父との和解。自身との和解。 ー 村上春樹「猫を棄てる」感想文
#猫を棄てる感想文
本の題名を見て、少し嫌な気分になった。
僕は、猫は好きだけど、父はあまり好きではない。 喉の奥に胃液の酸っぱさを感じた。
一番印象に残ったのは、ひとり息子が父親と和解をした場面。 長年の絶縁状態を埋め合わすやり取りを想像しながら考えた。
僕は和解できるだろうか。
息子は、父親へのネガティブな感情を乗り越え、病院に会いに行った。
反論したいことや尊敬できない部分も含めて、相手を受け入れた。
欲しかった言葉もなく、やっぱり存在は遠くに感じる