漫才『はいどーも』

二人『はいどーも』

ボ『いやー僕ね、昔から漫才師に憧れてまして』

ツ『ほなら1度やってみようか?』

ボ『いいの?』

ツ『なんでも練習しといた方がいいからな』


二人『はいどーも』

ボ『いやー僕ね、昔からセックスがしたいと思ってまして』

ツ『…違うのよ。そういうんじゃないのよ。行き付けの小料理屋があるといいなと思ってた とかなのよ』
 
ボ『え、ここで練習しといた方がいいんじゃないの?』
 
ツ『しないのよ。お前と練習したくないのよ』
 
ボ『漫才は1度やってみよか?じゃないの?』
 
ツ『やらないのよ。小料理屋入りたいけど敷居が高そうだから練習させて とかなのよ』

ボ『展開しまして、、』

ツ『展開しないのよ 起も承も出来てないから転も結もできないの。それに自分で展開しますとか言わないのよ』


二人『はいどーも』

ボ『いやー最近は脱退ブームですね』

ツ『流行ってねえよ!イギリスかよ!』

ボ『脱退するには1度入会しなきゃいけないから、その練習していい?』

ツ『そこから?そこからやってりゃその内ブームが来るかもな』

ボ『ここが劇団いまわりか』

ツ『子音を抜くタイプのアレンジ?』

ボ『今すぐ入団させて下さい』

ツ『何人(なんぴと)たりともオーディションしてからです』

ボ『エントリーNo.888 仏像OLです。宜しくお願いします!』

ツ『ネタ見せじゃねえよ!何だよそのコンビ名』

ボ『この度の演目が稀代の漫才師の生涯との事で、』

ツ『あ、そこは調べて来てるのね。そして演技入ってるのね。』

ボ『はい、どーも 

童謡のめだかの学校ってあるやん?

あれ変やと思うねん

どこが?あの歌は楽しいいい歌よ

そうか?じゃいっぺん歌ってみよか?』


ツ『いや、稀代の漫才師は童謡歌ってみる漫才やらないのよ。一人二役とかいらないし』

ボ『さっきから否定ばっかりだな。俺が面接官やるから、お前受けに来い!…漫才みたいやろ』

ツ『失礼しまーす』

ボ『そこに座って。我々とルームシェアしたいって言ってるのは君か?』

ツ『そんな面接なのかよ!』

ボ『柿ピーの柿は好きですか?』

ツ『どんな質問だよ!好きですけど』

ボ『良かった~。僕ら4人ともピーナッツ好きなんで柿せんだけ残っちゃうんですよ』

ツ『ピーナツ買えよ!え、もう4人で住んでるんですか?僕より先に面接来た人がいるんですか?』

ボ『いえ、はじめから4人ですよ。貴方が合格したら誰かに出て行ってもらいます!』

ツ『気まずいよ!これどんな面接なんだよ』

ボ『年一回の入れ替え戦で緊張感を保ってます!』

ツ(長くいれないな、ま、どうせ繋ぎとしか考えてないから1年住めればいいか)

ボ『質問続けます。炊事・洗濯・お掃除は得意ですか?』

ツ『あ、やっぱり当番制でやってたりするんですか?』

ボ『いや、ちまちました顔してんなと思って』

ツ『ちまちました顔って何だよ!顔とか言っちゃいけないって習ったでしょ?』

ボ『ちまちまチマ夫φ(..)』

ツ『いや何メモってんだよ』

ボ『いや一緒に住んだ時、あだ名があった方がいいかなと思って』

ツ『氏名見たいなあだ名つけようとしてたでしょ』

ボ『合格!』

ツ『いきなりかよ!早えな!』

ボ『では、来週より私の替わりにこの部屋をお使い下さい』


もういいよ どーも、ありがとうございましたー

ボ『練習できた?』

ツ『もういいよ』

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