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14_「これらの記録を手に入れるのは,神の知恵です。そうすれば,先祖の言葉を……また……すべての聖なる預言者の口を通して……語られてきた御言葉を,子孫に残すことができるのです。」(1ニーファイ3:19-20)

主は、父リーハイを通して息子たちに『真鍮の版』を入手するためにエルサレムに戻るように指示されました。何度かの試みの後、ニーファイたちは、真鍮の版を入手し荒れ野の両親へもとに帰っていきます。(この経験は後日、詳しく述べたいと思います)真鍮の版にはリーハイの「先祖の系図」が記録されていました。また、「ユダヤ人の記録」も含まれていました。このユダヤ人の記録とは,現在、私たちが読んでいます『旧約聖書』の歴史や預言者たちが記した記録や予言が入っていました。この真鍮の版は、ニーファイの人生だけではなく家族にも大きな影響を与えることとなります。また、その中に書かれている内容は、モルモン書の記録者にも大きな影響を与えることとなります。次のような記述があります。

「真鍮の版はモルモン書の時代の人々や国々を祝福しました。それだけでなく,真鍮の版に刻まれていた記録の一部が,モルモン書の原本となった金版に書き写されたため(例えば,イザヤの引用やゼノスのたとえなど),真鍮の版は古代の預言者の教えを保存し現代のわたしたちに伝えるという役割も果たしたのです。真鍮の版に刻まれていた教えは,モルモン書を通して何百万もの人々や全世界の国々に祝福を与えてきましたし,これからも与え続けるでしょう。」

(『モルモン書 家庭学習セミナリー生徒用学習ガイド』単元2―第3日)

何か現在、私たちが預言者から勧告を受けて行なっているファミリーサーチの活動や内容と似ていると思いませんか?ファミリーサーチとは、世界最大のオンライン家系図作成や家族歴史のためのソフトウェア(WEBサービス)ですが、わたしたちが、現在、系図を書き留めたり、思い出アプリによって個人や家族の大切な経験や写真などの記録を残すために大きな力となっています。

ウィルフォード・ウッドラフ大管長は、1893年にソルトレーク神殿の奉献式で、先祖の記録を見つけ、できるだけさかのぼって家系図を作り,神殿に名前を提出するよう教会員に勧告を与えられました。(『歴代預言者の教え:ウィルフォード・ウッドラフ』, p.174参照)

 スペンサー・W・キンボール大管長は、ウッドラフ大管長の与えられた勧告の一部として、私たちが個人として記録を残すことの大切さについて次のように語っておられます。

「わたしはみなさんが日記をつけ,記録を保存するならば,確かにそれは家庭にとって,あるいは子供たちや孫,そして代々の子孫にとって,大いなる霊感の源になると約束します。」

(“President Kimball Speaks Out on Personal Journals” 『New Era』,1980年12月号,27)

「日記帳を用意して生涯の記録を書き留めてください。天使たちは永遠にわたってあなたについてその記録から引用することもあり得るのです。 今日から始めて,生活のあれやこれや心に深く考えていること,達成したことや成功,失敗,友達やほかの人との関係,偉業,印象に残ったこと,そして自分の証を,そこにつづってください。 救い主が,大切な出来事を記録しなかった人をとがめられたことを忘れてはなりません。」

(『聖徒の道』, 1977年6月号,p.301)

また、1994年に当時十二使徒定員会の会員であったラッセル・M・ネルソン大管長は次のように述べておられます。

「歴史に残るこの年の一連の出来事により,家族歴史の探求と神殿での奉仕は,教会におけるひとつの〔業〕として確立されました。」

(『聖徒の道』,1995年1月号 p.94)

最近、七十人のベンハミン・デ・オヨス長老は次のように語っておられます。

「親愛なる兄弟姉妹の皆さん、主は教会の会員であるわたしたちに、自分の家族歴史を保存し、先祖から学ぶように、そして彼らが福音の儀式を受け、聖約の道を歩み、永遠の家族という祝福にあずかることを可能にするために、必要な手続きをするよう勧めておられます。…わたしたちは,教会が提供している…ファミリーサーチセンターにある支援ツールを利用することができます。…ワードや支部にいる家族歴史相談員に連絡してみてください。丁寧に一つ一つ案内してくれるでしょう。…預言者の導きに従い、家族歴史や先祖のための神殿儀式を行う方法を学ぶとき、自ら継続したいと思うほど大きな喜びを経験するでしょう。聖霊がわたしたちの心にあふれ、業を進める能力を引き出し、先祖の名前を探すように導いてくれるでしょう。…家族歴史とは、単に名前,日付,場所を探すだけではないことを忘れてはなりません。それは、家族のきずなをつなぎ合わせ,彼らの福音の儀式を通して得られる喜びを感じることです。」

(『リアホナ』2023年5月号, p.53)

わたしたちの子孫が利用でき、その人生に大きな影響を与えることができるような記録を残しませんか?

ファミリーサーチについては以下を参照してください。
https://www.familysearch.org/ja/

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