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才能と欲しい能力は一致しない!ないものねだりのアイウォンチュー!?①

第41回

「ないものねだりのI Want You」
松本隆先生と筒美京平先生のゴールデンコンビが作詞作曲した、C-C-Bさんの9枚目のシングルです。思い入れがある訳ではないのですが、今一番気持ちが上がるマンガ『アオアシ』を読んで、ないものねだりは『愛である』と気づいたお話しです。
(松本・筒美両先生、CCBさんについての記事ではありません🙇‍♂️)


マンガ『アオアシ』の主人公アシトは、サッカーの試合でゴールを決めるフォワードに憧れ、得点源として試合を決定づける存在になりたいと強く願っていました。しかし、彼を見出したユースクラブの監督は、アシトの持つ「俯瞰する目」という特別な能力に気づきました。この能力は、フィールド全体を見渡し、試合の流れを読み取る力です。
フォワードとしての役割とは、ボールをゴールすることなので、点に繋がるチャンスは常に前を意識しなければならないので、フォワードでは、この俯瞰の目の能力を十分に活かすことができないのです。

監督はアシトに、左サイドバックとしてプレーすることを提案しました。最初は戸惑いと反発を感じたアシトでしたが、次第に自分の能力がこのポジションでこそ最大限に発揮できることに気づきました。彼の「俯瞰する目」は、ディフェンスラインの統率や攻撃の起点となるプレーにおいて非常に有効な特殊能力だったのです。
左サイドバックとして、彼はフィールド全体を見渡し、攻守のバランスを取りながらチームをサポートし、チャンスであればバック自らがゴールする、オールラウンダーとしての役割を果たすことになっていきます。

このエピソードは、才能と欲しい能力が一致しないことの象徴です。アシトはフォワードとしての能力を欲しがっていましたが、実際には左サイドバックとしての才能を持っていました。
彼が本当に輝けるのは、自分の持っている才能を最大限に活かせる環境を手に入れることです。

自分が持って生まれた能力と、自分が渇望する能力が、同じ能力になることは珍しいことのようですね。

(※実際に俯瞰の目を持つ人は、ミッドフィールダーの役割になるようですが、不器用なアシトには前だけを見れるバックの方が適正であると監督が判断した結果が左サイドバックだったのです。)

続きは、また来週!

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