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42_「『…あなたの腰から出た者の中から一人の聖見者を立て、わたしの言葉を…書き記す…ユダの腰から出た者も書き記す。そして…書き記すものは一つに合わされて、偽りの教義を打ち破り、争いを鎮め…平和を確立し、また末日に先祖についての知識を彼らに与え、そしてまた、わたしの聖約についても知らせる。』主はそう言われる。」(2ニーファイ3:12-13)

第3章は、リーハイの末の息子であるヨセフに語られたもので、エジプトに売られたヨセフの予言に関連して「4人のヨセフ」について述べられています。また、世に出てくる2冊の書物について述べられています。この2冊の書物とは、エジプトのヨセフの子孫によって書かれる書物『モルモン書』とユダの子孫によって書かれる書物『聖書』を指しています。
 
これは、旧約聖書の記録の中で、エゼキエルが予言しているのですが、エゼキエルは「ユダの木」と「エフライムの木」と呼んでいます。(エゼキエル書37:15-28参照)エフライムはヨセフの息子の1人です。ですから「エフライムの木=ヨセフの木」ということができます。
 
ボイド・K・パッカー長老は次のように述べておられます。

「ユダの木(すなわち『旧約聖書』と『新約聖書』の記録)それにエフライムの木(すなわち『モルモン書-イエス・キリストについてのもう一つの証』の記録)は、このような過程を経て一つに合わされたのです。一方を読めば他方も読むことになり、一方から得た知識は他方を読むことによってより明確なものになります。2本の木は、ほんとうにわたしたちの手の中で一つになりました。こうして今日,エゼキエルの預言が成就したわけです。年月を経るに従って、この聖典に触れる人々は、次々と主イエス・キリストを知って主の御心に従う忠実なクリスチャンとなっていくことでしょう。…〔新しい世代〕は、歴史上かつて誰も目にし得なかった啓示に触れることができます。今や、ヨセフの木とユダの木が彼らの手に置かれました。彼らには、過去の人々には到底なし得なかった研究ができるのです。彼らは、イエスがキリストであるという証を持ち、そのように宣言し、主を擁護する力を持つようになるでしょう。」

(ボイド・K・パッカー「聖典」『聖徒の道』1983年1月号,pp.92-93)

ラッセル・M・ネルソン大管長も次のように述べておられます。

「聖文の証は互いの真実性を立証し合っています。この考え方ははるか昔に、モルモン書について書いた預言者の次のような言葉に説明されています。『この記録を書き記しているのは、〔聖書〕をあなたがたに信じさせるためである。また、あなたがたは〔聖書〕を信じるならば、〔モルモン書〕も信じるであろう。』(モルモン7:9)それぞれの書が互いについて言及し合っています。そしてそれぞれが、神が生きておられ、預言者への啓示を通じて神の子供たちに話しかけておられる証拠としての役割を果たしています。モルモン書を愛するならば、聖書も愛するようになります。逆もまた然りです。回復の聖文は聖書と対立するものではありません。むしろ聖書を補完するものです。」

(ラッセル・M・ネルソン「聖文の証」『リアホナ』2007年11月号,p.43)

また、タッド・R・カリスター長老も次のように述べておられます。

「聖書はイエス・キリストについての一つの証であり、モルモン書はもう一つの証です。この第2の証がなぜそれほど重要なのでしょうか。…紙の上の一つの点を通る直線は何本引くことができるでしょうか。その答えは無限です。…一つの点が聖書を表し、その点を通るように引いた数百の直線が聖書の異なる解釈を表し、またその解釈のそれぞれが異なる教会を表すと仮定してみましょう。しかし、紙の上にモルモン書を表す第2の点があればどうなるでしょうか。これらの二つの基準点、すなわち聖書とモルモン書の間に引くことができる直線は何本でしょうか。1本だけです。これらの二つの証により、キリストの教義の解釈はただ一つとなります。さらにまた、モルモン書は,…聖書の中で教えられている教義を確認し、明確にし、統一する証の役割を果たしています。」

(タッド・R・カリスター「モルモン書—神からの書物」『リアホナ』2011年11月号,p.75)

確かに、主ご自身が宣言されていますように『モルモン書』と『聖書』が「一つに合わされる」ことによって、「偽りの教義を打ち破り」「争いを鎮め」「平和を確立し」て、世界に大きな影響を与えることができるのです。


わたしの父は、モルモン書も聖書も聖文を読むのが大好きでした。毎日、小さな紙片に聖句を書き写して、その聖句を暗誦もしていました。また、周囲の人々にモルモン書をプレゼントするのを使命のように感じていました。父の人生の中でどれくらいのモルモン書を友人や知人に、多くの場合は、全然知らない初対面の人でしたが、プレゼントしたでしょうか。98歳で亡くなるまでに100冊以上のモルモン書をプレゼントしていると思います。わたしたちの人生に「喜び」をもたらし、数々の問題やチャレンジの解決のために力を与えてくれるモルモン書を多くの方々と分かち合えたらと思います。

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