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ワンマンを、"東京で"

"風雲急を告ぐ"
意味…大事件の起きそうな情勢が差し迫ってくる。ただごとでない情勢になる。

その風雲の中で僕は確かに息をしていた。

行くのを決めたのは昨日だった。
決めた理由としては、
ほんとタイミングが良かったから。

4月半ばに崩していた体調も
新職員が入ったりで忙しかった仕事も
なんかちょうどよく
「今なら行けるか」ってなった。

18時退勤、半蔵門線で揺られ
開演時間に渋谷に到着
リュックは邪魔だからいつものコインロッカーへ
せっかくだからと持ってきた
"Blue Mash"と書いてあるTシャツに着替えた

渋谷の街をはやる気持ちそのままに歩む
世間はゴールデンなんちゃらで
まー人が多いのなのんの
でもこれからライブ見れるしいっかと
思いつつ少し道に迷ってライブハウスに到着

聴こえた曲は"アフターユース"
流石のワンマン、懐かしい曲!ってなりながら
我慢していたトイレに駆け込む

フロアについて掻き鳴らされていたのは
"この街から"大好きな曲
理由の一つは後半で掛け合いみたいなところ、コロナ禍が明けてからというもの勝手に歌ったりしていた、けど優斗くんは「シンガロングはない!!」と常々言ってた。

が、しかしここで風雲急を告ぐ案件
その部分で「歌ってくれ!!!」と優斗くん
耳を疑った、とともにとてつもなく嬉しかった
なんやろね、なんか自分たちにも
Blue Mashを背負わせてくれたというか
感覚的にはパズルの1ピースになったというか
兎にも角にも嬉しかったのだ。
(当たり前だが、そりゃあ気持ち込めて歌った)

そして続け様に「1番昔の曲を」で"春"
この曲は初めてBlue Mashをライブハウスで見たあの日の寝屋川で"愛すべき日々"に並ぶ衝撃を受けた思い出の曲、とにかくかっこいい。

しかしながらスリーピース時代の、
それまた昔の曲なもんで幻の中の幻に近い
堺でのワンマンで聴けたのが奇跡で
最後だと思っていたから
その"春"を、しかも東京でやってくれて
というかセットリストの中に選んだことに
今振り返ると、そこもまた嬉しい限り。

春以降の中盤はミドルテンポな曲たちが並ぶ
どの立場、目線やねん!ってなるけど
ここのパートがとてもとても良くて
「ゆったり聴いてほしいから」と言って
アレンジをしたあの曲も含めて
フロアを魅せれるだけの積み重ねが
東京でのワンマンに辿り着くまでの6年間を
表していたと言っても過言ではない。


「この曲を書いた後に(頃に)死のうと思っていた。でもそれが聴けるってことは"生きている"ということ」という前振りで始まった"素直"からのラストスパートは風雲そのもの。

フロアの勢いを巻き込む演奏
これぞまさにライブハウスであり
Blue Mashというロックバンドだった


武道館でライブをするのが夢だと語った
「今日見てる人らは来てくれよな」ではなく
「今日いる人たちがいるようなバンドで」
そういう風に言うところが好きなところである

日々それぞれの人生を生きて行く中で
また交わるいくつかあるかもしれない日々の
その1日がBlue Mashの武道館であれたら
それは彼らにとっても、
そして僕にとっても一生懸命生きてきたという
証に、誇れるような証拠になるのではないか

そんな日々が来ることを楽しみにしながら
そしてそういう日々に出会える自分であるために
また少しずつ歩んでいきたい
そう、素直に思った今日のライブだった。


追伸

春の演奏終わりに
「こんな昔の曲を見つけてくれてありがとう」
と優斗くん

こちらから言わせていただくとすると
『"春"が昔の曲って言われるくらい
 バンドを、歌を歌い続けてくれてありがとう』

2024年、春が来た!!!

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