底辺ゴミブログよりは統一協会=国際勝共連合のコンテンツを読んだほうがはるかにマシ

世の中、「アカが憎い!」「アカなんかやっつけたい!」「共産党なんかいなくなればいいのに!!」という方は多々おられるのではないかと思います。こういうのは個人の信条にかんする部分なので別にいいと思うのですけど、特にネットという「場」では、程度の低いゴミを持ち出して「お前ら共産党はナー、☓☓なんだゾー」言われても、どうせその中身は昔からよくあるものですし、しょせんは出処のまとめかたすらできていない、ずさんな底辺ゴミブログなどがうんざりするほどバンバン使われたりしています。

「出典」というのは、きわめて重要なものです。たとえば、「日本共産党公式が言うのだから」とか、はたまた「国の機関である公安調査庁だから」「元共産党だから」「文藝春秋に載ってた立花隆だから」、というのは言うまでもなくきわめて重要なことです。そういう次第でして、こういった際に使われる情報は、公安経由のもの、共産党と敵対関係にある団体・個人などによるもの(元共産党関係者によるものを含む)だったりします。こういった情報については、わしら共産党マニアとしては安心して(?)使えないこともないのですが、だからといって、おいそれと採用できないものというのは、当然存在します。例えば、出所不明な文書を入手したとしましょう。文面自体はおもろいかもしれない。もちろん「おもろい」なら「おもろい」で、そういう方向の上で読むのは私自身やってますし、「おもろい」を共有してもらいたいとうのはるので、カクサンしようとしていたりすることもありますが、それを「(私にとっての)事実として」採用するということとはまったく別のことです。

そんな中で、国際勝共連合という、共産党に言わせると反共謀略集団といいますかオピニオン団体というのがありまして、「世界基督教統一神霊協会」という、創始者がヘブライ語なまりの韓国語でイエス様と対話され、しかも「共産主義に勝つ!」というなかなかカッコいい目的を持つ集団というのがこの世には存在します。しかも、政権に食い込むだけの人脈やスキルは有るのでして、その情報収集能力はかなり高いとは言えます。おまけに、この団体の構成員は、極左が支配する大学の自治会室を撮影したり、はたまた共産党の宣伝カーの前で「宮本顕治はヒトゴロシ」などと書かれたビラを配布していたりもしていました。つまりはそれだけ、思想的には強固かつ戦闘的ではある団体だとは言えます。しかも執筆陣は意外と?豪華ですので、なかなか侮れません。

とはいえ、敵対関係にある共産党公式からはこういうことも言われてもいます。https://twitter.com/jcp_cc/status/1286111823431794689

なぜかと言うと、「宿敵だから」と言われたらそれまでなのですが、国際勝共連合とほぼ同じような団体である統一協会は、とにかく洗脳やら拉致監禁やら尾行やら盗聴とか、脛に傷を持ちまくりという、「反社」「うさんくさい」の標本みたいな団体と言い切ってよいレベルにある団体であるからです。事実、無条件に手放しに礼讃する人間など、信者さん以外いないでしょう。

なにしろ世の中には、極度に政治色が強いという理由で、フジ産経系列の出版社の本を使うことすら忌避する大学の先生がおられます。(実際に言われました)しかし、どういった政治的な性格を有する文書であるかについて考察し、かつ引用の仕方に注意し、せいぜいで参考文献として使うのであれば、特に問題ないというふうには、個人的には考えております。国際勝共連合の場合、彼らなりの手法で、「共産主義はこわい」というプロパガンダという明白な目的を有し、かつ世間に存在する「反共(産党)」という部分に訴えかけることに特化している。その程度の努力はしているとは言えるでしょう。ただし、統一協会の教義の重要な一部分である「勝共理論」を採用するのはさすがにムリでした。これについては、すでに日本共産党側が反論しているのではありますが、委細については、別途言及する機会を設けたく存じます。

以上、万人には絶対にすすめませんが、一度は連中の本を手にとってみるというのも、「敵情視察」くらいはできますし、検討頂ければ幸いです。…と、ここまでほめてあげたんだから国際勝共連合はおれにゼニよこせ!!


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