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07_『モルモン書』についての概説

『モルモン書』は、昔アメリカ大陸に住んでいた民の神聖な記録であり、金属版に刻まれていたものです。そしてこの書には、以下の四種類の金属版のことが述べられています。

❶ニーファイの版。小版と大版の二種類がある。小版には、特に霊的な事柄と預言者たちの務めと教えが記されており、一方大版は、大部分が世俗の歴史で占められている(ニーファイ第一書第9章2-4節)。しかし、モーサヤの時代以後は、大版にも、霊的に際立って重要な事柄が記された。

❷モルモンの版。モルモンがニーファイの大版から短くまとめた記事と、多くの解説文から成る。この版には、モルモンが書き継いだ歴史と、息子モロナイが付け加えた記事が載っている。

❸エテルの版。ヤレド人の歴史を伝えるものである。モロナイはこの記録を短くまとめて、これに自分の解説を織り込み、「エテル書」という表題を付け、全体の歴史に組み入れて編集した。

❹真鍮の版。紀元前600年に、リーハイの民がエルサレムから携えて来たものである。この版には、「モーセの五書……また、世の初めからユダの王ゼデキヤの統治の初めに至るユダヤ人の記録……また……聖なる預言者たちの預言」(ニーファイ第一書第5章11-13節)が載っている。イザヤやその他、聖書の預言者や聖書に現れない預言者たちの言葉が、この版からたくさん『モルモン書』に引用されている。

モルモン書は、それぞれの時代の預言者や記録者によって書かれたもので『モルモン書』には合計15の書があります。1つの例外を除いて記録者の名前が冠せられています。最初の部分をもぞいて、その多くはモルモンによってまとめられました。モルモンは,主から召された預言者であり、ニーファイ人の神聖な記録を短くまとめた記録者であり,民の指導者でもありました。『モルモン書』の書名はこのモルモンの名前を取ってつけられたものです。

以下の図は、ジョセフ・スミスが天使モロナイから受けとった金版に含まれていた記録と、最終的に『モルモン書』となった記録の関係を示すものです。

(末日聖徒イエス・キリスト教会『モルモン書 セミナリー教師用手引き』付録「版と出版されたモルモン書との関係」から引用)


いよいよ明日から、本文にある「先人の知恵」をどのように毎日の生活に応用して生きるかという記事を投稿していきます。 読者の皆さんのコメントもよろしくお願いいたします。


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