僕のダレトク心情~留学中止に想ふ~

今年7月、かねてより志望していたザンビア大学への留学が叶わぬものとなった。国によっては大学からの派遣留学が再開されているがアフリカ地域は変異種の拡大、医療体制のひっ迫が続いており渡航不可の判断が下った。事実上これで、僕が学生時代に留学できる可能性は消えた。

最近周りの学生たちが欧米を中心とした国への留学生活を開始している。この事実を目の当たりにすると、格好悪いことは分かっているが、どうしても嫉妬の感情が湧き出てくる。自分だけが置いていかれている感覚が拭いけれず、誰も悪くないはずなのに、誰かを恨みたくなってしまう自分がいる。そう思ってしまう自分に嫌気が刺す。

たまに考える。学生時代に留学できた自分とできなかった自分、今後の人生はどう変化したのだろう。言うまでもなく、大きく変わったと思う。それだけ若いうちに海外を経験する価値は大きいはずだ。でも、だからと言って、今後の人生で「学生時代に留学行けなかったから」と言い訳をする自分にはなりたくない。

今思い出すのは、幼少期から愛読するワンピースの中で海賊王ロジャーが言っていた言葉。

人には必ず『出番』ってもんがある

ロジャーは最果ての地ラフテルに辿り着きながらも、先の言葉を残し、大秘宝ワンピースを後世の海賊たちに託した。

このエピソードにはとても救われている。人生100年ある中で自分にとっては22歳の今が出番じゃなかったのかもしれない。逆を言えば、あるべき方向に進んでいれば、あるべき時に、あるべき状態で、いずれきっと"その時"はやって来る。ロジャーが後世にワンピースを託したように、僕は未来の自分に人生の"その時"を託したい。

世界で活躍する人材になるべく留学を志し努力した時間、そこにかけた想い。それらが凝縮されて生まれている今の感情を抱きしめて歩んでいきたい。留学じゃないかもしれないし、どんな形になるか分からないけど、いつか来る世界へのチャンスを信じて、待ちたい。

そして最後に言いたい。今出番が来てる皆、この機を逃さず思う存分頑張ってくれ。

2021.8.19 だいきはなさか

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