値よりも小さい攻撃値の攻撃を防御すると価値が下がる
このカードで攻撃値2の攻撃を防御すると、
0マナ2点go againあり(事実上)
となり、標準以下のパワーになってしまいます。
防御系カード(ディフェンスリアクション)にはこういった不安定さを加味して少し高めの査定がついています。

どうでしょうか?強いカードの見極め方が見えてきたのではないでしょうか?
ここまでくれば、皆さんもお分かりかと思います、
fabrary などのサイトで、これを満たす条件で検索すればいいのです。

0マ:赤:go again 付:攻撃値3以上のカードはこの通りです。
この中から「オマケ」があるカードを探せばいいわけですね

この考え方を使ってぜひ安いカードを見つけてください。

具体例

といっても、具体例が無いと難しいですよね。
ここではGeneric のカードで上記の条件を満たすカードを挙げていきます
一応参考価格も貼っておきますが、2023/10/30時点のものという点はご留意ください。
(各カード名にはblack frogというよく行くお店のリンクを貼っておくのでよかったらどうぞ)

Ravenous Rabble 90円
使用時にデッキトップを公開して、赤いカードなら0マナ4点go again という「強い」カードになります。
黄色でも0マナ3点go again ですから、標準的な強さを持っています。
赤いカードがたくさん入ったデッキで有効です。

Ravenous Rabble

Wounded Bull 90円
3マナ7点go againなし というスペックだけなら標準的ですが、相手よりライフが少ないなら3マナ8点 go againなしとなり、強いカードになります

Fyendal's Fighting Spirit 250円
Wounded Bullと基本スペックは同じ、こちらは同じ条件で自分のライフが回復します。


Unmovable 90円
3マナ7点(事実上)go againと、普通に使うだけでも強いカードですが、アーセナルから使うとさらに1点プラスです。

Sink Below 250円
先ほど紹介したカードです。
0マナ4点go again(事実上)と、強いカードでありながら、手札交換のおまけつきです。
DefenseReactionはこのように、オマケ効果が付きがちです
若干高いですが、知り合いの友達に言えば分けてもらえると思います。

Fate Foreseen 190円
Sink Belowのオマケ効果がOpt 1に変わった形です。
このゲームでは自分のターンの開始時にドローしないので、ここでデッキトップを固定したら次の自分のターンでもそのままです。
Azaleaのようなデッキトップが重要なヒーローで使いましょう

Snatch 250円
0マナ4点go againなしというのは標準ラインですが、ヒットしたときにカードを1枚引けます。go againを付与するカードと一緒に使ったり、引いたカードをピッチしてインスタントを使えると強力です。
また、Flesh and Blood では、カード1枚で3点ガードというのが基本的な防御の考えになりますので、4点の攻撃を防ぐにはディフェンスリアクションを使うかカードを2枚使わないといけません。
見た目以上に強いカードです

Brothers in Arms 50円
このカードは3つの選択肢があるカードです
・0マナ2点 go again(事実上)
・1マナ4点 go again(事実上)
・2マナ6点 go again なし
いずれのとびぬけて強いわけではないですが、柔軟性が非常に高いカードです。赤だけでなく青も使われることのあるカードです

最後に

いくつかカードを紹介しましたが、気を付けていただきたい点として
・高コストカードを採用するときは青いカードの枚数に気を付ける
ということです。
Wounded Bullといった、3マナのカードは「青いカードをピッチして3マナを用意する」が達成できて初めて標準的な価値になるからです。
もし、赤いカードを3枚ピッチしてWounded Bullを打った場合は
「手札4枚で7点」となり、1枚あたり2点以下の価値しか生み出していません。

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