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DAY30 A song that reminds you of yourself

ああ、自分自身ってこうだったと思い起こさせる曲

ボ・ガンボス - 魚ごっこ

中高生の頃に、おしゃれしたいけど服が買えないからと「装苑」を読んでいた。当時は「so-en」という表記。丸山敬太さんがまだ学生で装苑賞をとったり誌面に出たりしていた時代。モデルは全員日本人ということにこだわっていて、江角マキコがモデルで出ていた。いまの「装苑」と違って「文化服装学院に通うモード層」「ハンドメイドが趣味のほっこり層」「既製服が入らず自作するオーバーサイズ層」がマーブルになって、なんとも不思議な世界だった。当時は文化式の製図がついていたから、頑張ったら自分で作れそうなものを探しながら読んでいた。結局満足いくようなものはそんなにできないのだが、服を作るプロセスがとにかく楽しかった。

いまは、ときどき子供たちの服を作っている。布からイメージを膨らませて、手を動かして形にしていく。20年前とやっていることが同じだなあと思うと、なんだか可笑しい。

好きなことをやっていると楽しい。当たり前のことだけど、大人になると好きじゃなくてもやらなきゃいけないことが多過ぎて、それに慣れてしまうと、当たり前のことがすごく新鮮。自分の魂が喜ぶことは、10代でも40代でもたいして変わらなかった。

音楽も、好きなものは増えていくけど、この頃に好きになったものがベースにずっと残っている感じがする。

ローザルクセンブルク版の魚ごっこは、ギターの音が水の中っぽいんだけど、流れが早くて、ちゃんと泳いでる真面目な魚。

ボ・ガンボスの魚はくねくね踊っている。ピアノに合わせて跳ねる。お尻をぽりぽりかきながら「これでいいんだ~」と歌う私。それを見て笑う子供たち。大人だってふざけて歌って踊って遊ぶんだよ。子供も大人もおんなじだよ。ママこの曲大好きなんだよ、一緒に踊ろう。私が縫った服を着た子供たちに、呼びかける。子供たちは笑って逃げて、一緒に踊ってはくれなかった。これでいいんだ。きみたちはきみたちの曲で踊ってくれ。

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以上でfacebookからの転載は終了です。日記以外の文章を書くのも楽しいものですね。お付き合いくださったかたがた、ありがとうございました。

音楽がそんなに好きでなくても、詳しくなくても、誰もが音楽にまつわる記憶や体験があると思う。いろんな人のそういう話を読んでみたい。このチャレンジはいいきっかけになったので、おすすめ。いつ始めてもいいと思う。

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