恥ずかしい話

先日、お客さんからプレゼントをもらった。

カフェチェーン店のコーヒーチケットだった。

コーヒーチケットは二種類あり、スターバックスとコメダ珈琲店のコーヒーチケットだった。

スターバックスのコーヒーチケットは大きく、まるで、ポストカードのようだった。これは、ポストカードなのか、それとも、コーヒーチケットなのか、わからないまま、スターバックスに行き、恐る恐る店員に聞いてみると、800円ぶんのコーヒーチケットだった。ありがたくいただいた。

そして、もう一方のコメダ珈琲店のコーヒーチケットはコメダ珈琲の封筒に入っており、「ほんの気持ち」と印刷されたコメダ珈琲のオフィシャルの小さい便箋だった。中にはお客さんからのメッセージが入っており、舞台の感想などが綴られていた。そのメッセージカードもコメダ珈琲のメッセージカードとなっており結構しっかりした分厚いメッセージカードだった。

ほんのお気持ちと印刷された封筒に小さいメッセージカード、どちらもオフィシャル感を出している。おそらくこれも、コーヒーチケットに違いないと思い、私はコメダ珈琲店にそのチケットを持っていった。

店員が出てきたので、

「このカード使えますか」とナポリ

「あ、、これですか、、、」と表裏を確認する店員。

「ちょっと待ってください」と言い残し、厨房の方に行った。

厨房は私の位置からでも全体が見渡せる。

3分くらい待ったと思う。

厨房の全員にそのメッセージカードを見たことあるかと店員が聞き回っていた。

5分くらいたつと、厨房のほぼ全員が作業を止めて、そのカード囲み、裏表を確認していた。

恐らく、間接視野的にも、メッセージカードの内容も見られていると思う。メッセージカードの一行目には、「アイロンヘッドさんへ」と言う書き出しから始まる感謝の気持ちが綴られている。

恥ずい。身バレもした。

6分くらい経つと、担当の店員が何やら、コーヒーチケットの見本表のようなファイルを持ち出して、調べ出した。

恥ずい、

7分くらいすると、電話をかけ出してた。本社に問い合わせているみたいだった。コール最中もメッセージカードの表裏を確認している。あれだけ読んでいるのだ。メッセージの内容を読んでないわけがない。

恥ずい。

店員がこちらにきた。

「こちら、ただのメッセージカードになります。チケットとは引き換えになれません申し訳ございません」と店員。

コメダ珈琲スタッフ全員にお客さんからのファンレターを読まれて、アイロンヘッドとバレて、それが本社にも情報が行き、挙句、そのカードはただのメッセージカードだった。

恥ずい。

恥のオート上塗りだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?