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すばらしい空の世界 【032 知多三島めぐり・その2】


今年の5月は、比較的過ごしやすかった。 というよりはここ数年の5月の暑さが異常なのか…。
前々回の『知多三島めぐり・その1』をご紹介した後、無性に佐久島・東港の周辺がどの様になっているのか気になり…4月のバスツアーの1箇月後、個人で出掛ける計画をした。
までは良いのだが…まさかの台風1号の接近。 島に渡った後で帰れなくなるのを懸念し、もう1箇月出発を遅らせた。 もちろん梅雨入りの後…出発1週間前の週間天気予報も、雨マークが連続している。 果たして当日は、どうなることやら…。

『ぷらっとこだま』に、豊橋駅発着の設定は無い。
首都圏からは浜松駅まで利用し、普通列車に乗り換え。

本編のスタートは、豊橋駅から…土休日に遠方より出発する場合は、新幹線もしくは東海道線など鉄道を利用してのアプローチをおすすめしたい。
東名高速などの渋滞で、佐久島に渡る船に乗れないというのでは元も子もない。
平日の朝に東京駅を出発するなら、東名本宿(もとじゅく)バス停まで高速バス→名鉄本宿駅に徒歩で移動し、新安城駅経由で西尾駅に向かうという選択肢もある。 詳細については、後述する。

駅構内のきしめんスタンドは以前(#003の冒頭で)ご紹介したので、今回は地元の方に長年愛されている洋食店で昼食をとることにした。

最初に訪れた時は、東口でこの看板を探し真下の階段を
降りる。 パチンコ店の脇を通るので、移動は速やかに。

11時30分頃に入店したが、既に5組の待機・食後に至っては10組程の待機…人気の高さが窺える。

訪問した日の日替わりランチは、『ポークのジンジャー
ソテー』…本店のインスタグラムで、チェックが可能。

待機している方のため食事の後は、速やかに豊橋駅の名鉄乗り場へ。
改札はJRの在来線と共通…自動改札より、3番ホームに向かう。

JR飯田線は1・2番線、東海道線は4〜8番線。
名鉄専用ホームは3番線という、不思議な構造。

乗り換えとなる新安城駅は快速特急が通過となるので、それ以外の種別の列車に乗り西尾駅に向かう。  もし佐久島での滞在中に必要なものがあるなら、西尾駅に到着後バスに乗るまでが最後の調達のチャンスとなる。 佐久島にはコンビニも薬局も無いので、買い忘れたものがあるかどうか必ずチェックしよう。

西尾駅前の、渡船乗り場(一色さかな広場)ゆきのバス停
にある時刻表。 駅の階段を降りてすぐの2番乗り場へ。
持ち物をチェックした後、出発まで駅近くの喫茶店へ。
西尾は抹茶で有名な街…『抹茶ラテ』をオーダー。
名鉄東部交通の路線バスで、一色さかな広場に向かう。
途中のバス停で学生は降車するが、終点まで乗り続ける。

一色さかな広場のバス停に到着すると、目の前が佐久島ゆきの渡船乗り場。 出港までの時間は限られているので、さかな広場での買い物は佐久島より戻った後の方が良い。
ちなみに直接自家用車で渡船乗り場に向かい佐久島に渡る場合は、一色さかな広場の駐車場に停めることが出来る。
渡船は高速船…カーフェリーでは無いので、自家用車での島内移動は不可となる。

佐久島ゆき渡船乗り場に到着後、乗船券の購入と
お手洗いは忘れずに…改札は出港の10分前に開始。
佐久島ゆきの船は『第三さちかぜ』が担当。 西港まで
20分、東港まで25分の束の間のクルージング。
『第三さちかぜ』の船内。 高速船ならではのスリルを
味わうなら、数段下がったところにある前方客室へ。
後方客室と比べると、海面までの距離が近い。
航跡もよく見え、窓にしぶきもかかる。
佐久島・東港の、乗船券販売機のある休憩所。
アート・ピクニックや弘法巡りなどの資料もある。

高速船を降り、そのまま予約した民宿へ。 西港は『弁天サロン』に代表される、黒壁の街並みの印象だが…東港の周辺は民宿が集まっている。
日帰りなら西港、宿泊なら東港を軸に島内観光を計画すると効率良く周れる。

実際に泊まったお部屋…たまたま角部屋に当たった。
空と海を眺めるには、最高の空間である。
実際に窓を開けて、東港方面の眺望…画面中央の白色の
直方体が、佐久島アートの『イーストハウス』。

入浴して暫くすると、夕食の時間…『お魚が美味しい』と、抹茶ラテを頂いた西尾駅近くの喫茶店の方がコメントしていた。 果たして、どの様なラインナップか…。

まさに佐久島の海の幸の集大成! 左上の醤油差しの
下は『クジメの煮付け』…アイナメに近い食感。
夕食を終え部屋に戻り、海水浴場側の窓を開けると…。
梅雨時とは思えない、燃える夕陽が一面に広がっていた。

島に宿泊するのは、もちろん初めてである。 民宿に泊まって感じたのは、ゆったりとした時間の流れ…街中での慌ただしさの無い、静かな空間。

海水浴場側の窓より…燃える夕陽の後は、気持ちの良い
青空。 一週間前は、梅雨空を心配していたのだが…。
朝食は、至ってシンプル…隣りの篠島で、屈指の
漁獲量を誇る『しらす』の小鉢があるのは嬉しい。

朝食を終えて、ゆっくりと食休みをしたいところではあるが…東港発10時10分の高速船があるので、逆算してチェックアウトの準備。 ここから急に慌ただしくなる。
最後に、東港近くの『佐久島アート』が2つあるのでご紹介したい。 まずは先程触れた『イーストハウス』から…。

手前のは分割無し、奥のは4分割…どちらも階段より
天井に登れる。 風の強い日は、煽られるので避けたい。
西港の『おひるねハウス』は、黒が基調の9分割。
東港の『イーストハウス』は、対照的に白が基調。
東港の案内看板の前にある『むかしむかし』。
覗き窓から、果たして何が見えるのだろうか…。
一色ゆきの船は『はまかぜ』が担当。 客室は前方のみ。
後方はデッキ…基本的に、客室が満員の時のスペース。
『はまかぜ』の船内。 客室の前方に窓はあるが、
傾斜がついているので…展望席かどうかは微妙!?
佐久島を離れると、いよいよ現実の世界が待っている。
定年退職後は、島で余生を過ごすのも良いと思うが…。

一色港に到着した後は、さかな広場で過ごすのも良い。 当日はそのまま、接続する西尾駅ゆきの路線バスで向かったのだが…その途中で、学生の集団乗車があった。 予定していたバスの到着時刻が遅れると、接続する列車の時刻も変わる。
特に本宿駅乗り換えで高速バスを利用する場合は、時間に余裕をもった計画を立てて頂きたい。

くれぐれも新安城駅で、特急に乗らない様に!
本宿駅は、急行・準急・普通のみの停車。 
改札口付近には、案内看板が設置されている。慣れて
しまえば、名古屋で乗り換えるよりも分かりやすい。
駅を出たら右(名古屋方面)へ。 名鉄の高架下と東名
 高速の下をくぐった後、突き当たりを右に曲がる。
『東京方面』と書かれた看板が見えたら、その階段を上がる。 最上部まで到達後、目の前の扉を右へスライド。
扉の向こうが、東名本宿バス停。 バスの位置情報は、
『バスここ』で必要事項を入力してチェックを。
『バスここ』で検索して『次のバス停 東名本宿』と
表示されたら、乗車位置で待機しよう。 居眠り厳禁!
東名本宿を発車してすぐの赤塚パーキングエリアと
足柄サービスエリアで休憩。 睡眠は、バスの車内で。

【参考までに、東京方面から東名本宿バス停に降りた後の名鉄本宿駅までのルートをご紹介。】

バス停を降りたら、目の前の扉をスライド。 階段を
降りたら、左方向(バスの進行方向と逆)に向かう。
名鉄の高架下をくぐった後、左(写真では、右奥)へ。
高架を左に歩道を進むと、名鉄本宿駅の改札がある。

◆佐久島は2011年4月に西尾市に合併される前は、幡豆郡一色町(はずぐんいっしきちょう)の島でした。 周辺の吉良町・幡豆町を含めた3町と合併し、新・西尾市が形成されました。
西尾市は先述のとおり、全国の2割を占める抹茶の産地…抹茶のスイーツとともに味わうことの出来るお店も、多数存在します。
また六万石の城下町でもあり、西尾城の一部が復元された西尾市歴史公園にある旧近衛邸でも有料で抹茶と和菓子を頂くことが出来ます。
佐久島からの帰りを急ぐので無ければ、西尾駅すぐの観光案内所で寄り道や市内観光の相談をしてみるのも良いでしょう。 『抹茶』・『歴史』・『グルメ』など…許される時間の範囲内で希望に沿った市内観光のプランの提案をもとに、周ってみるのはいかがでしょうか?

参考文献等:                                                                  
西尾市役所 佐久島振興課 公式ホームページ  
一般社団法人 西尾市観光協会 公式ホームページ
『新「西尾市」の合併ガイドブック』     
(西尾市・幡豆郡三町合併協議会)
   


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