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横断歩道は歩行者優先なんだぞ

僕の住んでる街では、横断歩道の端に立っても、停止してくれる自動車は数えるほどしかありません。
逆に加速してくる自動車まであって、うんざりします。
余裕がなくてカッコ悪い奴だなと心で悪態つきつつも、それに慣れてしまっている自分もいるのが情けない。
横断歩道は歩行者優先という「当たり前」は僕の街では通用しません。

ところが・・。
何十年かぶりに行った奈良県の富雄は違いました。
奥さんと徒歩でぶらぶらしていて、横断歩道の端に立つと、右からの自動車も、左からの自動車も、ピタッと停止して渡らせてくました。
何度、横断歩道を渡っても100%。

僕たちは感動しました。
奈良すげー!
富雄すげー!
さすがに声には出しませんけど、心ではそう叫んでたのです。
いやあ、当たり前のことを、当たり前にするってのはカッコいいですね。
富雄のドライバーの皆様、ありがとう・・です。

それだけのことなのですが。
僕たちはとてもご機嫌に帰路につくことができました。
僕たちも「当たり前」のことを「当たり前」にできる人間にならなきゃだめだよねなどと再確認しましたが、帰路でも当然のように横断歩道の端にたつ人を見かけたら静かに減速して止まることを、いつも以上に気をつけたりもしたわけです。

でも。
僕らの住んでる街にもどった翌日には、元の木阿弥です。
横断歩道の端にたっても加速して「渡らせるもんか!!」的に通りすぎていくし、手前で減速して停止しようとした車にクラクションを鳴らすバカまでいる始末。
うーーん。
君たち、すごくかっこ悪いよ。
そう、走り去る車の後ろから悪態つきながら、また、それに慣れていこうとする自分が悲しかったりする経験でした。