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こころの琴線に触れたモノたち

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こころの琴線に触れた映画や本、マンガやアニメなどの解説や紹介をしている記事をまとめています。
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2023年7月の記事一覧

残響残歌

なんで。 なんでこんなに弱い。 なんで普通の人が普通にしてることが 自分には普通にできない。 なんで。なんで。なんで。 生きてることがしんどい。 「普通に生きる」 それがなによりも私にとっては難しくて 私にとっては苦しくて痛くてつらくてたまらない。 それでも、生きなきゃいけない。 「生きるってしんどいよ。  生きてるだけで苦しいよ。  そういうもんだよ。」 って私の周りの人は言う。 わかってる。 みんな頑張ってる。 みんな苦しみながらも、頑張ってる。 前を向いて

『君たちはどう生きるか』だけを観ても絶対に分からない、宮崎駿が本当に伝えたかったメッセージが深すぎた(ネタバレなしの徹底考察)

宮崎駿監督の最後の作品といわれている『君たちはどう生きるか』を観に行った。観終わった直後、一緒にいっていた友人と顔を見合わせて、「…終わったな」「なんか…全部、突っ込んでみたって感じやったな」と言葉少なに所感を伝えあった。映画館は、最後の最後までシーンとしていた。 実は、この映画に関して、宮崎駿監督自身が「おそらく訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からないところがありました。」と言っていたらしい。 (以下の記事に書かれていた。) そもそもの話、本であれ、歌詞で

魂の教科書『水の精霊』

横山充男さんの『水の精霊』4部作を読み終わった。 ほんまに最高だった。 本当に、心の底から、こんな本を書いてくれて、ありがとうって、横山さんに直接お会いして伝えたい。 涙が出るほど、ありがたい。 私が29年の人生で感じてきた、言葉にならないたくさんのことを、この本は寄り添って、道を示しながら、感じさせてくれた。それは、答えの提示じゃなかった。でも、これから辿る道の片鱗なのかもしれない。 改めて、気持ちが落ち着いたら、さらに追記していくかもしれないけれど、まずは読み終わっ

鬼滅の刃と呪術廻戦を比較しつつ、水瓶座時代に「どう生きるべきか」を考えてみた

以前に『鬼滅の刃』の漫画を読み、そして最近『呪術廻戦』のアニメと劇場版を観て考えたことを記事にまとめていました。 この記事では、『鬼滅の刃』と『呪術廻戦』の根底にながれる価値観の違いを比較しつつ、これからの水瓶座時代における「本当の意味での博愛」とはなんなのか、そして、これから私たちはどんな風に生きていけばいいのかについて書いていきたいと思います。 どちらかというと、ニヒリズムやディストピア的な考え方に感じる方もいるかもしれません。感じ方は人それぞれですので、苦手な方はU

『呪術廻戦』夏油闇落ちの理由と、正義とはなんなのかについて考えてみた

呪術廻戦という漫画(アニメ)の内容について、靈氣の師匠が何度か口にしていた。観てみようと思った。普段は漫画派なんだけれど、アニメを観てみた。 見事にハマった。 気づけば3日でシーズン2の2話まで観終わって、それでは足りず、劇場版呪術廻戦ゼロまで観た。 アニメのシーズン1の初期の段階から、私の推しは五条先生と夏油だったんだけれど、その理由が呪術廻戦ゼロを観終わって、なんとなく理解できた。 ここからはネタバレ含むので、気になる方はUターンでお願いいたします。 五条悟と夏